高齢者のご自宅の前に事業所があっても、自宅より離れた事業所を使っている。
自宅近くの事業所を利用すれば送迎時の車のガソリン代の節約、それに伴うCO2の排出量の削減(環境にやさしい)、また、遠くの入所施設を利用されている方は入所施設が近いと家族さんが来やすくなるなど、そのメリットは多いのではないだろうか。
何はともあれ、事業所を利用する高齢者が育った地域で老後をむかえ、育った地域で最後を迎えていくことが高齢者にとって一番いいことだと考える。
今後事業所として、現在来所されているご利用者様・ご家族様だけでなく、地域の方々への広報や情報提供を行うことが必要だろう。
これからは地域に向けた企業努力をしていくことが事業所にとっても地域にとっても有益であろう。
文責:金沢 直樹
そこから脱却していくためには、崩壊された地域を作り直さなくてはいけない。
その策のひとつとして、当事業所では以下のように考える。
介護サービス事業所(以下事業所とする)のあり方として、そこの事業所がどのようなことをしているのか?
地域の方々に開かれた場、地域の人が気軽に訪問できる場、地域の人が相談できる場としてあるべきだと当事業所は考える。
まずは、当事業所がどんなことをやっているのかを地域の人にわかってもらうことだ。
高齢化を迎えた地域では、これからますます「介護」が必要とされ、いずれはディサービス・ショートステイ・老人ホームを使って老後を過ごしていく方が多くなるだろう。
しかし、「デイサービスってなあに?」「どうすれば利用できるの?」など利用形態をどのくらいの方々が知っているだろうか?
「地域に介護事業所があるけどどんなことをやっているのかわからない」という方がほとんどだろう。
当事業所も例外ではなく、「ぼけた人がいるんだろ」「寝たきりの人しか入れないんだろ」と誤解されていることが多いのが実態だ。
実際に自分や自分の家族が介護を必要になった際に、はじめて知るケースがほとんどではないだろうか。
あらかじめ知っていれば使えたサービスも、知らなければ使えない。
秋田という地域柄なのか、同居の高齢者がディサービスなど介護事業を利用すると家族が
「なんで家で面倒を見ないのか?」
「他人に面倒見させるなんて」
という目で見られることも多い。実際、家でお世話できるに越したことはないと思う。
しかし、高齢者を抱える家族や、本人にとっても気分転換の時間や用事を済ませる時間などちょっとした余裕を持てる時間も必要である。
共倒れ防止という意味でも必要だ。近くにある事業所のなんたるかを知ることによって、高齢者や家族が使うか使わないかの判断も出来る。
反面、そこの事業所に魅力があればそこを使うだろうし、魅力が無ければ他に行く。かなりシビアになるであろう。
であれば、事業所内の技術や知識を上げ、ご利用者様や地域にとっても魅力的な事業所になっていかなくてはいけないだろう。
他事業所とは違う魅力や楽しさ、「ウリ」を作っていくという個性化が、事業所間でのいい意味での競争を生みよりよりサービスが求められ業界全体の質を上げることにもなるのではないかと考える。現在進められている介護サービス情報公開よりいいのでは?文責:金沢 直樹
今年で3回目になる夏祭りには、地域の方がたくさんさん来て頂いた。清川の里にはどういうスタッフがいるのか、地域の方と交流することによりだんだんと地域に開かれた事業所になっていくことだろう。