ろくびー

山中清隆 作品日記
Kiyotaka Yamanaka

御堂筋

2011-07-20 13:50:06 | 油彩画おおさか
Copyright2008-2011 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「御堂筋」 油彩画 6号F 2010年作(個人蔵) 大阪


「御堂筋」

大阪のメインストリート・御堂筋に架かる大江橋から市役所側を描いた作品。


この絵を見ると
なぜだかアイスクリームが食べたくなるんです。

子供のころよく食べた「アイスの実」という商品なんですけど
大きなブドウぐらいのサイズの色カラフルなアイスで、
手にとって、淡く綺麗な色を見つめながら
お口の中に入れて食べたのをよく覚えています。
木の丸さとか車やビルの看板の色具合とかが、
なんとなくその時のことを連想するのでしょうね~


一瞬のことなのですが
町を歩いていたりして
建物が何やら思っているふうに見えるときがあります。
木の話し声が聴こえたふうに見えるときがあります。
草や花が笑ってくれたように見えるときがあります。

私がかってにそう思ってしまうのか
誰かの優しいメッセージなのか
ほんとうにそうなのかは
わかりませんが、

私にとってとても嬉しい瞬間で、
自分の全てを忘れて
ただ微笑む心になってくれるんです。

たとえ
犬の糞を踏んでいたとしても

たとえ
靴下に穴があいていたとしても

たとえ
服のボタンを一段ずれてとめてしまっていたとしても・・・・



幸せな
今日に変えてくれる
不思議な微笑みの力


その頂いた微笑みを忘れないように
また誰かの微笑みに変わりますように
絵筆に乗せて描いています。





「ピノ」

もいいな♪









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スカスカノキ

2011-07-13 01:09:10 | 油彩画おおさか
Copyright2008-2011 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「スカスカノキ」 油彩画 6号F 2010年作 大阪

「スカスカノキ」

大阪の中ノ島の天神橋近くに生えてるクスノキを描いた作品。

絵描きといいますのは面白い仕事でして、
絵を描きながらとか描いた後とか
描かれてる相手とけっこうお話をするもんなんです・・・・・。



●スカスカノキ

「ザワザワザワ?  ザワザワ・・・・ザワ。」
(通訳してみますと・・・・)


スカスカノキのスカスカって何ですか?

見知らぬ人が
私を見て
題名を見て
また私を見て
クスクスって笑うんです。
たしかに私はクスノキなんですけど
クスクスノキではないのですね。


■私

プールに人がいなくてスカスカだと泳いでいて気持ちがいいでしょ
ズボンがスカスカになるくらい腹筋しまくって、ウエストがくびれたらモテモテになるでしょ
一日ヘトヘトになるまで働いてお腹スカスカだと、晩ご飯が幸せなひと時になるでしょ

つまりスカスカは人間にとって
気持ちがよくってモテモテで幸せと言う事なんですよ。


●スカスカノキ

「ザワザワザワ?」
(通訳してみますと・・・・)

ではなぜ笑いながら呼び捨てにクスクス?


■私

君が可愛らしいからだと思いますよ♪


●スカスカノキ

「ワッサ ワッサ ワッサ♪」


不明・・・・








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おかえりⅢ

2011-02-16 00:39:18 | 油彩画おおさか
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「おかえりⅢ」 油彩画 4号F 2010年作(個人蔵) 大阪



「おかえりⅢ」

土佐堀川の中ノ島側から南側の筑前橋までを描きました。

大阪展での「おかえり」シリーズはこの絵で3枚目。
どれも気持ちは同じで、
「今日も一日お疲れさん あなたの帰りを待っていましたよ。」
街が明かりを灯してあたたかく迎えてくれています。



あぁぁ~ 空がこんなに素敵だなんて!
ほんの一瞬、夕暮れ時のせつないメッセージは
どこまでも透き通った瞳のように
世界の美しさに触れているようで、
今日一日の心のご褒美。

また明日頑張ろうね。
なんて思えたり

今日も一日お疲れさん♪
なんて優しくなれたり

今度の休みはどこかに出かけよう!
なんてワクワクさせたり

見るだけでお得がいっぱい。


明日はどんな夕暮れが見れるのかな~



楽しみです♪



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中ノ島っ端

2011-01-14 23:50:03 | 油彩画おおさか
Copyright2008-2011 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「中ノ島っ端」 油彩画 6号F 2010年作(ギャラリーもず) 大阪


「中ノ島っ端」

天神橋の北側から南側を見て描いた、中ノ島の始まりの風景です。

車が走る愉快なリズム
木の生えている楽しげなリズム
そのリズムにつられて街も踊っているようでした。
都会の中の、中ノ島のオアシスで見つけた素敵な歌
そんな思いを絵にした作品です。


リズムには色々あるけれど
音であれ何であれ
優しさや勇気を与えてくれるリズムが好きです。


リズムがあると笑顔になれるし
リズムがあると絵も描けるし
リズムがあると恋もするし

リズムって有り難い♪


トントントントン・・・・

今という時間に集中するためのヒントでしょうか
心が迷子になってしまわないためのお守りでしょうか
生きている証としての素直なメッセージなのでしょうか

リズムって不思議です。


で、
歌うと音痴なんだよな・・・・

オレ♪







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おかえりⅡ

2011-01-09 22:31:02 | 油彩画おおさか
Copyright2008-2011 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「おかえりⅡ」 油彩画 6号F 2010年作(個人蔵) 大阪



「おかえりⅡ」

土佐堀川に架かる越中橋から常安橋(なにわ筋)までの南側を描いた作品です。
スケッチ取材は日中にしていますので、実際の夕暮れ風景ではなく、
描いているうちに心の中で生まれた夕暮れの風景。

大阪展での「おかえり」は、この絵が2枚目なのでⅡが付いています。


「おかえり」の響きっていいですね。

今日も一日ご苦労さまの気持ちや
無事に帰ってきてくれたことへの感謝や
会いたかった思いが素直に表現されていたりして・・・・

想像するとこの言葉ひとつで大きくドラマが膨らみます。



たとえ「おかえり」が、
自分のことでなくったて
家族や恋人や友人やペットが心から誰かを迎えに来ている風景に出くわしますと
とても嬉しく心があたたまります。

見つけた瞬間
瞳が輝き
赤い糸をたぐりよせるように
向かい合わせで

「おかえり」

「ただいま」


とても素敵で見惚れてしまう幸せ色の風景♪



たとえ
待っていてくれる大切な人やペットがいなくったって
「おかえり」のシーンがまったく無くったって

いのちと言うかけがえのない存在には変わりませんから
今日も一日頑張ったことには変わりませんから

街はしっかりとそのことを知っていまして、
街もやっぱり待っててくれていまして、

あたたかく優しいまなざしで



「おかえり♪」





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川沿いの倉庫

2011-01-05 23:29:19 | 油彩画おおさか
Copyright2008-2011 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「川沿いの倉庫」 油彩画 SM号 2010年作(個人蔵) 大阪


「川沿いの倉庫」

中ノ島の西の端にある中央卸売市場の向かい側の住友倉庫です。
本当はもっと窓があってガチャガチャしていますが、
実は、かわいらしいお顔の倉庫でした。

川沿いの扉は、昔、船が活躍していた頃のなごりでしょうか。
そんなシーンがあったのかどうか分かりませんが、
想像してみると、とても素敵な風景です。

沢山の荷物を預かってまた送り出す
倉庫と人の物語・・・・。



夢の倉庫

夢の倉庫があったらいいな~って思います。

夢の倉庫は物を預かってはくれません。


大切な何かを無くしたとき

無くなってから気が付く大切な存在
よくあることです。
過ぎ去ってから気が付くかけがえのない時間
かなりあります。
勇気が出せなくて言えなかったあたたかく大切な思い
あぁぁ ごめんなさい。

無くしたあとで傷つき、悲しんだ思い出は、
思い切って夢の倉庫に持って行きましょう。

そんなこんなの皆の思い出を
この不思議な倉庫に預けてしまえば
きっとすっかり忘れて
忘れたことさえ忘れて・・・・

そして
いつか
喜びとなって
別の形で
別の存在で
より大きな出会いとなって

そっと届けてくれたら


いいのにな♪








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中央公会堂

2011-01-04 14:17:04 | 油彩画おおさか
Copyright2008-2011 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「中央公会堂」 油彩画 4号F 2010年作 大阪


「中央公会堂」

中ノ島のシンボル的存在の中央公会堂。
絵の中ではユーモラスな表情をしていますが、
ほんとうはもっと真面目できっちりとしたレンガ作りの建物です。

ちいさな船に乗って
川沿いの風景を楽しみながら流れていったら
中央公会堂がこんな風に見えるかもしれない
そんなワクワク気分をたくさん乗せて描いています。

このまま流れていって
栴檀の木橋の下をくぐるときは
なぜだか息をのむほどの世界の変化を体験できますし
橋を渡りかけている犬が運よくちょうど真上に来たときに
船から見えなくなるまで犬を見つめて、犬がなにげに覗き返してくれて
目と目が合ったとしたらとても嬉しいです♪

悲しいことや怖いこともありますが、
目と目が合うことの嬉しさ
不思議ですね。

この嬉しさの秘密は、
そのかわいらしいレンズの向こう側から、
瞳が見ている不思議な世界や
生き物の特徴や運命や命の温もりとかが心に伝わって、
愛おしく思うことからかもしれません。

動物や鳥や魚や生き物や
眼はないけれど
花や草や木や植物や微生物や
生物ではないけれど
石や水や空や星や宇宙なんかと・・・・


目と目が合うと
きっと
心と心が会って


嬉しい♪







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筑前橋

2010-12-26 12:16:52 | 油彩画おおさか
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「筑前橋」 油彩画 3号F 2010年作(個人蔵) 大阪


「筑前橋」

中ノ島にある大阪市立科学館の南側に架かる橋です。
鳥のように、気持ちのいい風にのって
空から見たような気分で描いています。

実際に空を飛んだことはありませんが、
風に乗ることが出来たら
気持ちいいでしょうね~

翼を広げて風に身を任せる
強くも弱くもない風との繊細な関係が無かったら
成り立ちません。

鳥が風を捕まえて空を飛び
自由を手に入れた
そのしなやかな翼のしぐさに
よく見惚れてしまいます。

「あんなふうに絵が描けたらいいのになぁ・・・・」

って


翼はさすがに無理ですけど
心でしたら
「行っておいで~」
と自由と集中力を与えてやれば
たぶん空に浮かんでくれます。

その時
空を横切っている通りがかりの鳩なんかに
すかさず便乗して心を乗せてやると
(視点だけ鳥を追跡して、集中力と意識は大きく広げた視界の全部に)
自分では予想のつかない流れるような風景の見え方と
自分ひとりでは見ることの出来ない風景があることに

驚くはずです♪



パタパタ・・・・





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おねむの街

2010-12-17 11:39:39 | 油彩画おおさか
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「おねむの街」 油彩画 4号F 2010年作(個人蔵) 大阪



「おねむの街」

ねむたい日
思う存分寝てみたい

街も木も車も人も犬も猫も
やっぱり
寝るのが大好きです。
十分に寝ないと翌日頑張れませんし
寝ているときは、色んなことから開放されて
素敵な夢を見ることが出来るかもしれませんしね。

でも
子供の頃は寝るのがイヤでした。
もっともっと遊びたい!
そんな気持ちが抑えられないためでしょうか。

寝顔で思い出すのが、
生存競争が激しいインドのハンピ村の野良犬です。
喧嘩ばかりで可愛そうなぐらい顔も体も傷だらけでしたが、
道端でお昼ねするときの顔が、ほんと幸せそうな仏様のような笑顔でした。
村の誰かのあたたかい愛情を受け取ったことのある記憶や思い出が、
気持ちを緩めた寝顔の中に現れていたのかもしれません。


この絵の街は・・・・
あさねぼう中です。

みなさんが今日一日のお仕事を精一杯されるものですから
街はみなさんが休む夜に頑張っています。
暑さ寒さに雨や風、おまけに悪い人からも守ってくれているんです。


頑張りすぎて・・・・
だぶん
あさねぼう

川沿いの木まで
つられて
あさねぼう

街のあさねぼうに便乗した
あさねぼうさん

木は夢を見て
自由を手に入れて
どこかで遊び
あまりにも楽しく
眠りがとても深いものですから
体が透けてしまいました。

はやく帰らないと
大切な太陽の日を
浴びれませんよ!


おれも
明日から

あさねぼう

禁止・・・・♪



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おかえり

2010-12-11 22:01:00 | 油彩画おおさか
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「おかえり」 油彩画 80号F 2010年作 大阪


「おかえり」


日ごろ見慣れた
なにげない風景も
よく見てみれば
あんがい知らないことが多いもので
その気になる勇気さえあれば
がらっと変わったりいたします。

自分の住んでいる町に向かって
「ただいま~」って言えるぐらい
おおらかな気持ちになれたらいいですね。

帰りを待つのも待たれるのも
その思いが愛情や感謝からだったとしたら

たとえそれが
愛する恋人でなかったとしても
たとえそれが
家族や親友でなかったとしても
たとえそれが
人や生き物でなかったとしても

とても嬉しいものです。


心から楽しいとき
心から嬉しいとき
その思いは体を越えて大きく広がって
世界を幸せ色で包んでいって
目に見える全てが、
あなたのために用意されたプレゼントに変わり
喜びとあなたの距離がまったく無くなってしまう
その瞬間

きっと
あなたの瞳は
あなたの心の遠いふるさとを
見ているはずです。



おかえり♪





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市役所に架かる橋

2010-12-10 23:52:31 | 油彩画おおさか
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「市役所に架かる橋」 油彩画 80号F 2010年作 大阪



水色の空が見たいね
水色の川で泳ぎたいね
水色の絵の具を使ってみたいね

水色の歌をうたいたいね


水色の歌は空一面からやってきて
あまりに広く
あまりに大きく
あまりに眩しいものだから
決して誰にも捕まえられないけれど

きっと

いつも
そばにいて
いつも
励ましてくれて
いつも
導いてくれて

川や海やビルや窓や生き物の瞳や、
傷ついた心とかに溶けていって
大切に染めてくれる

水色の歌

嬉しさも
悲しさも
寂しさも
すべてをやさしく溶かしていって
大切に染めてくれる

水色の歌


水色の歌をうたいたいね♪







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