ろくびー

山中清隆 作品日記
Kiyotaka Yamanaka

イタリア・ベネチア3 「サン・ジョルジョ」

2011-09-03 20:58:34 | 油彩画ベネチア3
Copyright2008-2011 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「サン・ジョルジョ」 油彩画 2002年作(個人蔵) イタリア・ベネチア




「サン・ジョルジョ」


ベネチアみたいな海の町で
波しぶきをザブザブ上げて進んでいく
風がよく通るかっこいい船に乗って
気の合う誰かさんに会いに行きたいです。

ワクワクしながら
ここちよい海の硬さに身をまかせていますと
ザブーザブーって波にぶつかるリアルな衝撃や
身体で感じる騒がしい音や水しぶきなどが
うそのようにやさしい子守唄に変わり

身体をすり抜ける風と
流れて見える風景の物語が

時の流れの
淡い美しさとなって
心の中に刻み込んでくれるんです。

そのとき

急に
胸のときめきの扉が開いて
昔、好きだった人との出会いのシーンや
素敵な心をもった人のことや
笑顔になれた思い出なんかが不意に出てきて・・・・

なにもかも忘れて

ただ
ただ

ありがとう


美しさと心地よさと感謝の中
船で見る
流れていくベネチア風景を
流れたように描いてみた作品です。



追伸

海の近くの町が好きで、
震災前は、神奈川の鎌倉から静岡の沿岸部あたりに住んで、
東京での活動を予定していましたが、
震災後の状況の変化と、問題の多さを考え変更いたしました。

やっぱり水のある海の町が好きなんですね~
次の制作拠点は大阪から西の倉敷に決まりました。
倉敷から尾道までの心楽しい風景を描く予定です。

お楽しみに♪




台風12号が・・・・・



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イタリア・ベネチア3 「回る空」

2010-10-11 23:58:31 | 油彩画ベネチア3
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「回る空」油彩画  30号F  2002年(個人蔵) イタリア・ベネチア


■「2010 大阪 山中清隆展 」2010年10月25日(月)~10月31日(日)のお知らせはこちら

思い出の絵
イタリア・ベネチア3

「回る空」

この絵の舞台はベネチアの端っこの端っこにある
白くて可愛らしい傾いた塔のあるサン・ピエトロ・カステッロ教会のこれまた端っこです。
当時住んでいたアパートの近くでしたので、よくここに来て眺めていました。
教会の前が少し開けた芝生の庭になっていまして、緑の少ないベネチアでは
かなり、ほっといたします。

はじめ
芝生の緑を中心に描き始めましたが、
なぜだか、だんだん空が大きくなってきて
主役の座まで奪われてしまいました。

緑の上に腰をおろして
じっくり空を眺めたくなったのかもしれません。

空はいつでも見たい

出来れば雲の切れ間からでも青空が見てみたい

見つめてみれば、
悩み事とか目指す方向とか
果てしなく澄み切った深さと遠さで
なんとなく教えてくれる優しさがあるし

青空に浮かぶ雲に心を乗せてみれば
山とか海とか思い出の場所とか思い出の大好きなシーンとかを
胸一面に大きく映してドキドキさせてくれる不思議がありますから

で、
たまには
主役になっていただいても
よいものかと・・・・







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イタリア・ベネチア3 「イワシ舟40才」

2010-10-10 20:46:22 | 油彩画ベネチア3
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「イワシ舟40才」油彩画  4号F  2002年 イタリア・ベネチア





■「2010 大阪 山中清隆展 」2010年10月25日(月)~10月31日(日)のお知らせはこちら

思い出の絵
イタリア・ベネチア3

「イワシ舟40才」


この絵の舟は、お世話になった大家さん夫妻の舟で、
もともとは漁師さんの使っていた漁船だそうです。

その名残で名前はイワシ舟
色とか形とかが可愛らしく
大きさもちょうどいいサイズの人気者。
絵はいつもの停泊場所で、夢見心地で休んでいる時のイワシ舟くんです。

漁から引退して持ち主が変わっても活躍の場があって、
もっぱら人を乗せてのお楽しみドライブばかりですが、
生まれてから40年のイワシ舟くんにはちょうどいいお仕事。

私もこの人気者の舟によく乗せてもらって
ベネチアの運河散歩に連れてってもらいました。

舟から見るいつもの風景は、
歩いている時とだいぶ違って、
少しずれて
低く見上げる視線で
滑るように流れて行き
映画の中に入り込んだときのように気持ちよく愉快です。

最近残念ながらエンジンが壊れてしまって廃船になったそうですが、

絵として
思い出として
いつまでも私の宝物ですし
今でも心の中でトコトコ言いながら
みんなの思い出と、
大家さん夫妻と共に
ベネチアの運河を元気に走っています。



トコトコトコトコ・・・・♪













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イタリア・ベネチア3 「鳩のテラス」

2010-10-09 21:19:35 | 油彩画ベネチア3
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「鳩のテラス」油彩画  2号F  2002年(個人蔵) イタリア・ベネチア


■「2010 大阪 山中清隆展 」2010年10月25日(月)~10月31日(日)のお知らせはこちら



思い出の絵
イタリア・ベネチア3

「鳩のテラス」




水上バスのサンマルコーラを降りたところのピンク色の建物を見上げると
この絵に描かれている鍛冶屋さん手作り花壇テラスがあります。

水はじょぼじょぼ下に落ちますが
見た目はとても可愛らしいです。

ベネチアの町にはあまり土や花がありませんので
せめて窓からお花ぐらいは眺めたい気持ちの形ですね。

このテラスには花は置かれていませんでしたが
かわりに鳩が休憩しておりました。

なんとなく
出入り自由な鳥かごのようで
すぐに気に入って描きました。

ここだけの話ですが、
ベネチアの花屋さんの前を通るとき
ポーチュラカの葉っぱとか折れた茎とか
落ちてないか良く見て探し
落ちているとこっそり拾って持って帰り
植木鉢の土に挿して水をやって楽しんだものです。

はじめはぐったりしていますが、
何日かすると葉っぱ一枚でも
根付いて立っているときがありますし
花か咲くまで何色だか分からないところが
またいい感じです。



買いもしますが、
楽しいので

止められません。









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イタリア・ベネチア3 「待つ犬」

2010-10-08 20:22:08 | 油彩画ベネチア3
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「待つ犬」油彩画  6号F  2002年(個人蔵) イタリア・ベネチア


■「2010 大阪 山中清隆展 」2010年10月25日(月)~10月31日(日)のお知らせはこちら




思い出の絵
イタリア・ベネチア3


「待つ犬」



運河を背にした小さな教会の絵です。


この教会を囲むように家が建っていて、
絵には描いていませんが
その一軒が小さなスーパーになっています。

犬とお散歩中に買い物によったのでしょう
ダックスフンド2匹が向かいの教会につながれて
スパーの出口をじっと見つめていました。


一途ですね~
よそ見いたしませんし
相棒と世間話や小競り合いもありません。

ひたすら
大好きなご主人様を心待ちにして
出てくると、飛んで大喜び!

心の喜びって
一瞬で大きくなって
あたり一面が幸せ色に変わってしまうんだから
不思議です。

パッと咲いて
パッと過ぎ去っていくけど
希望が叶ったこの一瞬に
生きる喜びの秘密があるのかもしれませんね。



愛情いっぱいに飼われたワンちゃん

飼い主さんが全てなんだな~



追伸:


水の都大阪の油絵をひたすら描いています。

油絵が久しぶりで懐かしく
連動してベネチアが懐かしいです。
























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イタリア・ベネチア3 「食パン教会」

2010-09-18 00:06:18 | 油彩画ベネチア3
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「食パン教会」油彩画  4号F  2002年(個人蔵) イタリア・ベネチア


思い出の絵
イタリア・ベネチア3


「食パン教会」


ベネチアの教会の中で、ちょっと変わったデザインの
サンタ・マリア・デイ・ミラーコリー教会。

絵には、「まる」を描いていませんが、
まるを基調に可愛くデザインされた小さな教会で、
白大理石にピンクや緑やグレーや茶色などの石で豪華に装飾され
リズミカルな「まる」のアクセントが、とても印象に残る教会でした。

教会の中のシンボル的十字架にまで、
まるを並べた十字でデザインされていて
これがまた可愛らしい。

で、
この小さな教会の屋根が「かまぼこ型」をしてまして、
教会に怒られるかもしれませんが、
食パンの一斤に見えなくもありません。
もちろん
食パンが大好きなので、褒め言葉なんですけど・・・・

以前
大家さんの友人のフランス人の文学系・大学教授さんと仲良くなって、
通訳してもらいながらお喋りしてましたら
三島由紀夫の文学的な話の時に彼に質問されました。

「あなたにとってフランスのイメージとは、なに?」

空気の読めないフランスパン好きの私はつい

ん・・・・・「パン♪」


彼は怒ってしまいました。



なので、
食パン教会さんに

「けしからん!」と

怒られるかもしれません。



が、

かまぼこ教会よりは・・・・










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イタリア・ベネチア3 「散歩道」

2010-09-14 21:28:57 | 油彩画ベネチア3
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「散歩道」油彩画  15号F  2002年 イタリア・ベネチア


思い出の絵
イタリア・ベネチア3


「散歩道」



はじめ、家が可愛くて好きだったので描き始めました。
実際は、家の正面が広場で左側が運河になっています。

で、この家を現場で描いていたら
黒い犬が一匹通り過ぎていきました。

まるで犯人探しで、建物の隅を調べてるみたいに
もくもくと歩いていきます。

飼い主からはぐれたのか
遅いので置いてきたのか
遅くて置いていかれたのかは
まったくわかりません。

一匹であることになんの不自然さもなく
アンテナのようにピンっと立った尻尾や
黒くてりっぱなお尻もかっこよく決まっていて
この風景が日常的だったらいいな~
なんて勝手なことを思いつつ・・・・

犬は、止まることなく歩いていって
ついに見えなくなりました。


きっと

建物が、どんなに美しくかっこよかったとしても
空が、どんなに青く底抜けに広かったとしても
運河の揺らめきが、どんなに優雅で深々と優しかったとしても

いつもの散歩道の「におい」には、かないません。



あんまりに自由で可愛らしかったせいか
犬の散歩道に気持ちを持ってかれたせいか

家の絵は、
いつのまにか
犬の心の絵に

変わっていきました。



クンクン♪






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イタリア・ベネチア3 「待つ」

2010-09-10 23:31:12 | 油彩画ベネチア3
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「待つ」油彩画  30号F  2002年 イタリア・ベネチア

思い出の絵
イタリア・ベネチア3

「待つ」

ベネチアの鉄道駅からバボレット(水上バス)に乗って
二つ目の船乗り場にサン・マルコーラ教会があります。
船乗り場の名前もサン・マルコーラで、降りると目の前が教会です。

大運河から見る表側の表情は、
レンガむき出しのゴツゴツした感じなのですが、
裏側には白い漆喰が施され、所々に昔のピンク色をした壁が見えていて、
なんとなく色っぽくて可愛らしいんです。
この絵は、そのサン・マルコーラ教会の裏側を描いています(実際は表なのかも)。

船乗り場のそばですから偶然ばったり知人と会ったりして、
楽しい立ち話が始まりますと、
長い人では20分ぐらいは喋られますから
ご主人さまと散歩中だったワンちゃんには、
辛い時間かもしれません。

ベネチアでは、犬のしつけが徹底していて、
紐でつながれ散歩している犬を見るのは稀なぐらいで、

「待ってて!」

と言えば、かわいそうなぐらい待ちますし、
じっとしていました。


待つのは舟ばかりではありませんね~


絵を現場で描いていたので、
ワンちゃんの忍耐が気になってしかたありません。
教会もなんだか私と同じく、気にしているみたいです。


まだかな・・・・

待つのって長いな~



で、
しつけは徹底していますが、
フンのお持ち帰り率は低いのか、
犬が多すぎてなのか?

よく転がっていますし
踏まれたのも見ますし

たまに私も・・・・



「ふにゃ」




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イタリア・ベネチア3 「舟の見える路地」

2010-09-09 22:37:10 | 油彩画ベネチア3
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「舟の見える路地」油彩画  4号F  2002年 イタリア・ベネチア




思い出の絵
イタリア・ベネチア3


「舟の見える路地」


私の住んでいたアパートの近くに
食材の買える市場のような広い通りがありまして、
名前をジョゼッペ・ガルバルディ通りといいます。

ベネチアの端っこの方にあるので、観光客より地元の人が多く
子供達とか犬とかが遊んでいて、賑やかで楽しく馴染みやすい通りです。

運河を埋め立てて出来たらしく、ベネチアでは珍しい広くて真っ直ぐな通りで、
奥まで進むと、突然通りの真ん中から運河が現れます。

運河には、日よけの張られた船の野菜屋さんが停泊していて、
お店と同じように綺麗に並べられた新鮮な野菜を
運河越しに買うことが出来るので、お洒落で楽しいです。

野菜舟屋さんのそばには、ワイン屋さん、肉屋さん、パン屋さん、
魚屋さんとかもあってとても便利で、
魚は、リアルト市場よりも少し高いですが、
手頃で新鮮な小イワシがあるときは買って、
スパゲティーにしたり、フライにしたり、マリネにしたりしました。
特にマリネは大好物ですからよく作りましたね。

仲良しのイタリア人Pさんに食べてもらったら
「うっ うま~い♪ 誰に教わった?」
と、かなり好評でして、私の自慢の1品でございます。

作り方はいたって簡単なのですが、ラ・カッレッタのシェフ
「てっちゃん」直伝の代物なので、レシピの公開は控えさせていただきます。

この通りで仲良しの人にバッタリ会うと、そのまま立ち話かバール行き♪
いいですね~
最高の環境です。


で、
この絵はその楽園のような賑やかな通りから、
なにげなく入っていった細い路地の突き当たりの
白い建物の下にある通路の向こう側の運河に
静か~に浮かぶ青い舟がちらりと見える風景なんです。

そのちらりと見える青い舟が、
誰かをじっと心待ちにしているようで、
気になってしまい
好きになってしまい
描きました。

誰もいない静かな所から
賑やかな通りを、ほんの少し覗き見している具合が
とても切なく愛らしい。

なにも喋らないけれど、
待っててくれている舟
どこかに連れてってくれる舟


何かをきっかけに
自由に飛べる心の不思議。



どこに飛ぶのかなぁ・・・・

















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イタリア・ベネチア3 「バザーのあと」

2010-09-07 07:21:19 | 油彩画ベネチア3
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「バザーのあと」油彩画  4号F  2002年(個人蔵) イタリア・ベネチア

思い出の絵
イタリア・ベネチア3

「バザーのあと」


月に一度でしたか忘れましたが、
広場でバザーの催しがあり
なんやかんや売っていまして、
みなさん掘り出し物探しで楽しそうです。

バザーが終わって店や品物が片付けられ、
残っているのは大きなパラソルと
祭りの後の不思議な余韻。


物語の抜け殻でしょうか
お喋り声のこだまでしょうか
みんなの思い出が、まだここにいるのでしょうか

いつもの広場は
普段と違うこの余韻に
幸せそうにひたっていました。

で、
その幸せ顔に
またひたっていた私を
お散歩中のワンちゃんが、
不思議そうに観察しています。


あっ

たぶん
油絵での犬初登場。







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イタリア・ベネチア3 「ゴンドラの休日」

2010-09-05 07:23:38 | 油彩画ベネチア3
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「ゴンドラの休日」油彩画  6号F  2002年(個人蔵) イタリア・ベネチア

思い出の絵
イタリア・ベネチア3

「ゴンドラの休日」

大運河沿いの開けたところや
海岸沿いの邪魔にならないところには
細い杭がたくさん打ち込まれ
ゴンドラの停泊場所があります。

この絵のゴンドラは
大運河沿いの陸上からの乗船が出来ない場所にあって、
誰にも邪魔されずに休んでいました。

休みの日には
雨水が入ったり汚れたりしないよう
上に青い綺麗なシートをしっかりかぶせてもらい
静かに安心して休んでいます。

私だったら
山に行きたいな~とか
海で泳ぎたいな~とか
散歩がしたいな~とか
思いますけど、
ゴンドラさんは夢でも見ているのでしょうか。

運河の音色や波に心をゆだねて楽しく自由に
お気に入りの場所まで飛んでいって
ゆっくり人生を眺めているのかも

時折仲間達が通りますから

ひやかしたり
ねぎらったり
お喋りしたりして


案外忙しいのかもしれません。







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イタリア・ベネチア3 「青い門の家」

2010-08-31 21:54:22 | 油彩画ベネチア3
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「青い門の家」油彩画  6号F  2002年(個人蔵) イタリア・ベネチア


思い出の絵
イタリア・ベネチア3


「青い門の家」


この絵には同じ橋の上で描いた姉妹品がありまして、
向かって右横顔美人さんがこの絵
向かって左横顔美人さんが「静かな日」
実は向かって正面顔美人さんもいましたが、
日本に帰る前にイタリアに嫁にいってしまい画像はなし。

気に入った何かを見つけてその場所に通うようになると、
同じ場所で、別の気に入った何かを見つけるラッキーなことが、
絵を描いていてよくありまして、とても幸福な連鎖なんです。
またその逆もあるんですけどね・・・・。

二階の窓の手すりは鍛冶屋さんが作る手作りで、
いろいろ模様とかパターンがあります。
前回住んでいたアパートの近くにそんな鍛冶屋さんがあって
青いつなぎの作業服を着た優しそうで無口なおじさんが、
いつも店の前に商品サンプルを並べて、なんやら作業をしていました。
影のように細い体と、あまり語らないおじさんの目の小じわが好きで、
店の前を通ると、つい覗いてしまいます。
無口でなにも喋らないのに
なんだか人生の全てを自然ににじませてしまう振る舞いの不思議。

この絵の右横顔美人さんも
鍛冶屋のおじさんみたいに
無口でなにも喋らないけれど
時を重ねたいろんな物語を


自然ににじませていました。







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イタリア・ベネチア3 「思い出の場所」

2010-08-29 04:55:07 | 油彩画ベネチア3
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「思い出の場所」油彩画  4号F  2002年(個人蔵) イタリア・ベネチア3

思い出の絵
イタリア・ベネチア3

「思い出の場所」

お世話になっている大家さんのAさん家に遊びに行ったとき
二十歳ぐらいのイタリア人大学生二人が遊びに来ていて、
大家さんに教えてもらった片言のイタリア語と、ほとんどの大家さん通訳で、
一緒に楽しくお喋りいたしました。
一人はかわいらしい男性で、もう一人はシチリア出身の女性。
何を喋ったのか詳しくは覚えていませんが、
お二人さんのお似合いな感じが印象に残りました。

後日
この絵を現場で描いていたら
偶然、大家さんの家でお喋りしたシチリア出身の彼女が、
ベンチの前の広場で小さな子供達二人と遊んでいました。
そういえば、ベビーシッターのアルバイトをしていると話していたので、
遊びでなくお仕事のようです。

向こうが気づいてこっちに来てくれました。

「チャオ」

「邪魔しちゃだめよ!」

「じょうずね~」

「綺麗でしょ~」

子供達をあやしながらの表情を見ていると
しっかりとした若いお母さんみたいで安心。
シチリアの顔なんでしょうか?
素朴な昔のイタリア映画に出てくる女優さんのような
真っ直ぐな夢に向かうまなざしがあって
とても綺麗な女性に見えました。

また何度かこの場所で、
生き生きとした彼女と子供達の風景に出会い


心の絵になっています。







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イタリア・ベネチア3 「夕暮れのアカデミア橋」

2010-08-28 21:26:17 | 油彩画ベネチア3
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「夕暮れのアカデミア橋」油彩画  30号F  2002年 イタリア・ベネチア


思い出の絵
イタリア・ベネチア3

「夕暮れのアカデミア橋」

「夕暮れのアカデミア橋」は、現在ラ・カッレッタにて展示中



この絵はベネチア2での「アカデミア橋」の反対側の作品。
前回の絵は朝日でしたが、今回は夕暮れで、
大運河の曲がり角あたりからアカデミア橋を覗いて描いています。

カーブが好きなんです。
先の見えないカーブの向こうには、
いったいどんな素敵な風景が待っているんだろうって
胸が膨らみドキドキするんです。

たとえ
毎日通る
毎日見る
毎日同じ知ってる風景だとしても
やっぱり
胸が膨らみドキドキいたします。

何度空振りしてたとしても
出会う瞬間には不思議な力があって

実際
今日みた同じ場所の同じありきたりの風景は
明日
心のタイミングさえ合えば
ほんの一瞬、天使のような愛らしく優しい表情で
迎えてくれることがあるんですよ♪

この出会った瞬間に描きとめないと
同じ天使と次、出会うことは
もおありません。

だからこその一回こっきりですが、
胸が膨らみドキドキ期待してしまいます。



ドキドキ♪









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イタリア・ベネチア3 「青い舟」

2010-08-27 04:38:58 | 油彩画ベネチア3
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「青い舟」油彩画  6号F  2002年(個人蔵) イタリア・ベネチア


思い出の絵
イタリア・ベネチア3


「青い舟」


薄水色の可愛らしい小舟で
以前にご紹介いたしました作品
「鳥と橋」のそばの旅情のシーンの場所の運河にいつも停泊していましたが、
ご主人さまは見たことがありません。
現在もあるかどうか分かりませんが、
気になってグーグルマップで見てみましたら
ちゃんと停泊して写っていました。

毎日タポタポ揺れながら待っている姿が陽気で愛らしく
めったに来ないであろう
ご主人さまを乗せて張り切っている姿が、
ぼんやり目に浮かび、にやけてしまいます。

たま~に
あまりにもほっとかれ過ぎて、
舟の中に雨水が溜まり
沈没寸前のかわいそうなのも見かけますが、
この薄水色くんは大丈夫でした。


今日もきっと待ちぼうけ
右にゆらゆら~
左にゆらゆら~
待ってる時間が・・・・

あんがい

楽しいのかも♪







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