ろくびー

山中清隆 作品日記
Kiyotaka Yamanaka

シラサギ

2013-06-15 17:41:27 | 四国


四国カルストは愛媛と高知をまたがった山の上にあるのですが、
そのなだらかな山頂の高原を利用して、牛の放牧がなされている素敵なところです。

カルストとは石灰岩の大地のことを意味するらしく、
四国カルストの石灰岩は、昔々の南の島のさんご礁の名残なんですって!

昔といっても太古ですけど!

はるか昔のさんご礁の思い出かぁ
そう思うと
岩が愛らしく見えてきますね。


もぐもぐ・・・

あっ
お昼は
ぼたもち三つ

ご馳走様でした。




四万十川の上流近く
静かな場所に車を止めて
川を眺めてしばし休憩。

川の流れがとても穏やかなところで、鏡のように風景を写しています。
茹でたてのブロッコリーみたいに美味しそうに写る木々たち
僕のサラダは毎日ブロッコリー!

そこに1羽のシラサギが水面近くを
音もなく飛んできました。

水に写る白い姿が
妖精のように神秘的で
息を呑む美しさです。

あぁぁ
綺麗だな~


シラサギさんは

水に写る
その美しい自分の姿に惚れ込んでいるのか
これからデートなので身なりを気にしているのか
一人じゃ寂しいので寄り添っているのかは分かりませんが

事実
あなたは
本当に素敵で綺麗です。


心がこの川のように
静かで穏やかであったなら

きっと
素直で美しい
本当の自分の姿を写し出し

川面に写るシラサギのように

現実と重なって

作ることの出来ない
微笑みとなり

あたたかく
出会えるのかもしれませんね♪










にほんブログ村 美術ブログへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ギーギー

2013-06-02 22:50:31 | 四国


ギーギー(アマツバメ)


愛媛と高知の県境の山の上
四国カルストの空にアマツバメを発見!
こんなところで再会できるなんて嬉しいです。

ベネチアに滞在していたころ
このツバメの親戚のヨーロッパアマツバメが
運河をギーギーと鳴きながら得意げに飛び回っていて、
体は大きく翼はブーメランのように長くてかっこいいので
いつも惚れ惚れと眺めておりました。

ベネチアで絵を描き、夕暮れになって道具を片付けていると
耳に聞こえるのは運河の優しい水の響きと、ギーギーの声。

思い出ってありがたいもので
この声を聞くと僕の心はベネチアの中の静かな夕暮れ時に舞い戻ってしまい
懐かしさに優しく包まれます。


大好きなんですけど、
近くに来てくれないので、
お顔を知りません。

どこかにとまり休んでいる姿も見たことがありませんし
巣も見たことがありません。

噂では
なんと飛びながら寝ることが出来るそうなので(どうやって調べたんだろう?)
手の届かないお方でございます。





僕のカメラではギーギーは写らないので、
せめてギーギー目線で牛さんをパチリ♪




ツバメの現実は厳しいらしく
子供が巣立って海を渡ることが出来るのは、わずか13%ぐらいで、
寿命も短くて平均1年半ですって!

僕の小学校の同学年が200人ぐらいだったと思うから
ツバメにあてはめると成人できたのは26人てことか~

僕は、はたして生き残っていただろうか・・・・

とりあえず感謝っす。


いつもあんなに仲良く追いかけっこして「ギーギー」って、お喋りしているのに
海を渡るときは一羽で渡るそうです。

広い海を渡ってる間
寂しいだろうに・・・・
きっとそうしなければならない厳しい現実があるんですね。

目的地で
また同じ恋人と出会えるのだろうか?


出会えたら

嬉しいね♪



ギーギー





にほんブログ村 美術ブログへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カメノコテントウ

2013-06-01 22:47:00 | 四国


カメノコテントウ


出会いました。

愛媛と高知の県境、
四国カルストの山の上の気持ちのいい牧場の道にて
図鑑でしか見たこと無かった憧れの
カメノコテントウさん

気づかず踏まなくてよかった~


思い続けて30数年
一度見てみたいと思っておりましたデッカイてんとう虫

ナナホシテントウの倍ぐらいはあるでしょうか?

大物ですね。

お話したくて
指をそっと前に置いてみましたら

どうやら驚かしたみたいで

あたふたして

ぶ~ぅぅぅん って飛んで

一回旋回して

プイ !


遠くへ飛んでいきました。


恋焦がれた時でなく
今、出会えて本当によかった。

若き日の僕であったなら
きっとあなたを捕まえて、
無神経にひどいめにあわしていたでしょう。




今度出会えたのなら・・・・

指に乗って ね♪






にほんブログ村 美術ブログへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花の香り

2013-05-26 11:26:50 | 四国


花の香り

GWの佐田岬半島は、みかんの木や山の木々が一斉に開花していて、
どこもかしこも甘く爽やかな花の香り。
車の窓を全部開けて、花の香りを楽しながらのドライブは最高ですね。
花の香りを楽しんでいたら
みかんの花を入れて飲む、モロッコのジャスミンティーを懐かしく思い出しました。
また飲みたいな~

こんなに素敵な花の香りと蜜を用意してくれているのに
主役のミツバチが何らかの原因で死滅していて、ほとんどいないなんて・・・・
問題だし悲しすぎます。
国が早く手を打ってくれることを切に願います。


ぐにゃぐにゃの海沿いの県道には
所々に村があって、海より少し上がった険しい場所にも
へばり付くように家々がありました。
生活するには厳しそうな場所ですが、
絵描きとしてはワクワクいたしますね。

海まで下りるジグザグ道
右に左に景色が変わる
上り下りして
海にザブン♪





村と村の間に突堤がひとつ見えました。
残念ながらそこまで下りる道は見当たりませんでしたが、
プライベート突堤でしょうか?

突堤が好きで、見つけると先っちょまで行きたくなるんです。

前にもお話したかもしれませんが、子供のころ、
能登半島の田舎の家の裏が海で、そこに小さな突堤がありました。
早朝、ひとりで突堤の先まで行って海を見てたんです。
穏やかな日であれば、海は絹のように滑らかにうねり光っています。
そして風になびく草原のように
黄金色の穂を、無心でそよがせているように見えてきます。

その光り輝く黄金色の草原には不思議な道があって、
どこまでも蛇行しながら続いていました。

「誰の道なんだろう?」

「どこに行けるのかな?」

「ぼくも歩いてみたいなぁ」

大人になっても知ることはできませんが、
早朝の素敵な時間でございました。






遠くの風景が見たくて行く突堤の先っちょ

でも不思議と

一番近くの自分に会えたりいたします。






にほんブログ村 美術ブログへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花の木

2013-05-19 15:53:00 | 四国


愛媛で見かけた花の木です。



桐でしょうか?
木に詳しくないのでよくわかりませんが、
たまに山や町で見かける存在感のある木です。


最高のお出迎えですね~
嬉しいね


「おかえり」

「いってらっしゃい」


人の気配のない寂しげなバス停のベンチが
こんなに素敵な淡いピンク色の花で
力いっぱいに歓迎されているんです。

そこで乗る人も
そこで降りる人も
また通りすがりの人も

たとえ一人だとしても

心は
思い出の中の好きな人や好きな場所に一瞬にして飛んでって
その思い出と風景は重なり合い
幸せの入り混じった優しい美しさに変わり
知らないうちに
愛らしい微笑みをうかべているような気がします。


木は根元から分かれて二本になっている仲良しのお二人さんみたいですから、
やっぱり恋人同士か仲良しさんが、
お似合いのベンチですね。



忘れられない素敵な思い出になるだろうな♪

片思いの人や
恋人さんと
ほんのひと時でも
この花の木のベンチで
バスを待っていたのなら




待ってみてぇ~






にほんブログ村 美術ブログへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

佐田岬の灯台

2013-05-11 20:24:43 | 四国


愛媛の左先っちょにある佐田岬の灯台

沖縄で訪れた石垣島の灯台にも人が沢山訪れ賑わっていましたけど、
ここ佐田岬の灯台も沢山の方が訪れ賑わっていました。

駐車場から灯台まで少し離れていて、ちょっとしたハイキングコースです。
灯台に至る入り口前で、こんがり日に焼けた元気なお婆さんが、みかんを売っていまして、

「道中長いからリュックにみかん入れて食べながら行きや!ちょっと味見してみ♪」

こんがり婆さんの巧みな言葉につられて、お口にパクリ

「まずかったら買わんでええけど、美味しかったら買わなあかんよ」

「・・・・あっ美味しい」

「はい1コ200円♪缶ジュース思もたら安いわぁ」


値段はともかく、
景色のいいところで休憩がてらに食べれて、
またとても美味しく本当に幸せでした。

値段はともかく、
こんがり婆さん
どうもありがとう。

楽しいハイキングコースを出ると素晴らしい風景が広がっていて、
その先っちょに灯台があります。
正面の島の右後ろ側は九州の大分。
霞んではいましたがとっても近くに見えるのでビックリ。

潮風と波の唄
青い海と爽やかな白い灯台・・・・

「ああぁ気持ちイイ」

思わず声に出ますね。


この佐田岬の灯台に負けないぐらいの
カッコよく爽やかで頼りがいのある灯台が私達の心の中にもあって、
いつも私達の進むべき方向を正確に休むことなく照らしてくれているんだけど・・・・


残念ながら灯台のある場所をすぐに忘れてしまう。


どこにあるのか思い出したい気持ちが
私達をこの場所へと導いているのかもしれませんね。


ひとり一人に見つかるといいな~

みんなの素敵な灯台。

そのあたたかく爽やかな光を見続けられたらいいな~

心の中の大切な灯台。



値段はともかく、
こんがり婆さん
いつまでもお元気で
また買います♪







にほんブログ村 美術ブログへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レンゲ畑

2013-05-06 18:56:19 | 四国


レンゲ畑

四国の四万十川をスケッチしようとこの連休に出かけてきました。
愛媛で寄り道しすぎて、今回のテーマである四万十川に寄る時間が無くなり、
結局は下見ドライブになってしまいましたが、いい気分転換になりました。

その四万十川沿いで見かけたレンゲ畑です。

レンゲ畑って、いい響きですね。
女の子だけの特別な世界であるようなイメージなんですが、男性の私だって好きです。
思わず足を止めてしばらくは眺めますね。

眺めていますとレンゲ畑の中で歌っているカエルさん達の素敵な声が聞こえてきました。
山のくぼみでよく響いてとても賑やかです。

その声は、親しみやすいものが心地よく弾いてる感じです。
例えるなら、優しく透き通った響きが自慢の木琴さんの自由を少しだけ奪って、
鈍く軽やかに弾かせてみたような・・・・


コロコロロ コロコロロ コロコロロ 


あまりにも心地よい歌声なので、どんな方が歌っておられるのかと見たくなり
畑の中に足を忍ばせ近づいてみますと、

残念ながら
ピタリと鳴き止んでしまいました。

そのカエルさん達はどこにいるかわかりません。

歌声は聞かせてもらえるけれど、姿を見てはいけないのですね~

無理やり姿を見せてもらうより、素直に歌だけ聞かせてもらってる方がいいやと思い直し、
道端にまた戻りました。


コロコロロ コロコロロ・・・・


ほんのひと時ですが、レンゲ畑とコロコロロガエルの協演は、
人の心が簡単に風景に溶けてしまうぐらい
とても素敵な世界でありました。


また聞かせてくださいね♪

できればお姿も・・・・

どうもありがとう。


コロコロロ♪








にほんブログ村 美術ブログへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする