ろくびー

山中清隆 作品日記
Kiyotaka Yamanaka

ベネチア第三弾

2008-06-30 21:15:27 | 油彩画ベネチア3
Copyright2008 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved.
「ネコのいるホテル」油彩画  30号F  2002年
イタリア・ベネチア


今週はベネチア滞在制作第三弾を、お届けいたします。

これまでの滞在制作ストーリーは以下のとうりです。
■ブルージュ滞在制作はこちらからです。

■ベネチア滞在制作第一弾はこちらからです。

■ベネチア滞在制作第二弾はこちらからです。


前回のベネチア滞在の後半で、なんとなくヤヤコシイ頭になってしまい、
帰国後すぐに個展出来ませんでした。
気持ちの整理が出来て、個展したのは帰国後二年経ってのことです。

その年の秋に以前紹介した未公開ベネチア作品で、つまずき・・・
■未公開ベネチア作品はこちらからです。

それから一年後の2002年に、気持ちを入れ替えて臨んだのが、
今回のベネチア第三弾です。

今までの制作は感覚を重視しておりましたが、未公開ベネチア作品でのつまずきで、
思いを描く力が欠乏していることに突き当たりまして、
素敵な人との出会いや、素敵な絵との出会いなども絡み合いながら、
今回は「思い」を描きに行こうと出発したわけです。
ベネチアへ・・・・


思い思われ~ふりフラレ~♪
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ベネチアの果物

2008-06-29 23:29:23 | 油彩画ベネチア2
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「サンマルコ寺院」油彩画  30号F  1998年
イタリア・ベネチア


この年のベネチアはとても天気がよく、果物はどれも美味しかったです。

スイカはとても大きくて、少し楕円形の瓜みたいなやつです。
アパートまで持って帰るのが大変ですが、これがまた甘いのなんの。

メロンも甘くて、その甘さに頭が痛くなるぐらいなんですが、
生ハムと合うんですな~♪
日本のメロンより明らかに生ハムに合います。それに当時日本みたいに高くなくて買いやすかったです。
ただ、メロンを買ってしまうと生ハムも買ってしまって、結局高くつくので注意が必要です。

イチジクは超大好物なんですが、黒と緑がありまして、どちらもうまいです。
一キロ位すぐにペロリでした。これも生ハムと合いますね~♪

ブドウも黒と緑がありまして、比較的さっぱりした無理のない味でした。
種が多いのと皮がむきにくいのが難点ですが、イタリア人は丸ごとボリボリ食べてるみたいです。

ミカンは緑色の皮のさわやかな味で、とても美味しかったです。

秋になると柿も売ってまして、スペルは忘れましたが、名札に「クウワキ」みたいな感じに書いてたので、果物屋の兄ちゃんにそのまま
 「クウワキを一キロください」と言ったら、

あぁぁ~ なんだって?

 「クウワキをください!」

カキのことか?

 「あっ カキなんだ・・・」

カキと読むみたいです。
日本と違ってジュクジュク熟成柿でして、スプーンでジュルッとお尻から食べます。
上の方は結構アクが強くて舌がしびれますが、すごく甘くて美味しかったです。

大の仲良しで、初ベネチア滞在の時の初友達のイタリア人のPさんに、山から取ってきた野生のリンゴをもらって食べたのですが、うま~い!
青春の全てが入ってるぐらい甘酸っぱくて、ジューシーで、身が引き締まってて、香りが複雑で強く、(リンゴは小さいのに)かぶりつく音までもシャープで大きく聞こえました。
ほんとに美味しかったです。野生のリンゴ!

またかぶりつきて~



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ベネチアの水

2008-06-29 09:28:12 | 油彩画ベネチア2
   Copyright2008 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved.
   「赤い運河」油彩画  10号F  1998年(個人蔵)
   イタリア・ベネチア


ベルギーのブルージュでもそうだったのですが、
水道水の水はまずかったです。石灰が多量に入っていまして、水を沸かすポットには石灰がびっしりへばり付きますし、水滴が乾くと、白い後が残ります。
マリアおばさんは、この白い後が嫌いで(落ちにくい)、キッチンの水滴は、全て拭き取っておりました。

ベネチアの水道水も同じく石灰の多い水でまずく、しかたがないので、お店でペットボトルの水を買って飲んでおりました。

炭酸入りと炭酸無しがあるんですが、炭酸入りの炭酸が抜けても炭酸無しの味にはならずにまずくなります。

初めのころは炭酸無しを、おいしく飲んでおりましたが、たまに炭酸入りを飲む機会があったりして、あるときから冷えた炭酸入りのうまさに目覚めてしまい、炭酸が入っていないと満足できなくなりました。

シュワー・・・  んぐ んぐ んごっ

あ~おいし!

特に開け初めのパンチの効いたタンサンが最高にうまいです。
軽くリフレッシュしたい時、
冷えた白ワイン(シャルドネ)を取るか、冷えた炭酸水を取るか迷うところなんですが、
ワインはバテルので、後のスケジュールと相談が必要で、
ワインと違いノンアルコールの炭酸水は気楽にシュワーとリフレッシュできるので、炭酸水をよくチョイスしてました。
(エスプレッソもいいのですが、一日4杯以上飲むと胃が痛い)


シュワシュワーッ してみてぇ~

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ベネチアを選ぶ理由

2008-06-28 09:01:30 | 油彩画ベネチア2
   Copyright2008 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved.
   「三つの玄関」油彩画  10号F  1998年(個人蔵)
   イタリア・ベネチア


ベネチアを制作地に選ぶ理由は、この町が大好きだからなんですが、
その他にもありまして、そのひとつに車がいないことが挙げられます。

車は現場制作の天敵でして、車の死角で風景が見えないこともそうなんですが、
昨日描いていた場所に駐車されて、イーゼルが立てれなくなると困ってしまいます。
また狭い道で、車が頻繁に通る場所も危なくて描けませんし、歩道はあるけど交通量の多いところも排ガスと騒音の多さに描いててだんだんめげてきます。

ベネチアへの車での入り口はひとつでして、列車と同じく大陸から長い橋を渡って、駅前の大駐車場までです。
ラッキー!
その先は車さんの道が無いので、 「お断り!」 なんです。

市民の足は水上バスですし、パトカーもパト船ですし、救急車も救急船ですし、消防車も消防船ですし、その他もみんな船です。

天国じゃー

このおかげで、絵描きやネコ、犬やちびっ子、ご老人やハトまでもが、車に引かれることなく、のんびり道端に居座れる訳なんです。

ただ観光ルートは人の洪水になっておりまして、これはこれで大変なんですが・・・

車の恩恵をどっぷり頂いておりますが、この町に入ると「車が無いのっていいな~」
なんて身勝手に思います。
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ベネチア人の立ち話し好き

2008-06-26 17:34:10 | 油彩画ベネチア2
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「アカデミア橋」油彩画  30号F  1998年(個人蔵)
イタリア・ベネチア


カフェ・コスタリカ近くの大きな十字路には、夕方近くになると、
おじいさん、おばあさん、おじさん、おばさん、ヤングにちびっ子までが、
わんさか押し寄せて立っています。(ちびっ子は走ってます)

女性やヤングは比較的だれかと喋っていますが、おじいさんやおじさん達は、顔見知りが来るまで、ただ突っ立てるだけです。

ソワソワと待ちぼうけすることもなく、
べつに約束している訳でもないので、
ひまわりやコスモスの花みたいに充実して、立っているんです。

たまたま知り合いが通ると、楽しそうに立ち話しが始まります。
話しが勢いに乗っちゃうと、お気に入りのバール(かっこよくて安い立ち飲み屋さん)なんかに足を運んだりしてるみたいです。

この夕方の雰囲気が好きで、私も皆さんの中に紛れてニセ立ちしておりました。

一日の仕事が終わり、夕方の立ち話しの時を迎えて、なごやかな雰囲気につつまれ、やがてお家に帰り晩御飯。
いいサイクルだな~  

そういえば昔子供のころ夕方になったら家の前で、近所のみなさんはよく立ち話ししてたな~

俺も立ち話ししてみてー
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自分に出会えるベネチアの音

2008-06-25 21:05:48 | 油彩画ベネチア2
  Copyright2008 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved.
  「ナポレオンのファザード」油彩画  4号F  1998年(個人蔵)
  イタリア・ベネチア


ベネチアで好きな音は、干潮の時の運河の音です。
海水が引いて、運河の水位が下がると、レンガで出来た運河の側面から、
家からの排水溝や勝手に開いた穴ぼことかが、顔を出します。

そこに波とかうねりとか、船が通ったりして、穴に海水が入り、
ぽぉうっ!ぽぉうっ!ぽぉうっ!ちゃぽぉ!という音がします。

ちょうどワインを開けて、グラスに入れ始めの時のあのいい音みたいなやつです。

波と同じように右から左へ、又は左から右へ、いい音も動いていきます。
狭い路地と背の高い建物のおかげで、音の反響が大きく、たっぷり集中して味わえるのも特徴です。

この音を聞いていると、音に聞き惚れてしまって、時間がすぐ過ぎてしまいます。

やさしかったり、愛しかったり、うれしかったり、悲しかったり・・・・

ベネチアは沢山の小運河と一本の大運河と路地で出来ているので、どこに行ってもこの音を味わえますが、歩いている時の自分の足音もまた最高です。

石畳ですから、これまたよく響きます。
コッ!コッ!コッ!

ここで今俺は生きてて歩いているんだ~

自分の歩く足音が、ここちよく聞こえるもんだから、集中して自分に出会える。

ベネチアは、そんな感じのいい音場所です。
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だっ!だっ!だっ!だぁ! アスペッター

2008-06-24 22:15:40 | 油彩画ベネチア2
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「行きは左、帰りは右」油彩画  6号F  1998年(個人蔵)
イタリア・ベネチア


今回のベネチア滞在のアパートは3階でして、窓から路地ごしに海が見えます。
その窓からバボレット(水上バスで、ベネチア市民の足です。)乗り場の端っこが見えまして、そこからムラノ島(ガラス工房で有名)やブラノ島(漁師の島で、家がカラフルで可愛らしい)に行けます。

バボレットの乗船出入り口は、鉄の手すり柵を乗務員がスライドして開け閉めします。
船長と乗務員の絶妙な呼吸でスムーズに運営されておりまして、見ていて飽きません。

通勤ラッシュはベネチアも同じで、路地からバボレット乗り場まで、乗り遅れまいと走られる方が多いです。

日本と少し違う点は、走りながら「アスペッター(まってくれー)」と大声で叫び、乗り遅れるとさぞ悔しそうにぶつぶつ言っておられる点です。
がんばって走って追いついたのに、すでにエンジン全開の時は、ガチャーンと入り口を閉められ、乗務員に「俺のせいじゃない!」系の顔されます。

食事していても、歯を磨いていても、考え事をしていても、絵を描いていても、
毎日のドラマが聞こえてきました。

だっ!だっ!だっ!だぁ! アスペッター
ゴーゴロゴロゴロ・・・・~

ちきしょーめー!


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ベネチア第2弾です。

2008-06-23 19:53:47 | 油彩画ベネチア2
Copyright2008 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved.
「白い教会」油彩画  8号P  1998年(個人蔵)
イタリア・ベネチア

※今週はベネチア第2弾を、お届けいたします。


一回目のベネチア滞在の夏の終わりごろ、ベルギーのマリアおばさんに会いに行きました。
が、マリアおばさんはイタリア旅行中で不在だったので、会えませんでした。

ユースホステルに泊まって、仲良しの友達や知り合いに会って、楽しく再会を喜んでからベネチアに戻り、
秋になって1回目のベネチア滞在が終了しました。
11月に日本へ帰国。翌年の4月にベネチア展を開催いたしました。

ブルージュの現場制作で、描き込めば描き込むほど、感動からの遠ざかりにぶち当たり、
■ブルージュ滞在制作はこちらです。

次にベネチアに行って試したのは、
「現場制作で、風景を見ながら感動している自分の心を、筆にのせて描いてみよう」でした。
■ベネチア滞在制作第一弾はこちらです。

ベネチア展開催後に自分の作品を見て思ったのは、筆に感動をのせてるぐらいでは、自分が受け取った感動に追いつかなかったので、次回は、
「現場制作で、風景を見ながら感動している自分の心を直接描いてみよう」です。

2回目のベネチア滞在制作は、2008年6月~11月に掛けてです。

ベネチアは島なんですが、列車の長い橋でつながっていまして、昔の映画の「旅情」と同じように、島が見えて近づいてくると、現実から違う世界に吸い込まれるような不思議な予感につつまれます。

ベネチアに入る時、そして出てゆく時、何回繰り返しても同じように緊張してしまいます。
なぜなのか?私にも分かりません。

今度こそベネチアを掴んでやるぞ!
そんな気持ちで、2回目の滞在制作がはじまりました。


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ベネチアの部屋にサソリ出現!

2008-06-22 21:27:40 | 油彩画ベネチア
      Copyright2008 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved.
      「歩きながらの赤い橋」油彩画  8号P  1997年(個人蔵)
      イタリア・ベネチア


まったく予期せぬことがおこりました。
新しいアパートに引っ越して、ノミから開放されてのんびり出来ると思っていたら、新手の出現です。

ある日、アパートへ帰るのが遅くなって、真っ暗の部屋に電気をつけたら、
「ガサガサガサ・・・・」っと床を走る奴がいてたので、ゴキブリか?
と思い目をやったら、大きなハサミを万歳にして、戦車みたいに走っている奴でした。

なんじゃコイツ!と慌てて近づいてみたら尻尾がクルンと巻いててサソリであることが判明!プラスチックの容器をかぶせて捕獲成功!
今晩から飼うことになりました。(名前は付けてません)

大きさは6センチほどで、黒くてハサミが立派です。
果物の透明容器に入れて、蓋をして、サソリのお家としました。

運良くハエが飛んでいたので捕まえて、生きたまま入れてみました。
すると・・・・

待つこと1時間、ピクリともサソリ君は動かず、ハエはなめててサソリの頭の上に止まったり飛んだりの繰り返し。

飽きてしまった私は食事してシャワー浴びて、ベットに入って電気を消して、寝に入った瞬間!
「ガサ!」っと大きな音がサソリの家から聞こえたので、慌てて電気を点けてみると、
サソリ君はしっかりその大きなハサミで、ハエを捕まえてモリモリ食べておりました。

夜行性みたいです。

翌日大家さんにサソリの話をしたら、普通に居てまして、水周りによく出るそうです。
やはり刺されると、「バレーボールぐらいに腫れるよ」と大家さんは言ってました。
クワバラクワバラ・・・

夜、部屋に入るときは必ず足元注意です。

が、後に壁にもはって現われたので、壁にも注意です。

サソリ君はその後、5日ほど飼って、家の前のプライベート空き地に、逃がしてやりました。


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ベネチアの優しいお婆ちゃん

2008-06-21 20:39:24 | 油彩画ベネチア
Copyright2008 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved.
「風の通り道」油彩画  30号P  1997年
イタリア・ベネチア


ベネチアに来て夏を過ぎるころには、沢山の素敵な友達が出来ました。
ほとんどの方は日本人で、みなさんエネルギッシュにベネチアで活躍されておりました。
(ガラス系、建築系、美術系、イタリア語系、ベネチア系などなど)

そんな友達の一人から新しいアパートを紹介してもらい、引っ越すことになりました。
前のアパートよりずっといい環境で、一階なのに家の前がプライベートな空き地になってて、窓も開けっ放しで明るく、時折ネコが覗いてくれます(たまに入ってきます)。

カフェ・コスタリカは近くになったし、市場は目の前だし友達も近くに住んでるし、いいことずくめでした。
アパートから裏の方に行くと、ゲットー(ユダヤ人街)があります。
歴史のなごりで、昔ユダヤ人がこの地区のみに住まわされていたらしいです。
室内の高さが低いのが特徴で、建物の印象は「ギュウギュウ詰め」です。

硬いことは無視して、そのギュウギュウ詰め感が好きでして、それを描いた作品が「風の通り道」です。

この絵を描いてた時、すぐそばにお住まいのお婆さんが(お婆さんの一階の家の窓の前で、描いておりました。)、なにも喋ってないのに私にジュース(赤色の炭酸ジュースで、イタリア名物と思いますが、名前忘れました。)をコップに入れ盆に載せて、これまた赤いカジュアルなワンピースで持って来てくれました。

「どうもありがとう」と言っただけで、たいして喋れませんでしたが、その日からそこで絵を描くたびに持って来てくれました。(赤かピンクのカジュアルな、よく似合うワンピースで)

お婆さんのその優しい気持ちが嬉しくて、いつまでも心のなかに残っています。


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カフェ・コスタリカよ永遠に

2008-06-20 21:39:33 | 油彩画ベネチア
Copyright2008 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved.
「合唱」油彩画  30号P  1997年(個人蔵)
イタリア・ベネチア


私は大のコーヒー好きでして、イタリアのエスプレッソはさらに大好きです。
ベネチアいちの美味しさと、古さと小ささと親しみやすさのある店は、
やっぱりカフェ・コスタリカだと思います。

店は立ち飲み屋で、カウンターと山積みの豆袋と、奥に焙煎機といい匂いでいっぱいでして、ご主人さんは、笑顔のカッコイイ爺様で、日本人だと分かると「トラ・トラ・トラ」と言ってきます。(古い日本の戦争映画)
この映画が大好きらしく、いつも話題はここから始まります。

爺様は鼻が恐ろしく利く人でして、イタリアでも有名な人だと噂で聴きました。
内容は、コーヒーの豆が港で荷揚げする時に、目利きならぬ鼻利きとして呼ばれて
検品するのですが、農薬が掛かってるか掛かってないかの判定らしいです。
しかも爺様しか判定できないそうなんです。
なんだかすげ~と思いながら回数券買って「トラ・トラ・トラ」聞きながら飲んでました。

超好きなのはマッキアートとカプチーノです。
朝のカプチーノはたまりません!
なんでこんなに美味しいのか?しばらく考え込んでしまうぐらいのウマさでした。
ネタ探しに疲れたら、必ずここへ寄り道してマッキアート飲んで、ご機嫌リフレッシュしてからまたネタ探し・・・・

そんな感じで、すばらしいコーヒーをベネチアの皆さんに提供してくれた爺様は、今は天国だそうです。
とても残念で寂しいのですが、美味しいマッキアートやカプチーノのことを思うと、今でも笑顔で
「トラ・トラ・トラ」言ってはる(?)元気な爺様が心の中に映ります。

※友達の話によると、今でもカフェ・コスタリカは健在で、息子さんが店を継いだらしいです。
良かった♪
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たぶん話し相手は必要です。

2008-06-19 20:45:57 | 油彩画ベネチア
Copyright2008 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved.
「壁とサルーテ」油彩画  10号P  1997年(個人蔵)
イタリア・ベネチア


今回は一人暮らしで、回りに知人も居てなかったので、初めは孤独でした。
(後に素敵な友達が、たくさん出来るのですが!)

もくもくと、ネタ探しと制作の繰り返しです。

話し相手がいないというのは、なかなか辛いものでして、
人と喋りたくて、絵葉書をたくさん日本に出しました。
日本から返事が来ると、とても嬉かったのを覚えています。
何回も何回も見たり読んだりしてニヤケテおりました。(孤独初期症状)

やはりストレス解消は食事になります。
とくにチーズは重要でして、白ワインとチーズがあれば、どんなに打ちのめされても

「よし 美味いもん食ったし反省してがんばろ!」と思えました。

この当時好きだったチーズはアズィアーゴとモッツァレッラとパルミジャーノ・レッジャーノと白カビチーズです。
困ったことに全てホームランでして、いっこうに他のチーズに手が出せませんでした。

マリアおばさん仕込みの大盛りチーズ星人ですから、食べる量は一回に付き6P換算で、パルミジャーノや白カビチーズは6個、アズィアーゴやモッツァレッラに至っては12個相当になります。
(昼夜2回)

あ~ イタリアチーズを腹いっぱい食べたい!




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初めての自炊はパスタです。

2008-06-18 20:48:49 | 油彩画ベネチア
      Copyright2008 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved.
      「路地裏が張り切る頃」油彩画  6号P  1997年(個人蔵)
      イタリア・ベネチア


とりあえずアパート生活が始まり自炊することになりました。
まずはベネチアで一番大きい市場に(リアルト近く)足を運びまして、
あさり、トマト、にんにく、じゃがいも、玉ねぎなどなど買って、
チーズ(山盛り)、ワイン、生ハム、パン、パスタ、エクストラバージンオリーブオイルなども買って、
ニコニコ一人パーティーいたしました。

我流あさりのトマトスパゲティーが美味いのなんのって!
日本のあさりと少し味が違いまして、パスタとにんにくに良く合います。
しかも2種類あって大と小なんですが、小の形は少し日本のと違います。
ちなみに隣の島リドで潮干狩りすると、あさり小が取れます。

食べ物がうまいと、幸せでございます。


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ベネチア・アパート暮らし

2008-06-17 20:54:45 | 油彩画ベネチア
Copyright2008 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved.
「ベネチア」油彩画  10号F  1997年(個人蔵)
イタリア・ベネチア


日本からベネチアに着いて、まずユースホステルに泊まりました。
ここを基地にアパート探しです。

日本から多少アパート情報を持ってきたのですが、ユースで知り合った親切な日本人旅行者(賢君)に電話掛けてもらってトライ!結局だめで、
ベネチアの不動産屋さんに行くことにしました。

直接店に行くので、英語がだめでも不思議と通じるものです。

めんどくさくて不動産屋1件見ただけで即決、
部屋は1階でシャワー、キッチン、ベット、食器付きです。

壁向こうが運河で、部屋の窓(高い位置に付いてる)からゴンドラのカルツォーネが気持ちよく聞こえて、ちょっとお得な気分でした。

が、上の階の住人が(玄関は一つ)ワンちゃん飼ってまして、
どうも落っこちたノミが私の1階の部屋にお邪魔するみたいで、
かゆいのなんのって!
朝はいつもノミ退治です。ピョーン
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今週はベネチアです。

2008-06-16 20:19:43 | 油彩画ベネチア
「合唱」製作中   1997年
イタリア・ベネチア


今週からベネチアシリーズです。

写真使って風景描くのが嫌で、ベルギーのブルージュに行って現場制作させて頂きまして、
■ブルージュの滞在制作はこちらです。

とても楽しかったのですが、感動をその場で描きとめようと、描き込めば書き込むほど、感動から遠ざかって行く不思議な現象にぶち当たりました。

その答えを掴めぬままに滞在期間終了してしまい、次回の宿題になってしまいました。

マリアおばさんに半年間お世話になり、お別れして10月無事日本帰国。
翌年(1997年)4月に個展の予約をしてからすぐに仕事(鳶職5ヶ月間)して、金貯めて無事個展してから6月にイタリア・ベネチアへ出発。

今週の作品はその1997年6月~11月滞在制作分です。

ベネチアを選んだ理由は、以前のヨーロッパ旅行で一番気に入った場所だからです。
今回はホームステイが見当たらず、アパートを現地で探すことにいたしました。
さてさて・・・・英語しゃべれません!


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