ろくびー

山中清隆 作品日記
Kiyotaka Yamanaka

ベネチアの部屋にサソリ出現!

2008-06-22 21:27:40 | 油彩画ベネチア
      Copyright2008 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved.
      「歩きながらの赤い橋」油彩画  8号P  1997年(個人蔵)
      イタリア・ベネチア


まったく予期せぬことがおこりました。
新しいアパートに引っ越して、ノミから開放されてのんびり出来ると思っていたら、新手の出現です。

ある日、アパートへ帰るのが遅くなって、真っ暗の部屋に電気をつけたら、
「ガサガサガサ・・・・」っと床を走る奴がいてたので、ゴキブリか?
と思い目をやったら、大きなハサミを万歳にして、戦車みたいに走っている奴でした。

なんじゃコイツ!と慌てて近づいてみたら尻尾がクルンと巻いててサソリであることが判明!プラスチックの容器をかぶせて捕獲成功!
今晩から飼うことになりました。(名前は付けてません)

大きさは6センチほどで、黒くてハサミが立派です。
果物の透明容器に入れて、蓋をして、サソリのお家としました。

運良くハエが飛んでいたので捕まえて、生きたまま入れてみました。
すると・・・・

待つこと1時間、ピクリともサソリ君は動かず、ハエはなめててサソリの頭の上に止まったり飛んだりの繰り返し。

飽きてしまった私は食事してシャワー浴びて、ベットに入って電気を消して、寝に入った瞬間!
「ガサ!」っと大きな音がサソリの家から聞こえたので、慌てて電気を点けてみると、
サソリ君はしっかりその大きなハサミで、ハエを捕まえてモリモリ食べておりました。

夜行性みたいです。

翌日大家さんにサソリの話をしたら、普通に居てまして、水周りによく出るそうです。
やはり刺されると、「バレーボールぐらいに腫れるよ」と大家さんは言ってました。
クワバラクワバラ・・・

夜、部屋に入るときは必ず足元注意です。

が、後に壁にもはって現われたので、壁にも注意です。

サソリ君はその後、5日ほど飼って、家の前のプライベート空き地に、逃がしてやりました。


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ベネチアの優しいお婆ちゃん

2008-06-21 20:39:24 | 油彩画ベネチア
Copyright2008 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved.
「風の通り道」油彩画  30号P  1997年
イタリア・ベネチア


ベネチアに来て夏を過ぎるころには、沢山の素敵な友達が出来ました。
ほとんどの方は日本人で、みなさんエネルギッシュにベネチアで活躍されておりました。
(ガラス系、建築系、美術系、イタリア語系、ベネチア系などなど)

そんな友達の一人から新しいアパートを紹介してもらい、引っ越すことになりました。
前のアパートよりずっといい環境で、一階なのに家の前がプライベートな空き地になってて、窓も開けっ放しで明るく、時折ネコが覗いてくれます(たまに入ってきます)。

カフェ・コスタリカは近くになったし、市場は目の前だし友達も近くに住んでるし、いいことずくめでした。
アパートから裏の方に行くと、ゲットー(ユダヤ人街)があります。
歴史のなごりで、昔ユダヤ人がこの地区のみに住まわされていたらしいです。
室内の高さが低いのが特徴で、建物の印象は「ギュウギュウ詰め」です。

硬いことは無視して、そのギュウギュウ詰め感が好きでして、それを描いた作品が「風の通り道」です。

この絵を描いてた時、すぐそばにお住まいのお婆さんが(お婆さんの一階の家の窓の前で、描いておりました。)、なにも喋ってないのに私にジュース(赤色の炭酸ジュースで、イタリア名物と思いますが、名前忘れました。)をコップに入れ盆に載せて、これまた赤いカジュアルなワンピースで持って来てくれました。

「どうもありがとう」と言っただけで、たいして喋れませんでしたが、その日からそこで絵を描くたびに持って来てくれました。(赤かピンクのカジュアルな、よく似合うワンピースで)

お婆さんのその優しい気持ちが嬉しくて、いつまでも心のなかに残っています。


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カフェ・コスタリカよ永遠に

2008-06-20 21:39:33 | 油彩画ベネチア
Copyright2008 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved.
「合唱」油彩画  30号P  1997年(個人蔵)
イタリア・ベネチア


私は大のコーヒー好きでして、イタリアのエスプレッソはさらに大好きです。
ベネチアいちの美味しさと、古さと小ささと親しみやすさのある店は、
やっぱりカフェ・コスタリカだと思います。

店は立ち飲み屋で、カウンターと山積みの豆袋と、奥に焙煎機といい匂いでいっぱいでして、ご主人さんは、笑顔のカッコイイ爺様で、日本人だと分かると「トラ・トラ・トラ」と言ってきます。(古い日本の戦争映画)
この映画が大好きらしく、いつも話題はここから始まります。

爺様は鼻が恐ろしく利く人でして、イタリアでも有名な人だと噂で聴きました。
内容は、コーヒーの豆が港で荷揚げする時に、目利きならぬ鼻利きとして呼ばれて
検品するのですが、農薬が掛かってるか掛かってないかの判定らしいです。
しかも爺様しか判定できないそうなんです。
なんだかすげ~と思いながら回数券買って「トラ・トラ・トラ」聞きながら飲んでました。

超好きなのはマッキアートとカプチーノです。
朝のカプチーノはたまりません!
なんでこんなに美味しいのか?しばらく考え込んでしまうぐらいのウマさでした。
ネタ探しに疲れたら、必ずここへ寄り道してマッキアート飲んで、ご機嫌リフレッシュしてからまたネタ探し・・・・

そんな感じで、すばらしいコーヒーをベネチアの皆さんに提供してくれた爺様は、今は天国だそうです。
とても残念で寂しいのですが、美味しいマッキアートやカプチーノのことを思うと、今でも笑顔で
「トラ・トラ・トラ」言ってはる(?)元気な爺様が心の中に映ります。

※友達の話によると、今でもカフェ・コスタリカは健在で、息子さんが店を継いだらしいです。
良かった♪
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たぶん話し相手は必要です。

2008-06-19 20:45:57 | 油彩画ベネチア
Copyright2008 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved.
「壁とサルーテ」油彩画  10号P  1997年(個人蔵)
イタリア・ベネチア


今回は一人暮らしで、回りに知人も居てなかったので、初めは孤独でした。
(後に素敵な友達が、たくさん出来るのですが!)

もくもくと、ネタ探しと制作の繰り返しです。

話し相手がいないというのは、なかなか辛いものでして、
人と喋りたくて、絵葉書をたくさん日本に出しました。
日本から返事が来ると、とても嬉かったのを覚えています。
何回も何回も見たり読んだりしてニヤケテおりました。(孤独初期症状)

やはりストレス解消は食事になります。
とくにチーズは重要でして、白ワインとチーズがあれば、どんなに打ちのめされても

「よし 美味いもん食ったし反省してがんばろ!」と思えました。

この当時好きだったチーズはアズィアーゴとモッツァレッラとパルミジャーノ・レッジャーノと白カビチーズです。
困ったことに全てホームランでして、いっこうに他のチーズに手が出せませんでした。

マリアおばさん仕込みの大盛りチーズ星人ですから、食べる量は一回に付き6P換算で、パルミジャーノや白カビチーズは6個、アズィアーゴやモッツァレッラに至っては12個相当になります。
(昼夜2回)

あ~ イタリアチーズを腹いっぱい食べたい!




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初めての自炊はパスタです。

2008-06-18 20:48:49 | 油彩画ベネチア
      Copyright2008 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved.
      「路地裏が張り切る頃」油彩画  6号P  1997年(個人蔵)
      イタリア・ベネチア


とりあえずアパート生活が始まり自炊することになりました。
まずはベネチアで一番大きい市場に(リアルト近く)足を運びまして、
あさり、トマト、にんにく、じゃがいも、玉ねぎなどなど買って、
チーズ(山盛り)、ワイン、生ハム、パン、パスタ、エクストラバージンオリーブオイルなども買って、
ニコニコ一人パーティーいたしました。

我流あさりのトマトスパゲティーが美味いのなんのって!
日本のあさりと少し味が違いまして、パスタとにんにくに良く合います。
しかも2種類あって大と小なんですが、小の形は少し日本のと違います。
ちなみに隣の島リドで潮干狩りすると、あさり小が取れます。

食べ物がうまいと、幸せでございます。


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ベネチア・アパート暮らし

2008-06-17 20:54:45 | 油彩画ベネチア
Copyright2008 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved.
「ベネチア」油彩画  10号F  1997年(個人蔵)
イタリア・ベネチア


日本からベネチアに着いて、まずユースホステルに泊まりました。
ここを基地にアパート探しです。

日本から多少アパート情報を持ってきたのですが、ユースで知り合った親切な日本人旅行者(賢君)に電話掛けてもらってトライ!結局だめで、
ベネチアの不動産屋さんに行くことにしました。

直接店に行くので、英語がだめでも不思議と通じるものです。

めんどくさくて不動産屋1件見ただけで即決、
部屋は1階でシャワー、キッチン、ベット、食器付きです。

壁向こうが運河で、部屋の窓(高い位置に付いてる)からゴンドラのカルツォーネが気持ちよく聞こえて、ちょっとお得な気分でした。

が、上の階の住人が(玄関は一つ)ワンちゃん飼ってまして、
どうも落っこちたノミが私の1階の部屋にお邪魔するみたいで、
かゆいのなんのって!
朝はいつもノミ退治です。ピョーン
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今週はベネチアです。

2008-06-16 20:19:43 | 油彩画ベネチア
「合唱」製作中   1997年
イタリア・ベネチア


今週からベネチアシリーズです。

写真使って風景描くのが嫌で、ベルギーのブルージュに行って現場制作させて頂きまして、
■ブルージュの滞在制作はこちらです。

とても楽しかったのですが、感動をその場で描きとめようと、描き込めば書き込むほど、感動から遠ざかって行く不思議な現象にぶち当たりました。

その答えを掴めぬままに滞在期間終了してしまい、次回の宿題になってしまいました。

マリアおばさんに半年間お世話になり、お別れして10月無事日本帰国。
翌年(1997年)4月に個展の予約をしてからすぐに仕事(鳶職5ヶ月間)して、金貯めて無事個展してから6月にイタリア・ベネチアへ出発。

今週の作品はその1997年6月~11月滞在制作分です。

ベネチアを選んだ理由は、以前のヨーロッパ旅行で一番気に入った場所だからです。
今回はホームステイが見当たらず、アパートを現地で探すことにいたしました。
さてさて・・・・英語しゃべれません!


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