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コスオルモス記事第一回 マクロスプラモについて

2010年08月22日 20時04分34秒 | コスオルモス
こちらでは初めまして。
コスオルモスと申します。
違うところでもブログやってます。よろしければそちらもどうぞ。


私はプラモに復帰して5年近くが経過しました。
復帰したキッカケはプラモではなくガレキでした。ボークスさんの「マブラヴ・アンリミテッド 高等練習機 吹雪」というキットです。
マブラヴというPCゲームに登場する凄まじくカッチョイイメカなのですが、いかんせん当時はマイナーでしたので、入手可能な立体物はガレキしかなかったのです。
今でこそ、コトブキヤさんがプラモ化してくださったり、完成品で販売されたりしていますが・・・。

ガレキ作成テクをネットで集めたりボークスさんのお店の人に聞いたりして試行錯誤、そうしてようやっと一個のガレキを完成させることができました。
今みたらちょっとアレなところも見えてしまうデキですが、それでも当時の自分にしてみたらかなりいい感じの復帰作になりました。(キットの値段もバカになりませんでしたw)


さて第一回目の記事・・・。
何を書こうか迷いましたが、とりあえず今自分の夢中になっているキットのシリーズについてご説明しようと思います。

① ハセガワ



今出ているマクロスのプラモデルで一番メジャーな地位にいるのではないでしょうか。
それもそのはず、ハセガワさんは「ヒコーキのハセガワ」と呼ばれるほど、飛行機・戦闘機のプロフェッショナルと言えるくらいに素晴らしい造形仕事をされる会社さんなのです。

最近だと、1/48というでかいスケールでF22戦闘機を新発売しました。
痛機を作ってることでも名が知れてますね。

さて、ハセガワさんのマクロスシリーズ。
自分は今のところ6種類ほど作りました。その経験の上でご紹介します。

ハセガワさんは、現在多くの種類のマクロスプラモデルを作っております。
お手頃サイズの1/72では、大きくわけて5種類あり、
 ① VF-1  シリーズ (出典:初代マクロス)
 ② VF-0  シリーズ (出典:マクロスZERO)
 ③ SV-51 シリーズ (出典:マクロスZERO)
 ④ YF-19 シリーズ (出典:マクロスプラス)
 ⑤ YF-21 シリーズ (出典:マクロスプラス)
があります。
ハセガワさんのVF-1だけでも、スーパーパック装備型だのストライクパック装備型だの5000機記念生産仕様だの、様々なタイプがあります。

自分は最もスタンダードな「VF-1 A/S/J(コンパチ)」と「VF-1D スーパーオストリッチ」というものを作りました。
ハセガワさんのキットは、見た目は一応ガンダムのように「キャラクターキット」としておりますが、中身は完全に「スケールモデル」です。スナップフィットも色プラも可動ギミックも採用されていません。あくまで「戦闘機プラモデル」というスタイルなのです。
(実際、先行していたバンダイ製バルキリーのようにパチパチ作れると勘違いされた人も多かった模様)

この「VF-1」のキットは、造形自体はとても秀逸で、精密な凹モールドのラインがとても美しいです。スタイルは劇中スタイルよりもやや現実の戦闘機寄りになっているようですが、かなり意識して見ないと気付かない程度でしょう。
ただ、製作の際には「合わせ目けし」「スジ彫り直し」の技術があったほうが良いでしょう。
このキットは機首のど真ん中とエアインテイク、エンジン部にデカデカとした合わせ目が存在します。いうなれば「モナカ」です。
このモナカって、塗装と組み立ての順番を考えるのがやや面倒になる構造なんですよね・・・。そのために「後ハメ改造」のワザがあるのですけれど。

自分は、モナカに挟み込むパーツを真っ先に本塗りまで塗装して、それからモナカパーツにはめて接着、モナカの合わせ目を消します。
それからマスキングで塗装した部分を保護し、全体塗装をしています。
このせいで、ガンプラとかに比べると完成にやや時間がかかってしまいます。

あともう一つ。
モールドが非常に細かくデリケートですので、粒子のデカい缶スプレーはオススメできません。
ビンに入ったアクリル塗料をシンナーで薄め、エアブラシで塗装したほうがいいと思います。


こうして完成したバルキリー。
うーむ、カッコイイです。さすが、慶應出身の河森さんによるデザインです。



ちなみに、これよりも大きい1/48スケールのVF-1、YF-19も発売されております。



② ウェーブ




WAVEさんのバルキリーは今年に入って発売されました。
スケールはハセガワさんのものより小さい1/100スケールですが、ハセガワさんのキットと異なり、こちらはガンプラのようなスナップフィット式です。

また、ハセガワさんのキットには武装がついていないものが多いのですが、こちらのシリーズはデフォで武装がついてきます(すべて同じミサイルですが)。

さらに、ハセガワさんのものとの一番の違いは、「変形を再現できること」。
バトロイド形態のキットとファイター形態のキットを使えば、「ガウォーク形態」を作ることができるのです。

ハセガワさんはバトロイドとファイター形態のみしか再現できないのに対し、
WAVEさんはバリエ展開と差し替えをうまく使って、マクロス一番の見せ場であるガウォーク形態の再現を可能にしたのです。


キットのほうですが、ハセガワさんのキットに比べ、合わせ目があまり目立ちません。
機首のところのみ、ハセガワさんのものと同じようにど真ん中に合わせ目が来てます。
注意して合わせ目けし工作をすればいいのはここだけです。

あと、ハセガワさんのモールドに比べ、WAVEさんのモールドはやや度がきついです。
運河彫りというほどでもありませんが・・・。
逆に言えば、この太さならば缶スプレーでモールドがつぶれる心配はないということですが。
武器とバーナーのみ灰色の色分けがされていますが、ほぼすべて真っ白なので、色分けに関してはハセガワさんとどっこいどっこい。

初心者の方は、ハセガワのバルキリーよりもこちらのバルキリーをオススメします。

全体的なスタイルは、ハセガワさんのものにくらべ、ややアニメよりの形状にみえます。
特にキャノピー。ハセガワさんのはまるで実機のF-16のようなバブルキャノピーですが、WAVEさんのバルキリーは膨らんでいない通常のキャノピーです。

WAVE製バルキリーの機首が見た目にもシャープなのは、そのためかもしれません。


③ バンダイ

そしてオモチャ、プラモといえばもはやこの会社がダントツの知名度です。
・・・ですが、お恥ずかしい話、私はバンダイ製のVF-1を組んでいないのです。
なので、見た目に関してのみ言わせていただきます。

なにせ、発売したのが上の二つにくらべさらに昔なものです。
機首の形状がややズングリしており、アニメ劇中の作画イメージを再現しているのかもしれませんが、やはり「戦闘機」ならではのシャープさが足りないように思えます。

しかし、バンダイさんはかなり昔から色プラを採用されてますので、再現度を考えなければ一番初心者に優しいキットであると推測します。
(実際に組んだことのある方の記事を参考に書かせていただきました)