【写真:私も浮遊体験】
10月16日(金)の朝です。窓の下がすぐ死海でした。左手には岩山がそびえ、緑色のない世界です。この暑さの中、ここに一週間もいたら気が狂うでしょう。さすがソドムです。圧迫感があります。
遠くアブラハムの時代、民の不義のために、主は硫黄と火を以てソドムを滅ぼされたと聖書にありますが、何の疑いもなく事実だろうと思いました。死海はまた、アラバの海(ヨシュア3:16)、東の海(エゼキ47:18)とも書かれており、塩分の含有量が35%、普通の水の10倍もあると言われています。塩辛いというより、なめただけで舌がビリビリと痛くなり、思わずうぇーッと叫んでしまうような味。
窓辺に佇んでボーッとしながら、昨年8月の事件を思い出しました。昨年は午前中にホッドホテルに着いて、昼食後に浮遊体験の予定でした。ガイドさんが冗談半分に言います。
「あんまり沖の方には行かないでくださいね。向こう半分はヨルダン領ですから、掴まったらもう戻って来れませんからね」
「ククク・・・・行けったって、金づちなのよ私・・・」
するともう一人の金づちTさんが、ささやきます。
「私もよ。ねえ、誰もいないうちに、先きに入りません?」
というわけで、私たち金づち組は昼食前に入ったのでした。
「浮いた、浮いた、ねえ、見て!(写真)」
はしゃぐ私にTさんが、訊ねます。
「私できないわ。どうしたら浮くの?」
「ただ寝ればいいのよ」
と答えながら、ひっきりなしに手を動かしている私。どんどん岸から離れて行きます。戻り方が分かりません。
「Tさぁ~ん、助けてえー。戻れないわぁー」
本気で叫んでいるのに、
「はあ~い、ヨルダンまで行ってらっしゃ~い」
と、にこやかに手を振っている。どんなに叫んでも、プカプカ浮いているせいか本気にしてくれません。私、浮いたはいいけど、方向転換も、起き上がることさえもできないのです。仰向けになったまま、コルクのように漂いながら沖へ、沖へと・・・・。もう一度本気で叫びます。
「ねえ、お願~い、戻れないのよ~~~」
ようやく気づいたTさんが、必死で助けに来て、私の腕をぐいっと掴んで岸の方へ引いて行きます。岸に着くと、自力で起き上がれない私を起すために、思いっきり背中を押してくれたのですが、そのとたんに私はバランスを失って、ザブンと顔を突っ込んでしまったのです。と同時に、あの塩水をいやっというほど飲み込んだのでした。
顔を上げた途端、強烈な暑さのために、サングラスが塩の結晶になり、目もヒリヒリして開けられません。そばに来た外人さんが、怒鳴ります。
「目がやられるぞ、水で洗え! 早くしろ!」
盲人のように、Tさんにすがってシャワーの所まで行くと、外人さんが水を出してくれて、これを使えと・・・ここでもキリストの愛をいただいた私でした。
10月16日(金)の朝です。窓の下がすぐ死海でした。左手には岩山がそびえ、緑色のない世界です。この暑さの中、ここに一週間もいたら気が狂うでしょう。さすがソドムです。圧迫感があります。
遠くアブラハムの時代、民の不義のために、主は硫黄と火を以てソドムを滅ぼされたと聖書にありますが、何の疑いもなく事実だろうと思いました。死海はまた、アラバの海(ヨシュア3:16)、東の海(エゼキ47:18)とも書かれており、塩分の含有量が35%、普通の水の10倍もあると言われています。塩辛いというより、なめただけで舌がビリビリと痛くなり、思わずうぇーッと叫んでしまうような味。
窓辺に佇んでボーッとしながら、昨年8月の事件を思い出しました。昨年は午前中にホッドホテルに着いて、昼食後に浮遊体験の予定でした。ガイドさんが冗談半分に言います。
「あんまり沖の方には行かないでくださいね。向こう半分はヨルダン領ですから、掴まったらもう戻って来れませんからね」
「ククク・・・・行けったって、金づちなのよ私・・・」
するともう一人の金づちTさんが、ささやきます。
「私もよ。ねえ、誰もいないうちに、先きに入りません?」
というわけで、私たち金づち組は昼食前に入ったのでした。
「浮いた、浮いた、ねえ、見て!(写真)」
はしゃぐ私にTさんが、訊ねます。
「私できないわ。どうしたら浮くの?」
「ただ寝ればいいのよ」
と答えながら、ひっきりなしに手を動かしている私。どんどん岸から離れて行きます。戻り方が分かりません。
「Tさぁ~ん、助けてえー。戻れないわぁー」
本気で叫んでいるのに、
「はあ~い、ヨルダンまで行ってらっしゃ~い」
と、にこやかに手を振っている。どんなに叫んでも、プカプカ浮いているせいか本気にしてくれません。私、浮いたはいいけど、方向転換も、起き上がることさえもできないのです。仰向けになったまま、コルクのように漂いながら沖へ、沖へと・・・・。もう一度本気で叫びます。
「ねえ、お願~い、戻れないのよ~~~」
ようやく気づいたTさんが、必死で助けに来て、私の腕をぐいっと掴んで岸の方へ引いて行きます。岸に着くと、自力で起き上がれない私を起すために、思いっきり背中を押してくれたのですが、そのとたんに私はバランスを失って、ザブンと顔を突っ込んでしまったのです。と同時に、あの塩水をいやっというほど飲み込んだのでした。
顔を上げた途端、強烈な暑さのために、サングラスが塩の結晶になり、目もヒリヒリして開けられません。そばに来た外人さんが、怒鳴ります。
「目がやられるぞ、水で洗え! 早くしろ!」
盲人のように、Tさんにすがってシャワーの所まで行くと、外人さんが水を出してくれて、これを使えと・・・ここでもキリストの愛をいただいた私でした。
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