Think Globally, Act Regionally:『言葉の背景、カルチャーからの解放、日本人はどこへ往く』

身のまわりに見受けられるようになった「グローバル化」と生きる上での大事な「こころの健康」。さまざまな観点から考えます。

☆☆第61回「ポジティブ心理学者推薦の映画館3軒目」Amazon Prime Videoで週末を☆☆

2020-05-04 11:06:21 | ■ことばの背景(英語、中国語、日本語の備

☆☆第61回「ポジティブ心理学者推薦の映画館3軒目」Amazon Prime Videoで週末を☆☆

さて、人生によい映画を選んでいきましょう。

ライアン・ニーミック博士(Ryan Niemiec, Psy.D. 米国オハイオ州の非営利団体VIA Institute on Character所長)の「ポジティブ心理学ニュース」サイトで推薦されているムービーをもとに、2020年5月4日現在、Amazonプライムビデオ見放題(プライム会員無料)になっていて、わたしが見てよかった映画を紹介します。

【レジリエンス】Resilience(逆境を乗り越え力強く成長できる資質のこと)この3作は、とっても重たく、深い映画です。

1.『沈黙-サイレンス-』Silence 2016年米国の歴史ドラマ映画。原作は遠藤周作の小説『沈黙』。

17世紀、江戸初期。幕府による激しいキリシタン弾圧下の長崎。日本で捕らえられ棄教(信仰を捨てる事)したとされる高名な宣教師フェレイラを追い、弟子のロドリゴとガルペは日本人キチジローの手引きでマカオから長崎へと潜入する。日本にたどりついた彼らは想像を絶する光景に驚愕しつつも、その中で弾圧を逃れた“隠れキリシタン”と呼ばれる日本人らと出会う。それも束の間、幕府の取り締まりは厳しさを増し、キチジローの裏切りにより遂にロドリゴらも囚われの身に。頑ななロドリゴに対し、長崎奉行の井上筑後守は「お前のせいでキリシタンどもが苦しむのだ」と棄教を迫る。そして次々と犠牲になる人々― 守るべきは大いなる信念か、目の前の弱々しい命か。心に迷いが生じた事でわかった、強いと疑わなかった自分自身の弱さ。追い詰められた彼の決断とは―

2.『それでも夜は明ける』12 Years a Slave 2013年英米歴史ドラマ映画

1841年、ニューヨーク。家族と幸せな日々を送っていたバイオリン奏者ソロモン(自由黒人:法的に奴隷ではない黒人)は、ある日突然誘拐され、奴隷にされる。彼を待ち受けていたのは、狂信的な選民思想を持つエップスら白人による目を疑うような差別、虐待そして”人間の尊厳”を失った奴隷たちだった。妻や子供たちと再び会うために彼が生き抜いた11年8カ月と26日間とは。監督スティーヴ・マックイーン、第86回アカデミー(2014年)作品賞受賞。後半にブラッドピットが出演している。

3.『プレシャス』Precious 2009年米国映画
舞台は1987年ハーレム。クレアリース“プレシャス”ジョーンズは、16歳にして父親の子供を身ごもり、母親にこき使われ、文字の読み書きもできない。「プレシャス=貴い」という名前とはかけはなれた毎日。そんな中、学校を退学させられたプレシャスは、フリースクールに通い始める。そこである教師と出会い、人生に目覚め、「学ぶ喜び」、「人を愛し、愛される喜び」を知る。それは、今までに考えたこともないことだった。果たして彼女が選んだ道とは・・・。 どこにでもいる、愛すべき女の子たちのための映画。

【ポジティブな子育て】Positive Parenting
1.『ギフト 僕がきみに残せるもの』Gleason 2016年米国ドキュメンタリー映画

元NFL選手のスティーヴ・グリーソンは、ディフェンシブバックとして活躍するニューオーリンズのヒーローだった。そんな彼が34歳の時、ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断される。医師から宣告された余命は2年から5年。それを聞いたスティーヴが選択したのは“生きること”。人生を精いっぱい生きることを自身の使命とし、覚悟を決めたスティーヴがまだ見ぬ息子にあてて撮影したビデオダイアリーを映画化した作品。

【現実場面での精神性の強さ】Applied Spirituality
1・『ハクソー・リッジ』Hacksaw Ridge 2016年米国戦争伝記映画。

緑豊かなヴァージニア州の田舎町で育ったデズモンド・ドスは、第2次世界大戦が激化する中、陸軍への志願を決める。先の大戦で心に深い傷を負った父からは反対され、恋人のドロシーは別れを悲しむが、デズモンドの決意は固かった。だが、訓練初日から、デズモンドのある“主張”が部隊を揺るがす。衛生兵として人を救いたいと願うデズモンドは、「生涯、武器には触らない」と固く心に誓っていたのだ。上官と仲間の兵士たちから責められても、頑として銃をとらない。とうとう軍法会議にかけられるが、思いがけない助けを得て、主張を認められたデズモンドは激戦地の〈ハクソー・リッジ〉(沖縄戦前田高地)へ赴く。そこは、アメリカ軍が史上最大の苦戦を強いられている戦場だった。1歩、足を踏み入れるなり目の前で次々と兵士が倒れて行く中、遂にデズモンドの〈命を救う戦い〉が始まる─。監督メル・ギブソン。

【メンター(人生の助言者にしたがうやり方)】Mentoring 

1.『ムーンライト』Moonlight 2016年米国ドラマ映画。

名前はシャロン、あだ名はリトル。内気な性格で、学校ではオカマと呼ばれ、いじめっ子たちから標的にされる日々。その言葉の意味すらわからないシャロンにとって、同級生のケヴィンだけが唯一の友達だった。成人になって、ブラックと呼ばれるまでに成長する。第89回アカデミー賞(2017年)作品賞含む3部門受賞。

【徳性・徳行】Morality
1.『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』Eye in the Sky  2015年英国の軍事サスペンス映画。

ナイロビ(ケニア)上空6000mを飛ぶ【空からの目】を使い、イギリス軍の諜報機関のキャサリン・パウエル大佐(ヘレン・ミレン)は、国防相のベンソン中将(アラン・リックマン)と協力して、英米合同軍事作戦を遠く離れたロンドンから指揮している。凶悪なテロリストたちが大規模な自爆テロを実行しようとしていることをつきとめ、アメリカ・ネバダ州の米軍基地にいるドローン・パイロットのスティーブ(アーロン・ポール)に攻撃の指令を出すが、殺傷圏内に幼い少女がいることがわかる。キャサリンは、少女を犠牲にしてでもテロリスト殺害を優先しようとするが――。ドローンを使用した現代の戦争の実態を描く。

☆日本版の「強みとしての徳目」(人生での行動原則)6つの領域とそれぞれの特長に興味あるかたは、こちらの論文(日本版生き方の原則調査票)をご覧ください。画面右側の赤色の「PDFをダウンロード」をクリックし、7頁目の付録に、各特長の説明があります。