2016年が幕をあけました。金沢は雪もなく、おおむね好天に恵まれ、気温も暖かく過ごしやすいお正月3が日となりました。
北極の氷は確かに減少しているが、逆に南極の氷は増加しているという報告も聞きますし、実際は本当に地球は温暖化しているのかとも思うのですが、今年だけではなく、ここ最近の金沢の冬を暮らす身としては、38豪雪や56豪雪が懐かしく思われるくらいに地球温暖化を実感する冬が当たり前になりました。
3日には氏神様の椿原天満宮に初詣、椿原さんは、宮司さんのお話では、意識的に椿の木を多く、しかもいろいろな種類を植樹し、その結果椿原さんと呼ばれるくらいになったのだそうですが、確かに椿が見事です。天神さんとくれば普通は梅ですが、私たちの氏神様の天神さまは椿です。お話を伺うまでは梅か椿かなんて全く頭になかったのですが(もちろん意識すれば区別はつきますよ)、今年も参道の石段のわきの椿の木々を目で「ああ確かに椿だな」と確認して、半ば義務化したようなきらいもある初詣を済ませました。出かけるまでは億劫ですが、さすがに神様を前にすると敬虔な気分が高揚し、家内安全・商売繁盛をしっかりと祈願させていただきました。
困った時の神様仏様が日本人の大多数だといわれますが、それを宗教心がないだの、不謹慎だのというのはちょっと違うのではと私は思います。心の根底では十分な宗教心を持ちあわせているのですが、それを発露する方法論が違うだけだと思います。現代の世界情勢の混迷は、そのほとんどが宗教がらみ、他の宗教に対する寛容の心がないことがその原因となっていますが、日本人は歴史的にも他宗教に対する寛容心が養われてきたというところはむしろ評価されていいのではとさえ思います。最近ではそれが怪しくなっている事件が、この日本で次々に起こりますので、一概に言えなくなってきてはおりますが。
お天気に誘われて、天神さんでの初詣の後は、金沢の郊外の海辺・内灘の浜にお正月の日本海は「どんなんかな」(関西人はわかりますよね、笑福亭仁鶴師匠のギャグでんがな)と思って出かけました。お天気はいいのですが、意外にも波が高く、岸壁に次々に打ちつけては波しぶきをあげておりました。北斎の有名な『神奈川沖浪裏』(かながわおきなみうら)程ではありませんが結構な荒波が沖の方から次々に押し寄せる光景は、やっぱり冬の日本海はこうじゃなくっちゃという感じでした。この荒い海が美味しい魚、特に今の時期は鰤(ブリ)を育てるのですから有難いことです。
ところが今年は、そのブリが極端に不漁で近江町市場にもほとんど並ばず、北陸新幹線効果で例年の2倍以上となっている観光客を嘆かせているとテレビで言っていましたが、うちではなんとかお正月の食卓に並びました。本当に有難いことです。
2016年はいい年でありますように。
北極の氷は確かに減少しているが、逆に南極の氷は増加しているという報告も聞きますし、実際は本当に地球は温暖化しているのかとも思うのですが、今年だけではなく、ここ最近の金沢の冬を暮らす身としては、38豪雪や56豪雪が懐かしく思われるくらいに地球温暖化を実感する冬が当たり前になりました。
3日には氏神様の椿原天満宮に初詣、椿原さんは、宮司さんのお話では、意識的に椿の木を多く、しかもいろいろな種類を植樹し、その結果椿原さんと呼ばれるくらいになったのだそうですが、確かに椿が見事です。天神さんとくれば普通は梅ですが、私たちの氏神様の天神さまは椿です。お話を伺うまでは梅か椿かなんて全く頭になかったのですが(もちろん意識すれば区別はつきますよ)、今年も参道の石段のわきの椿の木々を目で「ああ確かに椿だな」と確認して、半ば義務化したようなきらいもある初詣を済ませました。出かけるまでは億劫ですが、さすがに神様を前にすると敬虔な気分が高揚し、家内安全・商売繁盛をしっかりと祈願させていただきました。
困った時の神様仏様が日本人の大多数だといわれますが、それを宗教心がないだの、不謹慎だのというのはちょっと違うのではと私は思います。心の根底では十分な宗教心を持ちあわせているのですが、それを発露する方法論が違うだけだと思います。現代の世界情勢の混迷は、そのほとんどが宗教がらみ、他の宗教に対する寛容の心がないことがその原因となっていますが、日本人は歴史的にも他宗教に対する寛容心が養われてきたというところはむしろ評価されていいのではとさえ思います。最近ではそれが怪しくなっている事件が、この日本で次々に起こりますので、一概に言えなくなってきてはおりますが。
お天気に誘われて、天神さんでの初詣の後は、金沢の郊外の海辺・内灘の浜にお正月の日本海は「どんなんかな」(関西人はわかりますよね、笑福亭仁鶴師匠のギャグでんがな)と思って出かけました。お天気はいいのですが、意外にも波が高く、岸壁に次々に打ちつけては波しぶきをあげておりました。北斎の有名な『神奈川沖浪裏』(かながわおきなみうら)程ではありませんが結構な荒波が沖の方から次々に押し寄せる光景は、やっぱり冬の日本海はこうじゃなくっちゃという感じでした。この荒い海が美味しい魚、特に今の時期は鰤(ブリ)を育てるのですから有難いことです。
ところが今年は、そのブリが極端に不漁で近江町市場にもほとんど並ばず、北陸新幹線効果で例年の2倍以上となっている観光客を嘆かせているとテレビで言っていましたが、うちではなんとかお正月の食卓に並びました。本当に有難いことです。
2016年はいい年でありますように。