小日向白朗学会 HP準備室BLOG

小日向白朗氏の功績が、未だ歴史上隠されている”真の事実”を広く知ってもらう為の小日向白朗学会公式HP開設準備室 情報など

「中国は仮想敵国」という防衛三文書の間違いを訂正し、台湾有事幻想から解放されたし

2024-10-14 | 小日向白朗学会 情報
   10月10日のYahoo!ニュースで遠藤誉氏は『石破首相、李強首相との会談で台湾問題に関し「日本は日中共同声明で定められた立場を堅持」と誓う』というタイトルでわかりやすく石破首相の対中国姿勢を解説している。さすが、中国通・遠藤氏だ、こんなオピニオンが出てくるのは、まだまだわが国もまんざらでもないなと思った次第だ。深い洞察力をがあるからこそこんな平易に語れるのかもしれない。
 ───そういうことだ。こんなに簡単なことなのに、なぜみんな「問題化」したいのだろう。台湾において日本にとっての≪有事≫などないし、あり得るわけがない。田中角栄という希代の総理大臣が52年も前に高らかかに声明を出しているではないか。こんな簡単なことを遠藤氏を除いてどこのメディアも私たち庶民に明らかにしようとしない。朝日、毎日、読売もNHKもその他もろもろ。あったら教えてほしいと思う。つまり、one China policyだ。上川外務大臣(当時)は中国向けと国内向けに二枚舌を使って逃げ通せたが、もうそろそろあけっぴろげにしなければならないだろう。日中関係は、あけっぴろげで行けばよい。そしてそのあとに、内政不干渉という姿勢で対応するのが礼儀というものなのだろう。…がんばれ、石破総理!!!とエールを送りたい。・・・れいわ新撰組の山本太郎氏に「経済オンチ」と馬鹿にされてましたが、「それなら、お前やってみろ!!」ということで山本氏を閣内に入れてしまえばよいでしょう。まっ蛇足ですが。・・・参考までに、10月11日付朝日新聞デジタルで報道している「徴兵制は違憲」との政府見解を紹介する。
 その他も簡単なことだ。石破総理の下で地位協定見直しをするなら米国の属国(植民地)という日本の立場を脱却する日も近いというものだ。国防権、電波権、航空管制権を売り渡した吉田売国総理の伝統から解放され、日本の主権も徐々に戻ってくるというものだ。それが「自民党」の政権下でできるとすれば、それこそ自民党の汚名が漱がれるというものだろう。
 ところで、防衛三文書では中国、ロシア、北朝鮮を仮想敵国としているが、これもいかがなものか。別に、仮想の敵国を想定しなくとも、いくらでも軍事は強化できるのである。「お前は俺の敵だ」と正式に宣言されちまったら、言われた方だって「この野郎!!」と反撃するのは当然のことだろう。こんな単純こと、三文書を作った筋(ほぼほぼ外務省筋か、防衛省筋ではないね、多分・・・・)は想像できないのかな。自ら敵を作ってどうすんの。(文責:吉田)
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アブラハム合意のプラットホームに立って共存の道を

2024-10-06 | 小日向白朗学会 情報
 去年2023年11月23日に「共存せよ、然らずんば破滅を」と題して筆者は旧約聖書創世記第21章を紹介し、次のように述べたことがある。
 
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 そこでサラは身ごもり、アブラハムに、その老年におよんで一人の男子を生んだ。それは神が先に告知された頃におこったのである。アブラハムは自分に生まれた子、サラが彼に生んだその子の名をイサクと名づけた。アブラハムは神の命のように八日目にその子イサクに割礼を施した。アブラハムはその子イサクが生まれた時百歳であった。・・・・・・
 サラはエジプト女のハガルがアブラハムに生んだ子が、自分の子イサクと遊んでいるのを見た。そこで彼女はアブラハムに言うには、「この婢とその子を一緒に追い出して下さい。この婢の子はわが子イサクと一緒に跡継ぎになるべき者ではないのですから。」この言葉でアブラハムはその子のために大いに悩んだ。しかし、神はアブラハムに言われた。「あの少年と君の婢のことで悩まなくてもよい。サラの君に言うことは何でも彼女の言う通りに聞いておやり。イサクから生まれる者が君の裔とよばれるべきだから。しかし、婢の子もまたわたしは大いなる民とする、彼もまた君の裔だから。」アブラハムは翌朝早く起きてパンと水の皮袋をとってハガルに与えた。
・・・・・・・・・・・ここでいうエジプト女ハガルの子とはイシマエルのことである。
 ところで、アブラハム合意というイスラエルとアラブ首長国連邦の国交正常化協定というものがあることをご存知だろうか。または、アブラハム合意和平協定ともいうらしい。ウィキペディアによれば…『アブラハムの宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)の始祖でかつユダヤ民族(イサク)とアラブ民族(イシュマエル)の共通の父祖であるアブラハムの名に因んで「アブラハム合意」と名付けられた‥‥ということだ。つまり、ヤハウェの神は異母兄弟であるイサクの末裔もイシマエルの末裔も等しく「大いなる民」として栄えていくと言っているのである。さらに言えば、イスラエルの民もアラブの民もともに栄え、共存していくと言っているのである。(以上引用)
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 ガザのハマス、レバノンのヒズボラ、イエメンのフーシ派、そしてその依って立つところのイラン、これら全部を相手にしてイスラエルのネタニアフ氏は何をしようというのだろうか。ユダヤ内部からも厳しい批判を受けているシオニストたちは思考停止に陥ってしまい、の衣を着せたジェノサイドから手を引く契機を道徳心もろともに見失っているように見える。あの戦争屋バイデン氏さえ、全面的に支援すると云いながらその実イスラエルに手を引くように必死の様相を呈し始めている。ネタニアフ氏はほかのアラブ諸国がなぜ手を出してこないのかさえも全く理解していないらしい。仏教でいう無明の世界である。
 江村洋氏はその著書「ハプスブルグ家」の前書きの中で次のように述べている。「ふつう国家が近隣国の領地をかすめ取るときには、武力が用いられる。相手が弱いとみれば、強引に侵略する。世界市場の戦争のほとんどが、この部類である。ところがハプスブルグ家はそのような野暮な、武骨者の用いる手段はとらない。もっと雅な方法で、もっと穏和に、もっと効果的に、他人が苦心惨憺して作り上げた国家を、まるでつまみ食いでもするように頂戴する。すなわち愛の力によって、結婚によって。」と書かれている。宿敵フランスに愛娘アントワネットを嫁がせたマリアテレジア、世界がサライェヴォの銃声をきっかけにして大戦争を展開しているときにさえもシェーンブルン宮殿から一歩も出ずに朝5時に起き夜11時に就寝しその間はせっせと書類に目を通して死の直前まで国家を思い政務に従事していたあの最後の皇帝フランツ・ヨーゼフ帝、などなど、ハプスブルグ家の愛すべき国家運営術、と私は感じている。ハプスブルグ家の爪の垢でも煎じて飲ませたいと思ってしまうのである。そう、あのネタニアフ氏に。ちなみに、ハプスブルグ家は敬虔なカトリックだが。(文責:吉田)

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