小日向白朗学会 HP準備室BLOG

小日向白朗氏の功績が、未だ歴史上隠されている”真の事実”を広く知ってもらう為の小日向白朗学会公式HP開設準備室 情報など

「日韓トンネル推進全国会議」~この組織パワーで全国の議会という議会に送り込まれた統一教会細胞は何を推進しているか?~ということを考えてみよう

2024-05-24 | 小日向白朗学会 情報
 「日韓トンネルと統一教会との関係 47都道府県に設置完了」(出所JC.net)という資料からお借りして、その中をちょっと覗くと…ぇぇぇ? ここまで薩長主導という訳ではないだろうに。2010年、今から14年前の6月19日に鹿児島でスタート、同年10月12日に山口でスタートしている。その後順調に全国へ展開してきたようだ。そのメンバーも大学の教授・名誉教授から県議会議員など錚々たる方々を会長・議長としている。高い見識がうかがわれるところである。さぞや素晴らしい未来を創建していただけるのではないだろうか、と期待せざるを得ない。それではゆっくりと検証してみようかな。(文責:吉田)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

呉江浩駐日中国大使の『中国の分裂企てれば、日本の民衆は火の中に」発言は正しい -日本政府が日中首脳会議で「一つの中国」を再確認したことと、日本の安全保障が幻であることを知られたくないから-

2024-05-22 | 小日向白朗学会 情報
 2024年5月20日、朝日新聞デジタルは『中国の分裂企てれば、日本の民衆は火の中に」駐日中国大使が発言』でセンセーショナルなニュースを配信した。
『……
 呉江浩・駐日中国大使は20日、日本の国会議員約30人が台湾でおこなわれた頼清徳(ライチントー)新総統の就任式に出席したことについて、「公然と台湾独立勢力に加担するもの」と非難した。在日中国大使館が日本の政治家や学者を招いた座談会で述べた。
 呉氏は、頼氏が率いる民進党について「完全な台湾独立組織」とし、「平和統一の可能性が縮小する」と新政権を批判した。また、「外部勢力が台湾問題でもって中国を制しようとしている」と外国と台湾の結びつきを牽制(けんせい)し、「日本という国が中国分裂を企てる戦車に縛られてしまえば、日本の民衆が火の中に連れ込まれることになる」とも述べた。
 呉氏は「台湾問題は中国にとって核心的利益」と強調し、「我々は最大の努力を尽くして平和統一を目指す一方、武力行使の放棄も絶対確約しない」と主張。「国家の主権と領土の保全を守る中国政府と国民の意思と能力を過小評価すれば、大きな間違いになる」と述べた。
 呉江浩・駐日中国大使は20日、日本の国会議員約30人が台湾でおこなわれた頼清徳(ライチントー)新総統の就任式に出席したことについて、「公然と台湾独立勢力に加担するもの」と非難した。在日中国大使館が日本の政治家や学者を招いた座談会で述べた。
 呉氏は、頼氏が率いる民進党について「完全な台湾独立組織」とし、「平和統一の可能性が縮小する」と新政権を批判した。また、「外部勢力が台湾問題でもって中国を制しようとしている」と外国と台湾の結びつきを牽制(けんせい)し、「日本という国が中国分裂を企てる戦車に縛られてしまえば、日本の民衆が火の中に連れ込まれることになる」とも述べた。
 呉氏は「台湾問題は中国にとって核心的利益」と強調し、「我々は最大の努力を尽くして平和統一を目指す一方、武力行使の放棄も絶対確約しない」と主張。「国家の主権と領土の保全を守る中国政府と国民の意思と能力を過小評価すれば、大きな間違いになる」と述べた。
……』
当日、在日中国大使館で行われた会議の様子に付いて様々な新聞が報道しているが、ここは、敢えて2024年5月21日、産経新聞『中国大使の「日本の民衆が火の中に」発言に鳩山元首相「基本的に同意する」』を紹介する。
『……
中国の呉江浩駐日大使が、日本が「台湾独立」や「中国分裂」に加担すれば「民衆が火の中に連れ込まれることになる」と発言した20日の座談会に出席していた鳩山由紀夫元首相が、「基本的に同意する」と述べていたことが分かった。
招待を受けた鳩山氏は「和を以て貴しとなすという言葉は中国にも日本にも通用する言葉で、私はそれを『友愛』という言葉で置き換えている」と持論を展開。「東洋の持っている精神を十分に理解をすれば、決してこの地域全体が不安定になることはない」と言い切った。
一方、鳩山氏は中国が尖閣諸島(沖縄県石垣市)の領有権を主張し、周辺海域で中国海警局の船が日本漁船を追尾するなど、中国側の挑発行為が活発化していることには言及しなかった。
呉氏の発言は20日、同氏が東京都内の在日中国大使館で開いた台湾問題と日中関係について意見交換する座談会で飛び出した。座談会には元外務省関係者ら10人以上の招待者がいたが、呉氏をたしなめる同席者は見られなかった。呉氏は昨年4月に都内の日本記者クラブで行った記者会見でも、同様の発言を行っていた。
……』
 先ず結論を述べておく。
今回問題となった駐日中国大使の発言は100%正しいし、鳩山由紀夫元総理大臣の説明、これも、100%正しい。
悪いのは岸田首相であり、日本外務省である。

 その理由に付いて、筆者は(2024年04月19日)に「日中は「戦略的互恵関係」であるにもかかわらず中国を仮想敵国とする日本政府の矛盾 ―すべては国民生活を犠牲にして莫大な防衛予算獲得のためー』を書いているので、その中から一部を再録する。
『……
そもそも、バイデンという世界情勢に疎いだけでなく利権屋でもある大統領がアメリカ製兵器を輸出促進するためロシアによるウクライナ侵攻を「一方的状況変更は許さない」と言う屁理屈で中国敵視政策を開始した。それと同時にアメリカは、指揮権を握る朝鮮戦争の枠組みである日本、韓国、フイリピン及び当事国台湾に、安全保障強化という名目で兵器購入に必要な予算措置をとるように求めた。日本はこのアメリカの命ずるままに、空前の防衛予算を獲得することができる中国敵視政策(防衛三文書)を開始した。ところが、この日米が実施した中国敵視政策は、軍事的に中国をロシアに接近させる結果となってしまい、ついには、米ロの核バランスを狂わすという事態に陥った。これに慌てたアメリカは、急遽、中国敵視政策を放棄し1970年代にキッシンジャーがまとめた「一つの中国」政策に回帰することにした。これでアメリカは台湾有事、すなわち「中国による台湾進攻」には介入しないことにした。それが2023年に米中で「一つの中国」政策に回帰することに合意した原因である。アメリカは中国と「一つの中国」政策に回帰することに合意すると直ちに政策変更による後処理を開始した。このころの日本はアメリカの求めに応じて「台湾有事は日本の脅威」という安全保障政策を継続していたことから、日本と中国が偶発事故を起こすことす危険があった。軍事常識があるならば常識の話である。そのため、アメリカは日本にも「一つの中国」政策に回帰することを求めて岸田文雄首相と習近平国家主席の会談を準備し、日本の事情に一切斟酌することなく「一つの中国」政策を日本政府にも再確認させてしまった。その結果、今度は、日本の安全保障政策に矛盾が生じることになった。日本の安全保障は、アメリカの核の傘と駐留米軍である。それが、アメリカは台湾有事に軍事介入しないことを決定したため「台湾有事は日本の脅威」となっても「アメリカ軍は介入しない」と決まった。つまり日本政府が念仏のように唱えてきたアメリカ軍の抑止力を基盤にした日本の安全保障は、本当に空念仏で使い物にならないことが確定してしまった。
 本来ならば、日本政府は、この時点で安全保障政策を再検討しなければならないが、一度手に入れた莫大な防衛予算を手放すつもりは毛頭なかった。そのため政府自由民主党は、国民は無知であるという認識のもと、政策が根本的に破綻していることを国民に悟られないよう国会で予算が成立するまで岸田首相が習近平国家主席と取り決めた「一つの中国」政策を国民の眼に触れないように情報管理しながら防衛外交予算の成立をはかった。
 そして2024年度新予算が成立したことから外交青書でその片鱗を少しだけ公表することにした。そのなかで、岸田首相と習近平国家主席で取り決めたことが「一つの中国」の再確認であるとは言えないため、実態がわからない「戦略的互恵関係」という用語をつかい、日中の問題はあたかも中国の軍拡にあるという筋書きにして「日本と国際社会の深刻な懸念事項であり、これまでにない最大の戦略的挑戦だ」などと責任転嫁して公表した。
 外務省は、外交青書の中で大きなうそをついている。それは外務省が主導して作成した「防衛三文書」で日本の仮想敵国を中国、北朝鮮、ロシアとして軍事拡張を行うことにしたのは日本政府である。日本政府は、莫大な防衛予算を獲得するために、できるだけ誇大に書いてしまったのだ。
そして、岸田首相と習近平国家主席と取り決めた「一つの中国」政策に回帰を確認した後も、仮想敵国に変更はない。
 実に図々しい話なのである。
 しかし、日本政府の二枚舌は、単に、図々しいだけではとどまるだけでなく、実は、日本国民の安全保障に究極的な破局をもたらす危険性をはらんでいる。日本は、国連憲章で国連憲章の旧敵国条項(第53条、第77条1項b、第107条)が適用されている。これは旧敵国、つまり日本が関係した紛争については平和的に解決する義務すら負わされていない。従って、国連加盟国は、旧敵国が起こす紛争に対して話し合いなどは必要なく、自衛のため安保理事会の承認なしに軍事行動に出ることが容認されているのだ。そして日本政府及びその重鎮麻生副総理が敵視する中国は、核保有国であり、国連の常任理事国なのだ。したがって日本の外交政策は、中国に対して台湾と連携して対峙することは、旧敵国条項をそのまま適応されてしまうということになり、危険極まりない愚策を行っているのだ。
 自由民主党の次期総裁が上川外務大臣だなどと、政界通を気取る評論家がいるが馬鹿も休み休みにしないと日本は本当に軍事的に打ちのめされてしまう危機をはらんでいる。すぐさま次期総裁候補の予測をするよりも自由民主党を政権の座から引きずり下ろすことこそ喫緊の課題なのだ。
……』
 だから言っているではないか。在日中国大使をして遂にここまで口にさせてしまったのだ。
 これでも、まだ日米安保条約の有用性を信じているとしたら、白痴、という以外にない。
 アメリカも昨年(2023年)に米中で「一つの中国政策」に回帰して台湾問題は中国国内問題であることを確認しあっている。したがって、台湾海峡で問題が起きてもアメリカは不介入とすることを核の不使用にまで踏み込んで約束しているのだ。翻って、日本政府が採用している安全保障政策は、仮想敵国を中国、北朝鮮、ロシアとして、日米安保同盟を基軸として国土、特に島嶼部防衛を高らかに謳っている。ところがアメリカは、台湾海峡有事には介入しないことから、日本安全保障の根本である「アメリカの核の傘」と「駐留米軍」は「夢幻」であって中国が島嶼部に上陸しても米軍は黙って見守るだけなのだ。さらにアメリカは、自衛指揮権を米軍が握っていることから、自衛隊の眼前で日本が侵略されても黙ってアメリカの軍司令部の指示に従い島嶼部占領を見守る以外に方法はない。
 それでも、まだ、日本は中国と戦えという馬鹿がいるが、そこまで言うならば「自分で戦場に行け。だれもとめない」と軽蔑をこめて言い置く。核爆弾と竹やりでは、しゃれにもならない。
更に付け加えておくならば、中国大使が適応を示唆した国連憲章旧敵国条項(第53条、第77条1項b、第107条)であるが、その運用には安全保障理事会の許可は不要なのだ。突然、中国が侵攻を開始しも国際法上は中国が正しく、日本が悪いのだ。すべて岸田首相が悪い。そうして岸田首相が戦犯として捉えられても誰も悲しまない。
 産経新聞にも言っておく。鳩山元首相に対して土下座外交を行う売国奴の意味合いで報道すること止めにしておくように。産経新聞はマスコミとしての使命を逸脱しているだけではなく、上述のような報道は、単なる日本政府のプロパガンダ新聞だと断定せざるをえない。書くならば日本政府の不誠実な対応が日本国民を危機に晒していることを強く訴えるべきなのだ。
 さらに言えば、時の総理大臣は、外務省が偽の「日米合同会議議事録」を提出したことで、総理大臣は退陣に追い込まれた。如何なる偽情報であったかは、平成平成二八年二月二九日、初鹿明博が衆議院に「普天間移設問題に関して鳩山元総理への説明のため作成された文書に関する質問主意書」に詳しいので全文を載せる。

『……
普天間移設問題に関して鳩山元総理への説明のため作成された文書に関する質問主意書
 鳩山由紀夫元総理は、本年二月四日に行われた「鳩山元総理が明かす『辺野古新基地』の真相」と題した講演会で、普天間飛行場の県外移設に関して、平成二十二年四月十九日に、当時の外務省の担当者から「普天間移設問題に関する米側からの説明」との題名で、「極秘」というスタンプのついた文書で説明を受けていたことを明らかにしています。
 この文書は平成二十二年四月十九日付けで、冒頭、「在京米大で行われた標記米側説明の概要は以下のとおり」と記載され、米側がウィルツィー在日米軍J5部長、ヤング在京米大安保課長、日本側が須川内閣官房専門調査員、船越外務省日米安保条約課長、芹澤防衛省日米防衛協力課長が出席者として明記されています。
 本文には、普天間飛行場を徳之島へ移設することが難しい理由が記されていますが、その中に、徳之島までの距離が遠く、「恒常的に訓練を行うための拠点との間の距離に関する基準」として米軍のマニュアルに明記されている「六十五海里(約百二十キロメートル)」を大きく超えているとの記載があります。
  上記の点を踏まえて、以下、政府に質問します。
一 この文書(平成二十二年四月十九日付け、「普天間移設問題に関する米側からの説明」)は存在するのか。また、政府文書として確認したのか。
二 平成二十二年四月十九日に、米側からウィルツィー在日米軍J5部長、ヤング在京米大安保課長、日本側から須川内閣官房専門調査員、船越外務省日米安保条約課長、芹澤防衛省日米防衛協力課長が出席し、協議を行ったのは事実か。
 三 「恒常的に訓練を行うための拠点との間の距離に関する基準」として「六十五海里」という基準が、米国のマニュアルに明記されているのは事実か。
 右質問する。
……』
 つまり、趣意書で名指しされた官僚は、鳩山内閣が進めるアメリカ軍を沖縄県外に移転するのは「恒常的に訓練を行うための拠点との間の距離に関する基準」として「六十五海里」とするマニュアルが存在するため不可能であるとアメリカ軍から言い渡されたと報告した。
 ところが、その後、そのようなマニュアルが存在しないことが明らかになってしまった。つまり、当時、鳩山総理大臣に説明した外務官僚は、幻の資料で県外移転をつぶしたのだ。偽情報に登場する官僚のその後であるが、誰とは言わないが「日米安全保障条約課日米地位協定室長」、「北米局日米安全保障条約課長」、「内閣官房内閣参事官〔国家安全保障局〕」、「内閣総理大臣秘書官(安倍晋三内閣総理大臣)」に就任している。つまり、彼らは、鳩山元総理大臣に虚偽の報告をしたことから大出世したのだ。このような政府に都合の悪い情報も正確に報じるのがマスコミなのだ。

最後に、
岸田首相、
上川外務大臣、
秋葉剛男国家安全保障局長は、即刻、つぎの様に声明を発するべきである。
「日本は昨年中国とは「一つの中国」政策に回帰することを約束したので台湾海峡問題がおきても日本は介入することはなく戦争にはなりません」と釈明すべきである。そして「日米安保条約」は、全く機能しない幻であることも国民に広く知らしめるべきである。
 もしも、できないならば、国民が広く周知するまで、根気強く、流布し続ける心算である。

【参考】

・(2023年10月27日)『王毅外相とブリンケン国務長官会談
・(2023年06月22日)『上海コミュニケ
以上(寄稿:近藤雄三)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トヨタ が営業利益5兆円超え・・・・うれしいね、日本企業も頑張ったもんだ、次いでもうちょっとだけ頑張ってくれるともっと嬉しいね

2024-05-09 | 小日向白朗学会 情報
 NHKが2024年5月8日16時56分「トヨタ 2023年度決算 営業利益5兆円超え 日本の上場企業で初」と題してトヨタ自動車の快挙を報じている。
 『トヨタ自動車が発表した昨年度(2023年度)1年間のグループ全体の決算で、本業のもうけを示す営業利益が5兆3500億円余りとなり、日本の上場企業で初めて5兆円を超えました。ハイブリッド車を中心に販売が好調だったことや、円安で利益が押し上げられたことが主な要因です。』・・・・ということです。
 素晴らしいことではないですか。素直にわが国企業の業績アップを喜びたいところです。どんなに素晴らしいかというと、例えば、わが故郷上州群馬県の県税収入は令和4年度2634億1614万円だというので、つまり、群馬県全体の県税収入の20倍以上の金額に上るわけです。いかに快挙であるかが想像できるわけです。
 一方、こんな情報もあります。全国商工団体連合会が出している全国商工新聞2023年11月27日付によると、2022年度におけるトヨタ自動車の消費税還付金収入金額は、なんと、5276億円にものぼっているのだそうな。別にトヨタ自動車が悪いわけでも何でもないけれど、消費税制が亡国税制であることの証左の一つであると言えるものだろう。どうだろうそこで提案ですが、おそらく5276億円以上に上っているであろう2023年度の消費税還付金を、もともと入ってくる謂れのない金員でもあるわけですから、国庫にお返しになるというのは…!!!。本来消費税は「税」の一つであって民が官に収めるものであり、官が民に払い下げる筋合いのものではないのですから。そうすれば、国民からは圧倒的な支持を得てトヨタ自動車はさらに売れるでしょうし、次期アメリカ大統領のトランプ(もしトラ、ではなくて、すでに確トラでしょう)からは絶賛されて対米輸出も万々歳!!!ということになるのではないでしょうか。加えて、他の輸出メーカーがこぞって消費税還付金を国庫に返納することとなり、消費税も法人税減税の補填などと批判されることもなく、本来の目的である社会保障に費消される見込みが立ってくるかもしれません。
 四方八方万々歳とはこのことです。(文責:吉田)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高橋洋一氏「実質移民解禁のトンデモ法案が進行中!これはマズイ」 -自由民主党が消滅しそうなこの時期にあえて愚策を進める岸田首相の真意-

2024-05-08 | 小日向白朗学会 情報
 2024年3月29日、日本経済新聞は『特定技能の外国人、5年で82万人に拡大 政府が閣議決定』とする記事を配信した。
『……
政府は29日、「特定技能」外国人の受け入れ枠の上限数や分野の追加について閣議決定した。2024年度から5年間の上限をこれまでの2倍超となる82万人に設定し、新たに自動車運送業、鉄道など4分野を追加した。人手不足が深刻な多くの分野で特定技能が不可欠な存在になっている。
特定技能制度の運用に関する基本方針などを改定した。受け入れ上限の増加に伴い受け入れ企業の責務を明確にした。外国人の安定的な在留活動を確保するとともに、地域での外国人との共生社会の実現に寄与する責務があると示した。
政府は閣議に先立ち、首相官邸で外国人の受け入れ・共生に関する関係閣僚会議を開いた。林芳正官房長官は企業の責務に関し「受け入れ見込み数の拡大に伴い地域住民が不安を抱く恐れなどが懸念されることを踏まえた」と説明した。
特定技能は人手不足分野に限り、一定の専門性を持つ外国人労働者を受け入れる制度として19年に始まった。23年末時点で20万人ほどいる。5年間ごとに受け入れ枠の上限を設定し、3月末で期限を迎える。
上限は業界ごとに成長率や5年後の需要などから不足人数をはじき、人材確保や生産性向上の努力で解決できる分を差し引いて算出した。
これまでの介護や飲食料品製造業などの12分野から4分野を追加して計16分野となる。新たに追加されるタクシーやバス、鉄道などの分野では受け入れ体制を整える必要がある。
運転手や車掌業務では安全管理やコミュニケーションで高い能力が必要となる。このため試験や研修などの充実で対応を図る。
バスやタクシーは事故発生時の対応や高齢者や車椅子の乗客への対応も試験項目にする。鉄道運転士などは専門用語や異常時の乗客アナウンス、指令員との連絡なども盛り込む。求める日本語能力も他の分野より厳しい日本語能力試験N3以上を求める。
試験に合格して入国後、必要になる免許の取得などのために最長1年間の研修期間を設ける。
介護や飲食料品製造業などの既存分野も大幅に受け入れ数が増える。19年当初に設定した人数と比べ、介護は6万人から13万5000人に、飲食料品製造業は3万4000人から13万9000人に受け入れ枠をそれぞれ拡大する。
今回の決定により、特定技能と非熟練労働者の技能実習の受け入れ分野がほぼそろった。例えば繊維工業はこれまでは技能実習しか認めていなかったが、追加されることになった。外国人労働者が特定技能に移行しやすくなった。
今後は各省庁で省令・告示の公布や試験作成などの作業に移る。技能実習から移行したり、海外で試験を受けて入ってきたりするなどの方法で準備が整い次第受け入れが始まる。
……』
 新聞でも報じているように「特定技能の外国人、5年で82万人に拡大 政府が閣議決定」したことに、「財務省の嘘」を厳しく批判している高橋洋一氏がYouTubeで「実質移民解禁のトンデモ法案が進行中!これはマズイ」(クリックで遷移)を公開し、さらには「移民を入れたら経済成長しない!バイデンは間違っている」(クリックで遷移)と政府が進める政策を厳しく批判している。
 岸田内閣は、デフレからの脱却を目指すとして賃上げによる消費拡大を図り安定的に経済成長することを最大の経済政策としてきた。ところが、岸田首相は、更に安価な労働力を5年で82万人まで増やすと言い出したのである。ようやく悲願の賃上げへの道筋がつき始めたこの時期に、再度、デフレ政策に戻ろうとしている。正直なはなし、この政策は、口には経済再生をいいながら、実際はデフレに戻そうという支離滅裂以外の何物でもない。さらに問題は、これだけ安い労働者を日本国内に入れた場合に、現行の社会保障制度は、確実に崩壊する。現に、子供医療費が無償であることに目を付けた不良移民が着実に増加してきていることを考えれば、この政策の問題性は明らかである。この辺りの詳細は、高橋氏の見解を確認していただきたい。

 では、岸田首相がこの時期、すなわち、首相の出身政党である自由民主党の存続が怪しくなっているのに、あえて国民の不評を買う「特定技能性を5年で82万人に拡大」という愚策を進めようとする真意について考えてみたいと思う。
そもそも自由民主党の結党した目的は、吉田茂が「日米地位協定(日米行政協定)」及び「国連軍地位協定」により日本の国家主権をアメリカに売渡したことを、長期に亘り維持することと、さらに憲法を改定してアメリカ軍の一部として自衛隊を海外派兵できるようにするという二点を実行することであり、それによって政権与党であり続けることができた。このことは自由民主党と外務省の最大の秘密であった。しかし、近年では多くの国民が、自由民主党が売国奴であることを認識し始めている。
 自由民主党の結党目標のなかで最も困難であったのは、憲法を改定して自衛隊の海外派兵を可能とすることであった。そのため安倍元自由民主党総裁がとった方法は、国政選挙に統一教会を活用して三分の二の国会議員を獲得することであった。ところが統一教会があまりにも反社会組織であったことから、安倍元首相暗殺事件以降、自民党は統一教会と絶縁する以外に方法がなくなってしまった。ところが、これは自由民主党にとって、もろ刃の刃となった。
 自由民主党は、反社集団と絶縁することで政権政党として面子をたもったものの、政党が政党として最も重要な選挙運動を行う部分が、ごっそりと抜けてしまった。その結果、自由民主党には選挙運動をやったこともない世襲議員に演歌歌手そしてエンターテイメント系等の水増し議員が少なくとも180人以上も残されてしまったのだ。次回国政選挙では、恐らくほとんどが落選する。もはや、これだけでも自由民主党は大幅に議席を減らすことになって政権与党にとどまることは難しい。
 では自由民主党が政権の座を失った場合に、困るのは誰か?
 国民は何も困らない。
 困るのは「自衛隊戦力を使えない上にロシア包囲網の極東地区が崩壊する」アメリカであり、自由民主党が政権担当中に独自の利権を作り上げてきた自由民主党自身、特に外交防衛利権を掌握した麻生・茂木(宏池会)なのである。
そして、外交防衛利権を掌握している麻生・茂木(宏池会)は自由民主党が崩壊し落城するのを黙って「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす」と潔く身を引くであろうか?
 アメリカに国家主権を売飛ばしてまでして手に入れた極上の特権である。
 間違いなく、必ず悪あがきをするはずである。
 自由民主党が実行可能な悪あがきといえは、似た者同士が野合して「極上の特権」を継続させることである。
 表面的な綺麗ごとでいえば政界再編、実態は利権の山分けである。
ではそのような国政政党があるのかといえば「行政の民営化を改革と称して活動する」日本維新の会である。
 日本維新の会が最も重視している政策が、安い労働力を日本国内に入れて行政を含むインフラを民営化するという利権政策である。自由民主党の二番煎じを演じているわけだ。その証拠に「入管法改定」に尋常ならぬ執着を示していたのは日本維新の会であることからも明らかである。つまり岸田政権が閣議決定した「移民」政策は、この分野を日本維新の会の利権とすることにしたという自由民主党の条件提示なのだ。
 しかしである。
 外交防衛利権を掌握している麻生・茂木(宏池会)と日本維新の会が野合して政権与党となって、これまでの自由民主党が行ってきた政策を継続すると大見得を切っても、宗主国アメリカはそれを単純に認めることはない。新たな政権の受け皿となるのは、絶対に満たさなければならない条件がある。
 それは、アメリカが自由民主党を結党させる際の条件であった「日米地位協定(日米行政協定)」及び「国連軍地位協定」により日本の国家主権を今後もアメリカに売り渡すことと、憲法を改定して自衛隊をアメリカ軍の一部として海外派兵できるようにするという二点である。
 単なる利権屋である日本維新の会にとってこの条件を満足することは難しい。なぜならば、日本維新の会はより多くの利権を提示する側に転んでしまうからである。そこで自由民主党執行部と外務省が考えた方法は、外務省の意向と同期して動く前原誠司氏率いる「教育無償化を実現する会」と「日本維新の会」に院内統一会派を組ませて憲法改正を担保することにした。
現在では「教育無償化を実現する会」と「日本維新の会」による院内統一会派は出来上がっている。
 ここまでは、自由民主党が分裂した場合の準備は整ったのである。
そこで岸田首相は、国民に不評なことは覚悟のうえで「実質的移民解禁」政策に踏み出したのだ。

 この状況に滑稽なのは「野田佳彦」という元総理大臣である。
 こともあろうに次期の国政選挙では立憲民主党と日本に維新の会が、日本を東西で候補者調整を提案するという「噴飯物」の国政選挙を提案している。まったくもって迷惑な話である。自由民主党は自身の利権を存続させるために日本維新の会と手を組んで、死ぬか生きるかの最終戦争に臨もうとしているときに、野田佳彦は、悪徳政権を打倒すための野党共闘を阻止する動きに出ているのだ。加えて、「野田佳彦」の野党分断工作を容認する立憲民主党執行部は同罪である。
 また立憲民主党執行部は、つい先日行われた衆議院補選で三地区とも勝利したと喜んでいるが、勝てたのはこれまで自由民主党の国政選挙を担っていた統一教会がなくなったことが最大の要因であることを自覚できない、単なる、サル山のボスである。
 もはや「野田佳彦」と「立憲民主党執行部」は日本の将来にとって不要な存在であるばかりではなく、有害な存在であると断言しても間違いはないであろう。以上(寄稿:近藤雄三)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沖縄、関西・・・は確か、日本国に属しているはずですよね…でも、外務省はそうは思っていないのだろうか?

2024-05-07 | 小日向白朗学会 情報
 wikiで「特命全権大使」を検索すると、こんな文章に行きあたる。
『・・・日本国外務省では「駐箚」(ちゅうさつ)の語を今でも用いており、任命の辞令等には「○○駐箚特命全権大使」と記される駐箚とは、公務員が命により派遣されて駐在することの意であり、自ら名乗る場合「○○国駐箚××国特命全権大使(姓名)」と名のることがある。・・・ 』
 ところで、衆議院のホームページに次の質問主意書が公開されている。
・・・・・・・・・・・・・・・
平成十九年十月九日提出   質問第一〇三号
外務省における特命全権大使の役割に関する質問主意書  提出者 鈴木宗男
一 在外公館に勤務する特命全権大使とは別に、外務省内に特定の政策課題に対応するために設けられた特命全権大使の役職(以下、「特命全権大使」という。)があると承知するが、現時点での「特命全権大使」を全て挙げられたい。
二 「特命全権大使」が設置された目的及び経緯について説明されたい。
三 「特命全権大使」に対して、本俸とは別に大使手当が支給されるか。されるのならば、どのような手当が支給されるのか明らかにされたい。
四 「特命全権大使」に対して、公邸またはそれに準ずる官舎は用意されるか。
五 「特命全権大使」の中に、「沖縄大使」と「関西大使」という役職があると承知するが、現在「沖縄大使」と「関西大使」の任に就いている者の氏名をそれぞれ明らかにされたい。
六 「沖縄大使」と「関西大使」の二大使は、大使としてどのような職責を果たし、どのように我が国の外交及び我が国の国益に資することを求められるのか具体的に説明されたい。
七 「沖縄大使」並びに「関西大使」に対して、本俸とは別に大使手当が支給されるか。されるのならば、どのような手当が支給されるのか明らかにされたい。
八 「沖縄大使」並びに「関西大使」に対して、公邸またはそれに準ずる官舎は用意されるか。
九 一般に、特命全権大使とは、諸外国に対して我が国を代表する人物を指すものと思料するが、何故我が国の国内である沖縄や関西に対して大使が必要なのか説明されたい。
十 「沖縄大使」や「関西大使」の他に、以前「北海道大使」という役職が設けられていたと承知するが、「北海道大使」がなくなった理由について説明されたい。
十一 「北海道大使」がなくなった一方で、現在も「沖縄大使」及び「関西大使」という国内向けの大使職が残されている理由につき、明らかにされたい。
十二 行政改革、構造改革を行い、行政の無駄をなくすことは政府の方針であると承知する。政府方針からも、「沖縄大使」「関西大使」の役職は廃止するのが適当であると思料するが、政府の見解如何。
 右質問する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
言葉に拘泥するわけではないが、アジ歴グロッサリーの資料の中に次の文章が認められる。『1932年7月12日に日本による満洲国承認が決定されると、日本政府は関東長官・関東軍司令官・満洲国駐箚臨時特命全権大使を同一人物とする、いわゆる三位一体制を実施することとし、陸軍大将の武藤信義がこれに任命された。武藤の渡満に合わせて在満特派全権事務所が満洲国の首都・新京(現在の長春)に設置された。 』
 ひょっとして、沖縄あるいは関西(大阪)に、つまり日本国の中に、日本の大使館が、設置されているとでもいうのだろうか。現代の怪談話!!ということにでもしようというのだろうか。どなたか教えてください。
 ちなみに、129年前のことではあるが外務官僚(当時)であった三浦梧楼は『・・・明治28年(1895年)9月1日、在朝鮮国特命全権公使に就任し、公使館付武官で朝鮮政府軍部顧問の楠瀬幸彦中佐や、邦字新聞「漢城新報(英語版)」社長の安達謙蔵らの協力を得て、同年10月7日、安達謙蔵と国友重章に閔妃殺害を教唆し、安達・国友の両名は三浦の教唆に応じ殺害を決意して同志者を招集した。翌8日早朝、国友を含む同志者たちは凶器を携えて王城内に突入し、直ちに後宮へ至った。閔妃は後庭で殺害され、遺体はその場で焼却された 
』(wikiから)
 外務省という組織がこんなDNAを今でも引きずっているとなると大変怖い話でもある・・・やはり怪談話かな?!!
(文責:吉田)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

統一教会による選挙支援がなくなった島根1区はどう変わったのか

2024-05-01 | 小日向白朗学会 情報
 2024年4月28日、与野党対決となった衆議院島根1区の補欠選挙は、立憲民主党の元議員の亀井亜紀子氏が自民党を抑え、2回目の当選を果たした。
今回、衆議院島根1区で補欠選挙が行われたのは元衆議院議員細田博之が亡くなったことにより行われたものである。
 ところで細田博之氏と云えば、統一教会に「誓約書」を提出し選挙支援を受けてきた国会議員(添付「勝共推進議員名簿」参照)であり「日韓トンネル推進全国会議」を推進した人物であった。また細田氏の弟で元島根県議会議員細田重雄は、細田博之氏の選挙対策責任者を長年務めていただけではなく、世界平和統一家庭連合の関連団体「島根県平和大使協議会」の議長、「アジアと日本の平和と安全を守る全国フォーラム」の島根支部の会長などを務めた根っからの統一教会系自由民主党員なのである。細田博之氏が統一教会に提出した「誓約書」とは次のようなものであった。
『……
第1条は「私は勝共連合勝共議員になることを宣誓する」
第2条は「私は統一教会を絶対的に支持する」
第3条は「統一思想は人類を解放することができる思想であることを受け入れる」
……』
 細田氏はこの誓約書を統一教会に提出することと引換えに統一教会から選挙支援を受けてきたのだ。
 その選挙支援の実態は、下記【参照】に列挙しておいた。
 ところが2022年07月08日に安倍晋三元総理が暗殺されたことで、自由民主党と統一教会が表裏一体となって国政選挙を行ってきた関係が激変することになる。
事 件後、自由民主党は、世論の猛批判に晒され、その関係を見直すと表明し、遂に統一教会の解散命令を出すことになった。これにより自由民主党は、国政選挙で統一教会の支援は受けられない事態となった。
 このことを国政選挙の経緯で考えると、令和3(2021)年10月31日に行われた第49回衆議院議員総選挙は統一教会の支援があった時の国政選挙、令和4(2022)年07月08日に安倍晋三元総理暗殺事件で選挙支援の関係見直し、令和6(2024)年4月28日に行われた衆議院補欠選挙は統一教会の選挙支援がない国政選挙ということになる。それを島根一区「統一教会VS.非統一教会」として纏めると次の表となる。

  ①は、2021年に自由民主党と「統一教会」が一体となって行った選挙の得票数。自由民主党(57,897票)+統一教会支援効果(32,741票)。
  ②は、2024年に「統一教会」の支援策がないときに候補者がだれであれ自由民主党に投票する確信的なオリジナルの得票数(57,897票)。
  ③は、2021年に非統一教会員である亀井氏が選挙に負けた時の得票数で亀井氏の確信的なオリジナルの得票数(66,847票)。
  ④は、2024年に自由民主党と亀井氏が選挙に勝利した時の得票数。亀井氏の確信的なオリジナルの得票数(66,847票)と浮動票(15,844票)。

 このようにみると、統一教会の手法と影響力を推し量ることができる。
2021年の国政選挙、島根一区で一騎打ちとなった「細田vs亀井」は「確信的なオリジナルの得票数」から見ると細田氏は敗北していたのだ。そのため統一教会は、様々の対策を講じた。そのうちの一つに「亀井彰子」という同姓同名を立候補させて「亀井亜紀子」氏への投票を分断さる狙いで奇策を講じなりふり構わぬ選挙妨害を実施したのであろう。
 また、統一教会が選挙協力すると如何なる効果が生まれるのかに付いても推測することができる。2024年度選挙では、亀井亜紀子氏はオリジナルの得票数(66,847票)に浮動票(15,844票)を上乗せした得票数(82,691票)を獲得している。この亀井氏が獲得した浮動票(15,844票)を統一教会が「どぶ板要員を投入する」選挙協力を行って自由民主党候補が獲得したとしたら、自由民主党(57,897票)に浮動票(15,844票)を追加したら73,741票となり約27%票の上乗せがすることができる。その結果、亀井氏はオリジナルの(66,847票)となって、自由民主党候補に敗北していた可能性もある。そのため2024年度選挙後半に自由民主党は多くの党役員を投入し逆転の可能性を口にしていた。しかし、長年「どぶ板選挙」を統一教会に依存し、最近では統一教会と絶縁したことから「どぶ板選挙」と無縁となった自由民主党は、何ら抵抗することもできずに無残な敗北となってしまった。つまり自由民主党が統一教会と絶縁するということは、得票数を20%以上引き下げる効果となって表れることになる。そして、それが、これから行われる国政選挙では通常のことになるのだ。現在、自由民主党所属国会議員には180名以上の統一教会に支援を受けた議員がいる。これら議員は、当選時、僅差のものも多い。つまり、小選挙区制度の選挙では180名の議員の内、多くは再び国会に戻ることはないということになる。無論、おニャン子もエッフェル塔も、二度と戻ってくることはない。
 最近では、岸田首相の下で総選挙を行った場合に自由民主党は100議席程度減るのではないかという予想をみることがある。しかし、統一教会の選挙協力がなくなった場合というフィルターを掛けると、100名程度は大アマな予測と思えてならない。また「統一教会の選挙協力がない」というフィルターは、統一教会と関係の深い議員が多い野党にも当てはまることである。
 尚、断っておくが、筆者は、国政選挙の専門家ではない、これまで統一教会を追及するなかで統一教会の選挙方法をつぶさに知ることとなったため、国政選挙に統一教会の影響が「有る選挙」と「無い選挙」を比較検討しただけである。
P.S
「勝共推進議員名簿」を見ると統一教会に誓約書を提出して選挙協力を受けた議員のなかに「柿沢弘治」の名前を見出すことができる。
そうである、今回、衆議院補欠選挙東京15区となった原因を作った「柿沢未途」の父親なのである。
「柿沢弘治」が統一教会と築き上げてきた戦局を引き継いだ「柿沢未途」であるが、自由民主党と統一教会が絶縁したことで、「柿沢未途」は統一教会から選挙支援を受けられなくなったものと考えられる。そのため「柿沢未途」当人が、選挙買収をしてしまうという前代未聞の事件を起こし失職した。
東京15区は、統一教会の選挙協力がない二世議員に共通の問題なのである。

2021年
2024年
 
候補者名
得票数
 
候補者名
得票数
 
増減
細川博之
90,638
錦織功政
57,897
▲ 32,741
亀井亜紀子
66,847
亀井亜紀子
82,691
15,844
投票率(%)
61.23 
 
 
54.62 
 
 

【参考】
・(2023年11月26日)『宗主国アメリカからみた現地政権「自由民主党」の衰退と荒廃 -アメリカの意向は「自衛隊海外派兵を可能にする」政権に再編すること-
・(2023年9月28日)『自民党はいよいよ総選挙に打って出るが、いまだ、統一教会の「禊」は済んでいない!
・(2022年11月30日)『映画『アンタッチャブル』を地で行く統一教会という犯罪者集団(2) ―統一教会を犯罪者集団と断定した「フレーザー委員会」報告書―
・(2022年11月28日)『映画『アンタッチャブル』を地で行く統一教会という犯罪者集団(1) -「内部告発者を裏切り者として刺殺未遂」、脱税、国体破壊等の犯罪-
・(2022年11月29日)『『文藝春秋』1984年7月号( 134-151頁) これが『統一教会』の秘部だ  世界日報事件で『追放』された側の告発
・(2022年11月24日)『自民党総裁と統一教会が連携して行った選挙運動
・(2022年11月14日)『統一教会と「日韓トンネル推進全国会議」
・(2022年11月07日)『統一教会が秘蔵する「御言選集」が流出していることが確認された
・(2022年10月21日)『文鮮明が決めた統一教会系国会議員となる条件(続き)
・(2022年10月20日)『統一教会と同教会認定国会議員の巨大利権
・(2022年10月17日)『文鮮明が決めた統一教会系国会議員となる条件
・(2022年10月12日)『寄稿文   統一教会製空気散弾銃「鋭和B3」
・(2022年11月10日)『統一教会製空気散弾銃「鋭和B3」の使用が疑われる朝日新聞襲撃事件
・(2022年10月07日)『統一教会と系列国会議員の「日韓海底トンネル」という巨大利権
・(2022年10月03日)『寄稿文  ≪統一教会と萩生田光一政調会長≫
・(2022年09月08日)『(続)統一教会って? 51年前の国会で   えっ? 銃を輸入していた!!
・(2022年09月05日)『(続)統一教会って? 昭和51年の国会でも…46年前
 ・(2022年09月02日)『統一教会って? 37年以上前の我が国の国会で・・・
以上(寄稿:近藤雄三)





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白朗のいう「航空権、国防権、電波権を売り渡し密約」はそのまま続いている…

2024-05-01 | 小日向白朗学会 情報
 NHKは4月18日、岸田首相 “訪米の成果踏まえ 国際秩序の維持強化に取り組む”と題して、次のように報じている。「先週の国賓待遇でのアメリカ訪問について、岸田総理大臣は衆議院本会議で、日米両国の関係をより強固にできたとしたうえで、訪問の成果を踏まえ、自由で開かれた国際秩序の維持・強化に取り組んでいく決意を示しました。・・・(略)・・・また首脳会談で、自衛隊とアメリカ軍のそれぞれの指揮・統制の向上を図っていくと合意したことについて「部隊の統合を意味するのではないか」と指摘されたのに対し「内閣総理大臣が最高指揮官として自衛隊を指揮・監督することに変わりはなく、アメリカ軍の事実上の指揮統制のもとに自衛隊が置かれることはない」と説明しました。」

 ところで、昭和46年(53年前)7月号の富士ジャーナル誌で小日向白朗は「…この密約によって、日本の自衛隊は一たん戦争が始まれば、全部アメリカの指揮下に入らなければならないわけだ。また、日本は、アメリカ軍の施設には、アメリカの許可がないと自衛隊でも入れないが、逆にアメリカ軍は、自衛隊の施設でもどこでも自由に入れるという不平等な状態がいつまでもつづいているわけなんだ。…」と言っている。この密約というのは復興資金30億ドルの借りを背景に講和条約を結んだ時に吉田茂が日本の航空権、国防権、電波権を売り渡し、その自由使用を認める特別覚書を密かに入れている、ということを意味している。(昭和46年4月26日ニューヨークタイムズ核戦力の通過問題と関連して密約説を発表している。…筆者未確認)
 今から7年前(2017年)には末浪靖司氏が「指揮権密約の研究」と題して詳細なレポートを発表している。また、参考までに「1952年7月23日、極東米軍司令官のマーク・クラーク大将が自宅で、マーフィー駐日大使、吉田首相、岡崎外相と夕食をともにしたあと、有事のさいの指揮権について、口頭で密約 した」ことをクラーク大将が参謀本部に伝えた公電のコピーも添付しておく。
 現政権の言われる通りであるのなら、いつの時点でだれがだれと交渉して「指揮権」を奪還しているのかを明確に示す必要があるだろう。(文責:吉田)
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする