東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

風の吹き回し

2022年08月31日 | トンボ
アジア、ベニイトの観察を終えた後、小雨が降る中、移動して別の場所で虫探し。すると...

ウチワヤンマ ♂

Nikon D800E+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
天気が悪くトンボは諦めていたけれど、この夏に多い天気の急変で陽射しが出てきたとたん、何時もシオカラトンボしか見られない場所に、ウチワヤンマのオスが現れて何かを捕食中。 捕食している物が気になったので、捕食対象物が明確に写っていた画像を拡大トリミングしてみると、それは...

ウチワヤンマ ♂(コアオハナムグリを捕食)

Nikon D800E+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D(トリミング)
大スクープ画像!まさしくこの翅はコアオハナムグリに違いない。硬い甲虫を噛み砕く強い大顎を持つとは流石ヤンマの仲間。子供の頃、捕まえたオニヤンマに噛まれたら、どれくらい痛いのかを試した事があるけれど、出血するほど物凄く痛かった思い出がある。トンボの知られざる生態の一コマとして、超リアルな場面を撮らえる事が出来きて嬉しい。

ウチワヤンマ ♂

Nikon D800E+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
もう一頭別の個体が畑の杭に静止していたので広角撮影。
静止するトンボの撮影はカメラ目線のアイーン顔を撮らえるのが自分のお決まり。

また、上空を見上げるとギンヤンマでは無い、腹部先端にかけて整ったシルエットが美しいヤンマの飛翔が見られていた。この見覚えのあるシルエットは間違いなくネアカヨシヤンマだ。

ネアカヨシヤンマ ♂

Nikon D800E+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED(トリミング)

ネアカヨシヤンマ(ピントが甘いけれどオス同士のバトル)

Nikon D800E+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED(トリミング)
必ず週末に訪れているフィールドだけれど、何時も水辺に縄張り占有を見せるウチワヤンマが水辺から離れた場所に姿を見せ、黄昏飛翔性が強いネアカヨシヤンマの日中飛翔も同時に観察できると言った、今までにこんな凄い日はなかった。いったいどういった風の吹き回しだったのだろうか。自然界に全く同じ日は無く、訪れたタイミングと観察者の観点次第であると言う事が理解できた日だった。来年の夏は黄昏飛翔、セミの羽化、夜の樹液場などを含めた観察会を開催したら、楽しんで頂けるに違いない。

撮影日:8月21日


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