東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

いよいよシーズン到来

2011年03月21日 | チョウ
三連休初日の土曜日は610君をお誘いしてスプリング・エフェメラル 春の妖精を求め多摩西部方面へと向かった。
最初に訪れたのは低山麓に流れ出す細流に隣接する陽当たりのよい丘陵の草地

辺りを見回すと地に咲くのはオオイヌノフグリのみ。昨年訪れた時はカキドオシとタチツボスミレが多く咲いていたのだがそれらはまだ見受けられない。2週早かったかな~と思いながらもうろつき、様子を見ていると気温の上昇とともに何処からともなく期待どおり春の妖精たちが現れはじめた。

ビロードツリアブ


蚊のように尖った長い口吻とマルハナバチのような毛むくじゃらな体は見るからに不思議な生物

ミヤマセセリ

褐色で地味な色は周りの枯れ葉にカモフラージし身を隠す。
吸蜜できる花が少ないため皆、水を吸いに細流際に集まっていた。
両種はスプリング・エフェメラルと言われ4月下旬頃には姿を消してしまう昆虫である。

更に嬉しくも越冬覚めのテングチョウもやって来て開翅姿勢を見せてくれた。



ひと段落し場所を移動して次に向かったのは里山

こちらでも同じようにビロードツリアブ、ミヤマセセリに加えてスジグロシロチョウの姿も見られた。

モンシロチョウと似ているがその名の通り翅脈に黒い筋がみられるので区別がつく。

今回見られたミヤマセセリとスジグロシロチョウは羽化して数日後の新鮮な個体で個体数もまだ少なく本格的に見られるミヤマセセリの最盛期は4月上旬といったところ。一方、スジグロシロチョウは10月頃まで見られる。

惜しくも逃してしまい撮影はできななったが越冬覚めのホソミオツネントンボとルリタテハも両所で確認できた。

これを期に昆虫シーズン到来とし、これから続々と出現する虫たちが楽しみである。


D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED


撮影日:3月19日

撮影地:東京都多摩西部


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