東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

憧れの水色

2014年09月10日 | トンボ
バッタやカマキリの姿を探しながら水辺にさしかかったので、そろそろアキアカネが飛来していないものかと思い、
少しの時間だけチェックを試みた。
しかし、まだアキアカネの姿はみられず、そこには夏のトンボの姿が多くあった。
その中で、最も盛んに活動を見せていたのがギンヤンマ。

この日はトンボモードではなく、バッタやカマキリといった直翅目モードでフィールドを廻るつもりであったが、
今年の活動が今日で終わるのかと思わせるほど ひっきりなしに産卵の為、池へと飛来するペアや、池から溢れて草はらにまで縄張り占有する多数のオス、その中にはギンヤンマに珍しいホバリングを繰り返しおこなう個体までみられていた。
こんな光景は滅多にみられないと思いつつ、このチャンスを逃すまいとカメラを向けずにはいられなくなり、
バッタモードからトンボモードへと変更、しばらくギンヤンマを楽しむ事にした。

ギンヤンマ

飛翔中の個体を下から見上げたシーン。
薄曇りの空色によって橙色に染まった翅がより強調され、ギンヤンマらしさを出すことができた好きな構図のひとつである。

ギンヤンマ(連結産卵)

オスと同じように腹部に水色の斑紋を持つメスも少なくない。

ギンヤンマ ♂(飛翔)

子供の頃、腹部に持つ美しい水色の斑紋が他のトンボよりも特にカッコよく見え、シーズンには必ず網を持って追いかけまわした憧れのヤンマであった。
この美しい水色を見る度、あの頃にフラッシュバックさせられ、もちろん今でも憧れの水色に違いない。

全てD800E+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED(1枚目のみトリミングあり)

撮影地:9月6日

撮影地:東京都区部


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