東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

水鏡

2020年10月20日 | チョウ
秋晴れの水辺でアカトンボの撮影をする季節がやって来たはずなのに、週末になると天気が崩れてしまい、残念でいたけれど、ようやくこの日曜日は朝から晴れ間が出てくれたので、トンボフィールドに急行した。しかし、前日に降った冷たい雨の影響が残り、気温が低い状態。それに加えて、晴れたり曇ったりの空模様がトンボの活性を下げているのか、午前中はいつまで経っても水辺に姿を見せずに終い。トンボの活動を気にしながら、別の昆虫を探した。すると...

クロコノマチョウ (越冬型の羽化後)

Nikon D810+AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
ふと、見た矢先にダークグレーの葉がぶら下がっている事に違和感を感じて発見した羽化後のクロコノマチョウ。茶褐色の個体だったらより環境色に溶け込み、違和感を察知できなかったかも知れない。撮影しながら観察を続けていると、トンボの羽化時と同様に水分を腹先から排出していた様子が見られたが、豪速球の様なスピードと排出するタイミングがわからなかったので、今回は写し込む事は出来なかった。この先、チョウの羽化を発見した時には、種類によって排出する様子が異なるのか、注意深く観察していきたい。

クロコノマチョウ(越冬型)

Nikon D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
林縁を歩く足元から枯葉が飛び出して来たと思ったら、水面に浮かぶアオミドロに静止したので、そっと入水して撮影。クロコノマチョウは大型種にも関わらず、意外と敏感で深追いすればするほど、ごちゃごちゃした場所に静止するイメージが強くあり、いつも撮影を諦めていたけれど、今回は水辺に静止しながら吸水に落ち着いていたためか、逃げられずに済み、誰も成し得ない水鏡に写るシンメトリーの撮影に成功。冬シーズンには越冬トンボと同時に捜索を楽しみたい。

撮影日:10月18日


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