こけしんち。

*。。*:.こけしのお庭とおウチと育児の記録.:*。oo。*

扇を背負って歩く

2011-08-09 | 日記

弘前ねぷたの裏側を「見送り絵」といいます。※写真は津軽藩ねぷた村のものです。

大抵、中国古典に出てくるご婦人が描かれているのですが、なぜ「見送り絵」と言うのか・・・・

先日行った津軽藩ねぷた村で案内の人が教えてくれました。

津軽は夏が短くて、ねぷたが終わると同時にあっという間に秋の気配になっていく。

だからねぷたが通り過ぎると同時に、その短い夏を惜しみながら見送る・・・・ので「見送り絵」というようになったそうな・・・・。

 

・・・・・・が、しかし。

ねぷたが終わったとたん連日猛暑が続くここ弘前・・・・・

感慨深くねぷたを見送ったのに・・・・・おいおい・・・・津軽人は体がついていかないよ

 

ということで先日参加した職場のねぷたをご紹介。

鏡絵(表側)は水滸伝から「一丈青奮戦之図」・・・・女将軍の勇ましい戦いっぷりデス。

いつの時代も「女は強し」・・・・・?

弘前のねぷたは青森ねぶたのハネトのように跳ねたりはせず、この大型ねぷたにつけられた綱を持ってねぷたを「引っ張る」のです。

大型ねぷたの後ろには囃子方(ウチのは太鼓2個・・・・団体によっては4つも6つも)。

歩いてヤーヤードーと掛け声をしながら振り返ると真後ろに大きな扇

灯りのともった大きな扇を背負って歩く・・・・・・沿道で見るのとは全く違う迫力になるんです~

 

前には小型のねぷたも1台。この前にさらに「角灯篭」や「組みねぷた(人形の形をしたもの)」などあり。

 

弘前のねぷたが扇である理由。

それは藩祖・津軽為信の幼名が扇丸だったから。

台座にあたる「開き」と呼ばれる部分には牡丹の絵。

それは津軽家の家紋が牡丹だったから・・・・とか。

津軽藩のおひざもと、城下町弘前ならではの伝統を守る弘前ねぷた。

一段と好きになってきた・・・・

 

また来年