ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

あき風の

2018-01-19 03:05:46 | 資料

The autumn wind,
Gusting, reveals the underside
Of trailing creepers’ leaves;
Catching a glimpse into your turncoat heart
How bitter I do feel!

あき風の吹き裏がへす葛の葉のうらみても猶うらめしき哉    平貞文


あき風の吹き裏がへす葛の葉の、までは「うらみ」を呼ぶ序詞だ。
枕詞もあるが、こういう場合は序詞になる。
どういう風に訳してあるか興味を持った。

秋風
一陣の風が葛の葉の裏側を見せる
そのように君の裏切りの心を垣間見た
なんと苦いのだろう!

訳せばこういうところか。おもしろい。
秋風は心変わりをにおわせる。葉の裏を見るようにその心変わりを見る。
原文の技巧の成分が抜けて率直な男の恨みになっている。


花心散らむちぎりもみぬ人の行く末おもふわがうらみかな    揺之







  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする