■サポート終了って何?
Windows 10は、2025年10月14日(日本時間2025年10月15日)の更新をもってサポートが終了することが決定しています。サポートが終了すると、以下のサービスが受けられなくなります。
1 Windowsに発生したセキュリティ上の問題(脆弱性)に対する修正プログラムの提供
2 Windowsに対する新機能のリクエスト・提供
3 Windowsで発生した問題に対する無償・有償のサポート(電話サポートなど)
特にサポート終了後は、1の修正プログラムが提供されなくなるので、そのまま使い続けると、脆弱性を悪用され、「ネットにつないだだけでウイルス感染」というリスクが高まります(それ以外の感染は基本的にソフトウェアの問題であり、関係ありません)。
これに伴い、Microsoftは、サポートが継続するWindows 11(2026年10月13日サポート終了)への移行を推奨しています。
たしかに、Windows 11への移行では、Windows10がサポート終了によって抱える2・3の問題は解決できるかもしれません。しかし、Windows 11自体にWindows10には存在しないセキュリティ上の重大な問題がいくつも確認されており、移行は大変危険です。
さらに、Windows 11に対応するパソコンは、最新機種に限られており、世の中のほとんどのパソコンがWindows 11に対応していません。また、Windows 11の最新バージョンでは、このほかにもいくつものバグが未修正のままであり、ウイルスへの感染は防げても、大切なデータが失われたり、今使っているアプリが動作しなくなったりするリスクが存在します。
■サポート終了後の選択肢
Windows 10サポート終了後、私たちには以下のような選択肢があります。
1 2026年10月13日までサポートされるWindows 11にアップグレードする。
2 そのままWindows 10を使い続ける。
3 サポート終了後のWindows10を安全に使う方法の設定をした上で、Windows 10を使い続ける。
4 2026年までMicrosoftが提供する拡張セキュリティ更新プログラムを購入して、Windows 10を使い続ける。
5 2030年まで0patchという会社が提供する修正プログラムを購入して、Windows 10を使い続ける。
6 2032年までサポートされるWindows 10 IoT Enterprise LTSC 2021に移行する。
1は、前述の通り、別次元のセキュリティ上の問題やバグを抱えるハイリスクが選択肢です。ただし、企業ユーザーの場合、新機能が役立つこともあるので、リターンもあります(個人ユーザーに役立つ新機能はほとんど提供されていません)。
2は、サポート終了後固有の問題である、「ネットにつないだだけでウイルス感染」という事態を防ぐことができないリスクのある選択肢です。
3は非常におすすめの選択肢です。実はWindows 10にはデフォルトで有効化されていないだけで、セキュリティ上の問題(脆弱性)があっても、それを無効化するような機能が多数搭載されています。
これらを正しく設定することで、脆弱性が新たに発見されても、その被害を防ぐことができます。さらに、Windows 10にはたとえウイルスに感染したとしても、大切なデータや個人情報だけは死守する新機能がいくつも搭載されています。
これらの設定をした場合、更新プログラムを一切適用していない(サポートが終了したのと同じ状態)PCでも、初期設定でアップデート済みのWindows 10よりも安全であることが確認されています。
さらに、これらの設定は、4・5・6と併用できるため、3と4・5・6いずれかの組み合わせをすれば、Windows史上最高のセキュリティとなります。
組み合わせる際の4・5・6ですが、4はMicrosoftの正式プログラムということで安心できる反面、サポート期限は2026年までで4500円の出費となります。
一方、5・6を選択すれば最低2030年ごろまではサポートされる上、6の選択肢の場合、無料です。
3か、3と6の組み合わせでサポート終了に備えることを強くおすすめします。
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