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「意思に反して連れてこられ」は「連行」を連想させ、不適切だ!

2023-06-18 23:18:39 | 歴史教育

2021年4月、朝鮮人の応募工や徴用工について「強制連行された」「連行された」「強制的に連行された」などと一括りに表現することは、その実態を踏まえていないとして不適切だとする閣議決定が行われた。同時に、これらの朝鮮人の労働は、合法的な労働であり、「強制労働」と表現することも不適切とされた。

これにより、「強制連行」や「連行」「強制労働」等の表現を使っている高校の歴史教科書は、相次いで訂正された。今年の教科書検定では、東京書籍の小学校歴史教科書で「多数の朝鮮人や中国人が強制的に連れてこられて」とあったものが「多数の朝鮮人や中国人が強制的に動員され」と置き換わった。

「連れてこられて」は「連行」を連想させるきわめて不適切な表現であり、東京書籍の変更は当然だ。

一方、東京書籍は、中学校歴史教科書において「多数の朝鮮人や中国人が、意思に反して日本に連れてこられ、鉱山や工場などで劣悪な条件下で労働を強いられました」と記す。「意思に反して連れてこられ」として「連行」を連想させるばかりか、小学校とは異なり、「労働を強いられました」として「強制労働」までもを連想させている。

閣議決定を踏まえていない不適切な記述だ。

他にも、教育出版が「連れてこられ」と「厳しい労働を強いられました」、帝国書院が「連れて行き」、山川出版も「労働を強いられた」との不適切表現を使っている。

これらの出版社には、閣議決定にのっとり訂正申請をしてもらいたい。次期教科書から直す、というのではダメだ。訂正申請する必要がある。それほど、閣議決定は重いものなのだ。

↓には、各社のお問い合わせホームを貼っておくので、問題記述について、訂正申請を行うよう求めてほしい。あなたの声が力になる。なお、山川出版については、書名が「中学歴史 日本と世界」、版が「全部(指定なし)」、刷が「全部(指定なし)」、該当ページが「247」である。

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