感動は命の肥し

曇りなき眼で、物事を見つめるなら必ずや真実を見極めることができる。覚醒の時を生きた記録として。

「ゴジラマイナスワン」アメリカ人の琴線に触れる。

2023-12-22 | 日々思うこと
これほどまでに、アメリカの人が感動している原因は色々あるとは思うけれど、とにかく、とにかく、今回のゴジラにはマイッタ。
上映時期が、クリスマス映画が出てくるちょうど前だった事が良かったと言っている人もいるけれど、私は、それはさしたる要因ではないと思っている。

アメリカには、隠れトランプファンならぬ、ゴジラファンが実は多いのだという事を、思い知った。確かに、ここ数年アメリカが作って配給した数本のゴジラ映画があって、ゴジラの知名度をアメリカに広めた功績は大きいと思う。

けれども、今回の東宝ゴジラは日本のゴジラであって、ハリウッドのゴジラではない。有名どころの外国の俳優も出てこないし、何よりも英語字幕であって、吹替でもない。通の映画ファンは吹替は好まないと、理解している。つまり、英語字幕の東宝のゴジラを足を運んで映画館まで初日に見に行く人は、ゴジラ通なのである。バリバリの映画通というわけだ。

そのゴジラ通の琴線に触れたのだ。今回の作品は。

私も2回見に行った。1回目より、2回目の方がさらに感動した。明日は3回目を見に行く予定にしている。

作り手が、作りたい娯楽映画を自分の心に素直に向き合って作った。普通の、本当のお話で、これはリアルなストーリーで、白人も黒人もアジア人もLGBTも男尊女卑も、とにかく、今どきの気が滅入るようなWOKE分化にやられたアメリカ映画とは完全に一線を画する作品、普通の心を持つ人であれば、それに感動しないわけがない。最近の映画から得る感動とは、その種類が全く違うのだ。

チョコレートファクトリーや、ハンガーゲームや、ディズニーの映画が、全て子供だましに感じると言う具合で、それを見るのではなく、ゴジラを2回、3回とみる人たち。ある知人は4回見たと言っている。

ブルーレイやネット配信を待つのではなく、後悔する前に映画館に見に行けと煽る人。
2回目、3回目には友人知人家族を誘って見に行くゴジラファンたち。
一大ゴジラブーム到来の予感。

お金目的のビジネスで、今どきのポリコレでできた、あり得ない馬鹿げた話に煽られて疲れたアメリカを、人間とはこうでしょ、求めてるのはこれでしょ、と、癒してくれた映画、それがゴジラマイナスワンなのかと、シミジミ思っている。

お話は、怪獣映画でシンプルと言う体裁を持ちながらも、伝えるメッセージは、実はすごく深い。オッペンハイマーが上映された同じ年に、その第2部的な内容のゴジラ映画だと、核の問題を思う人もいれば、ウクライナ、イスラエルと、戦争が続く昨今の世界情勢に、戦争の是非に一石を投じるような作品と捉える人。ジブリ映画好きな現地の人が、火垂るの墓や、もののけ姫を彷彿とさせられていると言う見方をする人。

人気の理由はとにかく、純粋に映画館で何度も見たい。
スクリーン一杯に現れるゴジラを見に行きたい。
あの音楽を体感したい。
主人公敷島の心の動きを共感したい。

上映期間が、当初の1週間から2週間に伸びて、そのころには上映映画館がさらに増えて、3週間目頃には、クリスマス映画の上映が始まったにもかかわらず、ゴジラの延長に踏み切った映画館がほとんどで、このまま行けば年内、年明けまで続くかもと言う話も聞こえてくる。

映画館だから感じることのできる「何か」があるんだと思う。

人に、この映画は良かったよとは伝えても、ぜひ見に行ったらイイとは、言ったことがないけど、今回ばかりは、
「まだの人は、後悔する前に是非映画館に足を運ばれることをおススメする。」

ゴジラマイナスワン、あっぱれ。





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