今は、動物と人間が入れ替わってしまったような状態だ。
家のポーチから見る外界は動物の楽園。檻の中に囲われているのは動物ではなく人間だ。
芝生の上を駆け回るリスや、枝から枝に飛ぶ鳥が、私を見てせせら笑っているような気さえしてくる。それ見たものかと、鼻で笑われてるようだ。
人が活動をひかえて3週間、傷ついて痛み切った地球の癒やされる音が聞こえる。
このまま行けば、限界を迎えたのかもしれない、いや、もう限界はきていただろう。
自然を犠牲にしながら好き勝手にやってきた私達の無茶を常に受け止めて無理をしてきた地球という星に、与えるしかなかった休息の期間なのだろうか。
息つくひまもなく人間の無謀に付き合い、それでも、何も言わずにただ空気を浄化し、海を浄化し、土を浄化し続けてきた地球、ナウシカの腐海と化す前に私達が気付くべきことがある。この期間に私達が多くの事をまさしく身をもって学び取ったのだと思いたい。
すでに与えられた恵みに感謝し、多くを求めず、毎日の小さな幸せを幸せとして感じながら、生きることができますように。
庭のシャクナゲが桃色の花を咲かせました。今年はいつもになく蕾がたくさんついて、うれしい。