3時過ぎ、少し曇っている空をバックに、テキサスのアラモで、450マイルの距離の国境の壁の建築を祝してのとらさんのスピーチが始まった。ゆっくりと壁の前に作られた特設の演台に歩いて向かい、距離を置いて並べられた椅子に座る方々を前に、唐突に話始められた。無駄な前置きのない、直球のような語り口は健在で、とても落ち着いておられる。立て板に水を流すような全く突っかからない話術は、一時も人の心を離さない。
ただ、元気な姿を見せ、ボーダーパトロールの苦労を慰め、建設にかかわった人たちを慰労し、メキシコとの関係の改善を語るだけの為に、ここまで来て話すだろうか…。今日のスピーチの真の意味がきっとあるはず。
今日のネクタイは、赤だ。