感動は命の肥し

曇りなき眼で、物事を見つめるなら必ずや真実を見極めることができる。覚醒の時を生きた記録として。

クリスマスの亡霊

2011-02-26 | 感動は命の肥やし
2010年12月27日放映のCBSニュースより

オハイオ州のカントンという町。
クリスマスを間近にひかえたある日の新聞の一面に「100ドルをあなたにあげます。」
との記事が掲載されました。

この新聞社の編集長は、最初に新聞に一面広告掲載希望の電話を受けた時、
迷わずにOKを出しました。理由はふたつ、まず、広告の内容が100ドルを必要とする人にあげたいという内容だから、そしてあとひとつは、電話の相手が亡霊だったからだとリポーターに答えます。

この電話の相手、B. Virdot という人は過去に実在した人物で、不況の最中1933年のクリスマスの時期に同様の記事を新聞に掲載した人と同じ名前だとのこと。編集長の話では、この人物は本当の名前をSam Stoneといい、事業に成功した町のビジネスマンで、3人の娘の名前を組み合わせB. Virdotと名乗ったのだとのこと。

今から数年前、自分の祖父の古いスーツケースの中から、宛名がB. Virdotとあるたくさんの手紙の束と、祖父が一人一人に送った5ドル(今で100ドル相当)の金券の束を見つけ、それを読んで祖父のことであると知ったSam Stoneの孫にあたるTed Gup は、この事を「Secret Gift」秘密の贈り物のタイトルで本を出版し、その事実が明らかになったとのことだった。

この事を知った町のビジネスマングループがもう一度彼を生き返らそうと考えたのが今回の記事掲載だったのだと、グループの一人がリポーターに答えます。

新B. Virdot(達)は15000ドルを集め、送られてきた800通の手紙からあげるべき人を選ぶ作業を新聞社が地元の有識者に依頼します。ここまでは、前回と何も変わりないのですが、何が違うかというと、今回はお金を願う手紙ばかりでなく、反対に自分も献金をしますとの手紙が多く含まれていたのです。新聞社は一度も献金を募らなかったのに、結局、何百人もの自称B. Virdotが加わり35000ドルが集まり、多くの必要な人に届けられました。

一時的な、人助けはもちろんアメリカの貧困問題を解決する事にはすぐにはつながらないけれど
何もしないよりより、小さなことから出来る事が素晴らしいですね。

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