感動は命の肥し

曇りなき眼で、物事を見つめるなら必ずや真実を見極めることができる。覚醒の時を生きた記録として。

近藤正臣の斬り抜ける

2020-08-13 | 人物、映画、本、漫画、ドラマ

近藤正臣さんが演じた楢井俊平、和泉雅子さん演じる森菊、二人のプラトニックな愛の形が、子供心にとても切なく、菊が、あまりにも唐突に、無慈悲に刀で刺されて亡くなるシーンが、悲しすぎて、辛すぎて、脳裏に焼き付き、ずーっと忘れる事の出来なかった時代劇。

遠山の金さんや銭形平治と言う捕り物系の時代劇が多かったなかにあって、異色のドラマ仕立ての時代劇であった。雅子さんの着物姿がこの世のものかと思うほどに美しく、子供心に同性ながらほれ込んでた。こんなに美しい人がいるのかと、いつも思っていたのを記憶している。

当時、恋愛ものドラマの主演を、キムタクレベルで人気を集めていた近藤正臣さんが、今で言うところの福山雅治の龍馬伝ばりにかっこいい。

そして、主題歌がいい。

挿入歌としても大切なシーンにそれとなく流れ、

”……燃え尽きた、愛の命、どんなに愛しても、なぜか虚しい… この愛に生きて…この愛の為に故郷は捨ててきた…” ドラマを引きたてる。この愛に生きてと言う歌ならしい。

とてもよくできた時代劇であると私は心から思っていたのに、視聴率で言う評価は、あまり芳しくはなかったと聞く。

この作品に出合ったのは、必殺シリーズに惹かれる以前の事なので、もしかしたら、私の時代劇好きはこの作品が故なのかもしれないと、思っている。

人間ドラマが凄まじく、悪役が気持ち悪いくらい悪役で、時代のしがらみがもどかしく、惹かれ合いながらも、思うように生きれなかったころの話が切ない。

ホントに切ない時代劇だった。

 

DVDコレクションしたい。



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