お涙頂戴的に作られた映画って言うのもありますが、これは、ちょっと違う。
作り手の誠意なのか、出演者のほとんどが演技経験のない、エスキモーの現地の方を使っているからなのか、もちろん実話に誠実に基づいて作っているからだからだろうけれども、この映画からは、見せてやろう、感動させてやろう、当ててやろうみたいな、作り手側の気迫が前面に出すぎで、見る側がひいちゃうようなそんな強すぎる押しがない。
気がついたら、映画の中に引き込まれてしまっている。
自然に演じ、自然に見せる映画を見て、感極まってあふれる涙の種類が違うと感じました。イヌイット族の心の清さ、純朴さといった言葉でくくってしまいたくはないけれど、社会問題も少し臭わせながら、しかし、あくまでも焦点は若者たちに生きる希望を与えたスポーツの話。
人の姿が美しく清々しい。
スポーツってすごいなと、再確認した映画でした。
私的にはファイブスター。
見て本当に良かった、これはそんな映画の一つに確実に入る。
よろしければ。