福田次官、ついにセクハラ疑惑で辞任を発表。
麻生氏の財務省次官の擁護も、
与党内での反対に押し切られたようだ。
あらたに、2016年11月の
目黒駅近くの「ロゼッタ」(現在はない)での
セクハラ報道が出た後だった。
福田次官は引き続き
名誉毀損で週刊誌側を訴えるとのこと。
なんとも、後味の悪い辞任だった。
当初、16日、福田氏は、音声は自分のものと認めていたのが
18日には、声明を発表し、全面否定。
そのような発言をした覚えはないと語った。
メディアが依頼した、日本音響研究所の声紋鑑定では
95%本人のものと。麻生氏も福田次官の声で、
アウトと最初は言っておきながら、その後急変。。。
被害者の女性記者が名乗りをあげなければ、
被害の判断しようがなく、それが「世の常だ」、
打ち切りとし、次官の処分もしないという。
麻生氏は真顔で、
「福田次官の人権はどうなるんだ!」と睨みをきかせ、
財務省の守りにはいり、異常な事態となっていた。
麻生氏の見解では、
セクハラを受けた女性の証言がなければ
一方的に福田氏を非難することはできないとのこと。
ようは、リークした女性記者が分かれば、
記者クラブから締め出すという暗黙の脅しで、
マスコミを恐喝でコントロールする財務省。。。
財務省の 矢野康治 官房長の、
2018年4月18日の委員会での発言も、
波紋を呼んでいる。
「(名乗り出るのが)そんなに苦痛なことなのか。(名乗り出ない可能性が高いとの指摘が)理解できない。」
「福田氏への聴取だけでは解明が困難、(各社の女性記者に弁護士)事務所に直接連絡いただきたい」と、呼びかけた。
「名乗り出なかったら、被害女性はセクハラ認定されないのか」という質問に、
「セクハラは、した者とされた者とが出てきて事実認定がなされ、その程度や内容によって判断がなされ、それによって会社や役所の処分がなされ、場合によっては法廷で処分されるものです。
中身がわからないことには処分に至らないのが『世の常』ですよ。
それをこの方(被害女性)は、雑誌の中で『こんなことをされた、こんなことをされてとても不快だった』と、カギ括弧つきで書いておられますよ。
であれば、その方が財務省でなく、弁護士さんに名乗り出て、名前を伏せて仰るということが、そんなに苦痛なことなのか。。。」』
安倍首相お抱えの、山口ジャーナリストのレイプ事件ももみ消し、
佐川氏の公文書改ざん、隠蔽、口裏合わせ、偽証強要ももみ消し、
財務省も、落ちるところまで落ちた感がある。
一方、森友、加計問題で司令官を発揮した今井氏の
つくりあげた、トランプ氏だよりの拉致被害者解放、
面談の美談作り作戦は、どうやら順調に運んでいるようだ。
プライベートで問題を抱え、下げ止まらない
国民の支持率を挽回したい二人にとって
北朝鮮との平和交渉は、重要課題だ。
安倍首相はこれまで、
巨額のマスコミ対策費を使ってメディアを飼いならし、
放送法を改定してまで言論の自由を弾圧してきた。、
議員の年金を復活させ、
巨額の資金を勝手きままにばらまき、
武器を大量に買い付け。。。
戦争加担と引き換えに、拉致被害者問題でアピールしても、
消費税の増税係りの福田氏を温存しようとした傷は容易に癒えない。
安倍総理は、これでも「膿を出し切るために尽力している」と言えるだろうか。
安倍政権は、強運にささえられ、
未だに太鼓持ちの支持者が、
安倍擁護に必死になっている。
安倍擁護の、デイブスペクターも、テリー伊藤も、
そろそろ、方向転換する
タイミングを逃さないほうが良いのではないか。
ーーーーーーーーーーーーーーー 以下参考記事 ーーーーーーーーーーーーーーー
2016年からもあった福田淳一事務次官のセクハラ発言「好きだから…」
http://news.livedoor.com/article/detail/14596885/
『
財務省「福田次官」セクハラ現場はここ “好きだから情報を……”
***
今回紹介するセクハラの舞台となったのは、東京・品川区の目黒駅にほど近い「ロゼッタ」という店。財務省はコメントで〈女性が接客をしているお店に行き、お店の女性と言葉遊びを楽しむようなことはある〉としたが、れっきとしたワインバルでの模様である。
なお、前回の音声と併せて報じたセクハラは今春のものだが、こちらは2016年11月。現在、店はオーナーが代わり、店名も変わっている。福田次官の肩書も当時は「主計局長」で、セクハラ発言が昨日今日だけのものではないことが分かるはずだ。
その頃の福田主計局長は、公共放送に不満をお持ちだったようで、
福田 テレビなんか見たくないよ。NHKも下らないじゃ~ん。左翼的で。
記者 う~~ん……まぁ……でもNスぺとか……。
福田 (割り込んで)すいません、キスしたいんですけどぉ……。
記者 ダメです。
また、以下のようなやりとりを、財務省がいうところの〈お店の女性〉とするだろうか。
福田 俺、新聞記者だったらいい記者だったと思うよ。
記者 うんうん、そうじゃないですか、絶対。
福田 キスする?
記者 え、キスする記者に、いい情報あげようなんて、あんま思わない。
福田 いや思うよ~。
記者 えぇー!? 本当ですか!?
福田 いやいや、好きだからキスしたいんだよ。いやいや、キスは……。好きだからキスしたい。好きだから情報を……。
相手が「記者」であることを前提に、会話が展開されていることは明白である。
4月19日発売の「週刊新潮」では、セクハラ福田次官の続報を掲載。「何カップ?」といった新たな発言を紹介するほか、“嫌なら男の記者に替えれば”と言い放つ麻生財務相についても報じる。
』
被害女性、名乗り出るのは「そんなに苦痛?」 矢野官房長、セクハラ問題に反論
『福田淳一・事務次官を辞任に追い込んだセクハラ疑惑をめぐり、財務省が被害者の女性記者に「直接連絡いただきたい」と呼びかけたことに批判が集まるのに対して、同省の矢野康治官房長は「(名乗り出るのが)そんなに苦痛なことなのか」と発言した。
矢野氏は2018年4月18日の財務金融委員会で、「女性記者は名乗り出ない可能性が高い」との指摘に対し、理解できないと言わんばかりに主張した。
「弁護士さんに名乗り出て、名前を伏せて仰るということが...」
週刊新潮が福田氏のセクハラ疑惑を報じると、財務省は同氏が「事実と異なる」と話したという聴取結果を16日に発表。同時に、一方当事者である福田氏への聴取だけでは解明が困難だとし、各社の女性記者に対して「(弁護士)事務所に直接連絡いただきたい」と、連絡先を示して協力を呼びかけた。
この財務省の対応は、セクハラ被害者に「名乗り出てくれ」とお願いしたとして激しく非難を浴びている。NHKや共同通信などの18日の報道によれば、被害女性の二次被害の懸念などを理由に、同省記者クラブは「受け入れられず、財務省に抗議する」との文書を提出した。
18日の財務金融委員会では、柚木道義衆院議員(希望の党)が「(記者)クラブは拒否すると、ほぼ全社が言っている。ということは名乗り出ない可能性が高い。名乗り出なかったら、被害女性はセクハラ認定されないんですか」と質問した。
これに答弁したのが、福田氏の聴取もした矢野康治官房長。「セクハラは、した者とされた者とが出てきて事実認定がなされ、その程度や内容によって判断がなされ、それによって会社や役所の処分がなされ、場合によっては法廷で処分されるものです」と切り出し、徐々に語気が強めてこう言った。
「中身がわからないことには処分に至らないのが世の常ですよ。それをこの方(被害女性)は、この報道が事実であれば、雑誌の中で『こんなことをされた、こんなことをされてとても不快だった』と、カギ括弧つきで書いておられますよ。であれば、その方が財務省でなく、弁護士さんに名乗り出て、名前を伏せて仰るということが、そんなに苦痛なことなのか、という思いでありました」』
財務次官セクハラ発言疑惑、欧米メディアも報道 TBS NEWS
【福田淳一事務次官にセクハラ疑惑】新潮社との全面対決示唆し、女性記者に協力要請
2018年04月17日 19時19分 日刊ゲンダイDIGITAL
女性記者へのセクハラ疑惑の渦中にある財務省の福田淳一事務次官(58)が全面否定した。疑惑を報じた週刊新潮は先週金曜(13日)、福田次官の声とされる音声データを公開。与党内でもアウトと思われていたので驚きの声が上がっているが、財務省は次官をかばうだけでなく、記者クラブメディアに対し“恫喝”の逆襲に出たから唖然だ。
■福田次官はまさかのセクハラ疑惑全面否定
週刊新潮によれば、福田次官は女性記者に対し「抱きしめていい?」「胸触っていい?」「手、縛っていい?」などとセクハラ発言を繰り返していたという。 音声データでも、ガヤガヤした店内ながらそうした発言が聞き取れる。さすがに与党でも「もうもたない」(自民党幹部)、「対応は早い方がいい」(公明党幹部)と辞任やむなしの空気だった。
ところが16日昼すぎ財務省は、福田次官が「女性記者とこのようなやりとりをしたことはない」などと調査に答えたとする文書を発表。「名誉毀損にあたるとして、新潮社を提訴すべく準備を進めている」と全面対決まで示唆した。
さらに驚愕したのは、財務省が外部の弁護士に委託して調査を続けるとした上で、記者クラブ加盟各社の女性記者に対し、「協力」を要請したことだ。「一方の当事者である福田次官からの聴取だけでは、事実関係の解明は困難」だとして、新潮報道のようなやりとりをしたことのある女性記者がいれば、不利益は生じさせないから外部の弁護士に連絡して欲しい、というのである。「第三者による調査」や「協力」とは聞こえがいいが、実態は「セクハラを受けたというのなら名乗り出ろ」という恫喝じゃないのか。
麻生財務相はこうした対応について、「弁護士が客観的に対処する」から適切だと、この日の参院決算委員会で発言していたが、詭弁だ。外部といっても財務省の顧問弁護士のうえ、女性記者が名乗り出られないのを見越しての対応なのは間違いない。現役記者のひとりがこう言う。
「記者クラブでは、夜討ちや夜回りの話は漏らさないのがルール。今回、どこかの社の女性記者がそれを破って週刊誌にリークした。しかし、調査に協力なんて無理ですよ。リークした社は、『出入り禁止』にされ、財務省の取材ができなくなる」
安倍政権にすっかり手なずけられた大メディアだが、ここ最近はモリカケ問題で次々新事実を発掘、安倍官邸や財務省は劣勢だ。今回の恫喝は、そうした大メディアの反安倍姿勢を抑える効果も狙っているのだろう。
元NHK政治部記者で評論家の川崎泰資氏がこう言う。
「これは明らかな脅しですよ。女性記者は会社を辞める覚悟を決めなければ名乗り出るのは難しい。会社側は官邸や財務省の顔色をうかがって『黙っていろ』と止めるでしょう。それが分かったうえで財務省は記者クラブ加盟各社の足元を見ている。本来、各社はタッグを組んで『これは脅しになりませんか』と正式に抗議すべき由々しき事態なのにだらしがない。安倍恐怖政治がここまで来たことも記事にすべきです」
ここまでナメられて大メディアは黙っているのか。
https://news.nifty.com/article/economy/economyall/12198-016700/
福田次官"音声は自分のもの"
2018年04月18日 01時10分
提供社の都合により、削除されました。
概要のみ掲載しております
“セクハラ発言”疑惑、福田事務次官“公開音声は自分のもの”
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3343684.html
『16日10時56分
“セクハラ発言”疑惑、福田事務次官“公開音声は自分のもの”
女性記者へのセクハラ発言疑惑をめぐり、財務省の福田淳一事務次官が内部調査に対して、“公開された音声は自分のものである”と認めていることがJNNの取材でわかりました。政府・与党内からは、“早期の辞任は避けられない”という見方が強まっています。
これは、先週発売された週刊新潮で、財務省の福田事務次官が女性記者に対してセクハラ発言を繰り返していたと報じられ、福田氏のものとされる音声が公開されたものです。これに対し、福田氏は16日朝、「きょう、報道に関するコメントを出す」と述べました。
JNNの取材によりますと、福田氏は財務省の内部調査に対し、“公開された音声は女性記者に対する自分の発言である”と認めていることがわかりました。自民党の幹部からは「辞めざるを得ない」との声も聞かれ、政府・与党内では“福田氏の早期の辞任は避けられない”との見方が強まっています。
一方、財務省内では、森友学園をめぐる文書改ざん問題の調査が続いていることや、福田氏の後任人事の調整が難しいことから、「交代を先送りしたい」との意見もあり、福田氏を交代させる時期が今後の焦点となります。』
福田淳一事務次官のセクハラ音声 鑑定結果は「95%以上、同一人物」
http://news.livedoor.com/article/detail/14585275/
『
さて、この音声は本当に本人のものなのか? 番組では警察庁などの捜査にも協力している日本音響研究所に声紋鑑定を依頼した。公開された音声と過去に福田氏が発言した音声を比べてみると......、
「95%以上、同一人物の可能性があります」(鈴木創所長)』
財務次官「セクハラ発言の認識はない」 事実関係を否定
『週刊新潮によると、福田氏は女性記者に飲食店で「胸触っていい?」などとセクハラ発言を繰り返したといい、当時は国会で森友学園問題の追及が続いていた時期にあたるとされる。13日午後には、福田氏とされる音声データもネット上で公開された。
しかし、財務省の調査結果によると、矢野康治官房長の聞き取り調査に対し、福田氏は「女性記者との間でこのようなやりとりをしたことはない。そのような店で女性記者と会食した覚えもない」と否定。音声データについても「本当に女性記者なのかも全く分からない。冒頭からの会話の流れがどうだったか、相手の反応がどうだったかも全く分からない」と答えた。
また、週刊新潮は、ほかの女性記者に対しても同様なセクハラ発言を繰り返したと報じているが、福田氏は「女性が接客しているお店に行き、お店の女性と言葉遊びを楽しむようなことはある」としながらも、「女性記者に対して相手が不快に感じるようなセクシャル・ハラスメントに該当する発言をしたという認識はない」とした。
そのうえで、福田氏は「週刊誌報道は事実と異なるものであり、名誉毀損にあたることから、現在新潮社を提訴すべく、準備を進めている」という。』
報道各社の担当女性記者への「調査協力」手法に批判強まる
『財務省の福田淳一事務次官のセクハラ疑惑を巡って17日、与党で福田氏を更迭すべきだとの声が拡大した。福田氏は週刊新潮の報道を全面否定しているが、新潮側はネットで福田氏の発言とされる断片的な音声データを公表。与党内では「逃げ切れない」との声が大勢だ。また、財務省が報道各社の担当女性記者に、この問題の調査への協力を求める異例の対応を行ったことへの批判も強まっている。
自民党の二階俊博幹事長は「迷惑な話だ。一日も早く決着をつけて、すっきりした気持ちで(国会)審議にあたれる環境を整えたい。それを急ぐべきだと思っている」財務省に対しては「こっちから辞めるべきではないか、とわざわざ助言するというより、本人や財務省が考えるべきことだ」と突き放し、「リーダーシップを発揮すべき財務省が先頭に立ってこんな問題に関わりを持ち、弁解に終始しなきゃいけないことを、大いに反省してもらいたい」とも強調した。。。。
公明党の石田祝稔政調会長は「記者から協力を得るというのは違和感がある。被害を受けた人に『出てきてください』というのは、ちょっと違うのではないか」と指摘した。
野田聖子総務相は閣議前に菅義偉官房長官、麻生太郎副総理兼財務相に個別に話しかけ、財務省が依頼した弁護士事務所に被害女性が名乗り出るのは難しいとの考えを伝えた。
党内には麻生氏の対応にも不満が募っている。麻生氏に近い議員は「麻生さんはかばう人なんだ」と擁護するが、別の中堅議員は「麻生氏はセクハラ問題に対する感覚が薄い」と漏らした。【竹内望】』
福田財務次官のセクハラ疑惑で混迷極める財務省の行く末
http://diamond.jp/articles/-/167611
DOL特集「財務省解体の危機」第2回では、次から次に問題が発覚する財務省の行く末を考えてみた。(ジャーナリスト 横田由美子)
問題が次々に発覚し
組織力を失う財務省
最悪のタイミングで、財務事務次官のセクハラ疑惑が明るみになった。
今や財務省は、国会を混乱に陥れる“極悪人”となってしまった。次々と事件が発覚し、内部の統制がとれていないのがはた目にも分かるほど。。。佐川宣寿元理財局長・国税庁長官。。。ほとんど全ての質問を「刑事訴追の恐れがありますので」という、ただ一言で逃げ切り、疑惑の解明には何一つ協力しなかった。
そんな佐川氏に批判が集中したが、その後、間髪入れずに、理財局の職員が学園側に、8億円値引きの口実として「『トラック何千台も走った気がする』という言い方をしてはどうか」との、口裏合わせを要求したことが発覚。今度は、太田充現理財局長が釈明に追われる姿で、テレビは一色になった。
佐川氏の立件見送りのタイミングで
福田事務次官にセクハラ疑惑
そしてその直後、大阪地検特捜部が佐川氏の立件を見送ったニュースが報じられたと思ったら、歩調を合わせたかのように、福田淳一現財務次官の女性記者へのセクハラ問題が『週刊新潮』で報じられてしまう。
記事によれば、福田次官は「抱きしめていい?」「胸触っていい?」「予算通ったら浮気するか」など、完全にアウトなセクハラ発言をしているものの、“実力行使”には出ていない様子だった。
そのため、この段階では正直、“注意”で終わりだろうと考えていた。麻生太郎財務大臣も、記者懇談会の席で、「嫌だったら、女性(記者)が逃げちゃえばいいだけの話だ」と述べるなど、あまり問題視している様子はなかったからだ。
ところが、被害を受けた女性記者が、録音していた音声を公開したことから、事態は一変する。週刊新潮の直撃インタビューに対して、「ふざけんなよ!」「訴えるぞ!」などと恫喝、激しく否定していた福田次官の態度に、女性記者が怒ったのだ。
その後、福田次官からの聴取結果が財務省から出されたが、内容は、「私は、女性記者との間でこのようなやりとりをした覚えもない。音声データからは、発言の相手がどのような人であるか、本当に女性記者なのかも全く分からない。」と、全否定した上で、相手が「ホステス」であるかのように匂わせるコメントだった。
仮に女性記者ではなく、ホステスさんだったとしよう。それならば、財務省事態がこれだけ逆風にさらされ、矢面に立っている若手に対して申し訳ないと思わないのかと私は問いたい。音声から伝わってくる福田次官のウキウキとした口調と、その内容に筆者は心底あきれたが、グラビア写真を見ると、かつての福田次官からは想像もつかないほど、げっそりと痩せていた。
それこそ、次期次官が確実視されていた主計局長時代は、ベルトに腹の肉が乗っている様子から、宴席続きで疲れてはいるものの、エネルギッシュに“夜の政治活動”に勤しんでいる姿が見て取れた。いくら精神的に厳しい状況におかれているとしても、財務官僚全体に「襟を正せ」という空気が流れている中で、トップ自らが綱紀粛正を乱す大失態を犯していいわけがない。。。。駆け出しの頃は、相手と駆け引きできるだけの情報を持っていないし、政策論を戦わせることもできない。結果を出さなければいけないという焦りには常に追われている。女性記者がこうした仕事をする国として、日本はまだまだ不利な環境という現実が目の前に立ちはだかる。
相手が女性記者だという前提で、そういう部分につけ込んで前述のような発言したとしたのなら、それは許されないことだし、恐らく、これまでも幾度となく同様の被害を受けていたからこそ、この女性は録音していたのではないか。
最前線に立っている
若手、中堅の気持ちを踏みにじる
。。。「消費増税」を実現させることが、福田次官の最大のミッションだった。
。。。福田次官のセクハラ発言は“事実認定”されてしまい、「わずか1日で、問題の焦点は次官の進退問題に移った。任期満了までの時間稼ぎとして名誉毀損訴訟を言い出したのかもしれないが、それこそ決定的な事実が出てきたら、財務省はむこう10年は立ち直れない」と、財務官僚が呆然とした様子で頭を抱える状況となってしまったのだ。。。。経産省との戦いでも敗戦が続き、組織が弱体化してモラルの低下も招いた。森友問題という一石が投じられたことで、財務省の壁に穴が開き、一気に溜まっていた膿が吹き出した──。
自らの非を認めず、人のせいにばかりしていては、財務省の迷走は終わりそうにない。