富士泉関が風呂から帰ってきました。そのとき支度部屋は騒然としてました。みんな、テレビモニターに釘付けになってるのです。テレビの中では力士が土俵上に倒れていて、たくさんの呼び出しさんが取り巻いてました。そこからちょっと離れたところでは、市松関が仁王立ちになってます。富士泉関がぼくにそっと話しかけてきました。
「何があったんだ?」
「また市松関がかち上げをやったんだよ」
「ええ?」
これは場所後の親方衆の会議が荒れそうですねぇ。ちなみに、今土俵に這いつくばってる力士は湊翔。明日富士泉関と対戦予定になってる力士です。もしかしたら明日富士泉関は、不戦勝になるかも?
今日は13日目。奇数日なので結びの一番は朝桜関の番ですが、朝桜関は休場となったので、今日も富士ケ峰関が結びの一番に立ちます。
その前に大関誉関が不戦勝になり、勝ち名乗りを挙げました。誉関は昨日あまりにも不甲斐ない相撲で負けたせいか、不戦勝に喜びを隠しきれない状況です。しかも相手は、絶対難攻不落な横綱朝桜関です。喜びもひとしおだと思います。大関はこれで11勝2敗。単独2位キープです。
一方横綱朝桜関は不戦敗とはいえ、負けは負けです。もし今日勝てば50連勝の大台に乗ったのですが、それはふいになってしまいました。ま、朝桜関は大横綱です。また50連勝のチャンスは廻って来ると思いますよ。
そしていよいよ横綱富士ケ峰関と大関銀奨関の取組となりました。横綱は銀奨関に1度も勝ったことがありません。はたして横綱富士ケ峰関は、どんな相撲を見せてくれるのでしょうか? 場内のほとんどの人が、いや、日本全国の相撲ファンは、ここは銀奨関が勝つと思ってます。横綱富士ケ峰関が勝つと思ってるのは、富士泉関だけかもしれませんね。
両力士が土俵に上がりました。塩を撒き、四股。そして蹲踞の姿勢。両者両手を付き、にらみ合います。そしてまた塩を取りに行き、四股。と、このときぼくはあることに気づいちゃいました。
銀奨関はとっても身体が柔らかくって、四股のときめちゃくちゃ脚が上がります。でも、今日の銀奨関の脚はあまり上がってないのです。これはなんかの前触れかも?
いよいよ取組の時間となりました。両者見合って、手を付いて、発気揚々! 残った!
横綱、抜群の立会。さっと左手を差して、右手ははず押し。一方銀奨関は、両手とも廻しを掴むことができません。と、横綱が大きく身体を開きました。下手出し投げ。銀奨関は脆くも片手を土俵に付けてしまいました。
場内は一瞬静かになりましたが、次の瞬間大きな歓声に変わりました。横綱富士ケ峰関が大関銀奨関に勝ったのです。横綱が大関に勝って当然だろうと思われるかもしれませんが、本当にこの横綱は銀奨関に勝ったことがなかったのです。
出し投げは横綱富士ケ峰関がここ一番てときに出す技です。これが出るということは、横綱は絶好調の証。今日の横綱の勝利は奇跡ではなく、当然のことだったのかもしれませんね。
一方、銀奨関は今場所初黒星となりました。横綱朝桜関以外の力士に負けたのは、3場所ぶりです。
「やったーっ!」
支度部屋では富士泉関は大きく喜びました。ぼくはそれに応えました。
「うん、準優勝第1関門突破だね」
いやいや、第1関門どころか、残り3日間ではもっとも高い壁だったんじゃないかな?
横綱富士ケ峰関が支度部屋でインタビューを受けてるとき、ぼくは大関銀奨関のインタビューを見に行きました。専用の座布団に座ってる銀奨関は、ちょっとはにかんでます。側頭部をポリポリ掻いてました。
なんでも横綱朝桜関の休場が決まってから、変に緊張してたようです。緊張と言うより、のぼせ上がってたと言った方がいいかな? それで今日は力を半分も発揮できなかったようです。でも、今日の惨敗で吹っ切れたみたい。明日は必ず勝つと言ってました。
ちなみに、明日銀奨関は大関誉関戦となります。本来なら千秋楽の取組なのですが、横綱朝桜関が休場になったので、14日目となりました。
この取組、銀奨関4勝、誉関3勝。ここ3場所は銀奨関が3連勝してます。明日銀奨関が勝てば、銀奨関の優勝が決まります。だけど、万一銀奨関が負けたら・・・ う~ん、ありえないかな?
富士ケ峰関と富士泉関は帰りも同伴です。う~ん、やっぱり同伴て言葉は変かなあ。
ショーファードリムジンの中では、2人の会話がはずんでました。
「いやー、横綱の下手出し投げ、見事でしたよ」
「あはは、そうか。お前の三所攻めも凄かったぞ。三所攻めはビデオで見たことはあったが、実際見たのは初めてだよ」
「あれは偶然ですよ、偶然」
「明日は銀奨と誉か。誉が勝つとおもしろくなるなあ」
「どうでしょうねぇ」
「銀奨が負ければ、2人とも2敗になる。千秋楽はたぶんわしと誉だろう。そこでわしが勝てば、3敗で並ぶな」
「銀奨関も連敗すれば3敗になりますねぇ。でも、千秋楽の銀奨関の相手は誰になるんでしょうか?」
「いずみ、案外お前かもしれないぞ」
「ええ?」
「考えてみろよ。明日いずみと対戦する湊翔は休場確実。おまえは不戦勝だろ。となると、11勝3負になるな。平幕でこんなに勝ち星を稼いでる関取は、あとは市松くらいだろ。市松はもう銀奨と対戦してるから、残るのはいずみ、お前だけなんだよ」
「で、でも、おれ、幕尻に近いんですよ」
「もう朝桜関と当たってんだろ。別に不思議じゃないさ」
富士泉関の顔色がちょっと変わりました。
富士ケ峰関は言葉を続けました。
「しかし、そうなると、わしもお前も12勝3敗で並ぶ可能性があるな。優勝決定戦でお前と対戦かな?」
「あは、なんか不思議な気分ですね」
あれれ? いつの間にか横綱の目標は準優勝から優勝に移ったような? でも、今の横綱の発言はすべて絵に描いた餅てす。実際そうなる可能性は5%もないと思うけど。
ところで、富士泉関は何か1つ大事なことを忘れてるようです。実は明日は土曜日、そう、JRAの競馬がある日なのです。
横綱は今場所初日・7日目・8日目に負けてます。すべてJRAの競馬があった日です。横綱はJRAのレースがある前日は、かなりの時間を割いて予想するのです。これでは相撲に実が入りません。今日も長時間予想するのかなあ?
そこで2人が別れたあと、こっそりと横綱の部屋を覗き見に行っちゃいました。すると、やっぱり横綱は競馬新聞を片手に予想してました。ああ、これじゃまた、富士泉関が怒るなあ・・・
でも、横綱はメインレースだけを予想すると、すぐにスマホを取り出して、ピッピッピッとやって、就寝しちゃいました。うん、これなら大丈夫かも。
翌日湊翔関の休場が正式に発表されました。これで富士泉関は不戦勝確定。でも、勝ち名乗りを挙げないといけないので、やっぱり出勤です。今日も横綱富士ケ峰関のショーファードリムジンに乗り込みました。
富士泉関が土俵に上がり、不戦勝の勝ち名乗りを挙げました。不戦勝なのに、富士泉関にはたくさん声援が飛んでました。もしかしたら今大相撲で一番人気がある力士は、富士泉関かも。
それから約50分後、銀奨関と誉関の両大関が土俵に上がりました。本当なら今日の銀奨関の相手は横綱朝桜関、誉関の相手は横綱富士ケ峰関なのですが、昨日から朝桜関が休場となったので、今日2人が対戦することになりました。
ちなみに、千秋楽の取組ですが、大関誉関は横綱富士ケ峰関と、大関銀奨関はなんと、富士泉関との対戦になりました。限りなく新入幕に近い帰り入幕の富士泉関が、これより三役に出てくるんですよ。すごいですよ、これは! しかし、富士ケ峰関はすごいですねぇ。予想どんぴしゃりでしたよ。
テレビ画面に銀奨関が映し出されました。銀奨関は今場所ここまで12勝1敗です。実は銀奨関は先場所も先々場所も14勝1敗でした。2敗とも横綱朝桜関です。もう横綱に推挙されててもいいような気がしますが、1度も優勝経験がないのがネック。今日誉関に勝てば今場所の優勝が決定し、横綱昇進が確実になります。ここは絶対に落とせない1戦ですね。
一方誉関ですが、大関になって今年が6年目。大関になったものの、身長172cm、体重110kgと小兵なのがネックで、6年の間にカド番が4回もありました。なお、優勝経験はありません。
今場所は久しぶりに絶好調で、10日目まで全勝。けど、11日目に巨漢佐々丸関に負け、次の日もあっけなく敗北。昨日は横綱朝桜関戦に不戦勝となり、現在11勝2敗です。ちょっと引いて考えると、2連敗の後に不戦勝と、この3日間誉関は土俵上では勝ってません。それに加え、これまでの2人の対戦成績を考えると、ここは銀奨関絶対有利です。
でも、ぼくは見ちゃいました。今日も銀奨関の四股の脚はあまり上がってないのです。銀奨関は緊張で今日もコッチコチみたい。これはひょっとしてひょっとするかも。
土俵の下では富士ケ峰関が、支度部屋では富士泉関が勝負の行方を見守ってます。冷静になって考えたら、ここで銀奨関が勝てば誉関は3敗となり、横綱富士ケ峰関と並びます。つまり横綱の準優勝が現実的になるのです。でも、昨日のリムジンの中の会話を思い出すと、富士ケ峰関の目標は、あくまでも優勝なんだよなあ。
「何があったんだ?」
「また市松関がかち上げをやったんだよ」
「ええ?」
これは場所後の親方衆の会議が荒れそうですねぇ。ちなみに、今土俵に這いつくばってる力士は湊翔。明日富士泉関と対戦予定になってる力士です。もしかしたら明日富士泉関は、不戦勝になるかも?
今日は13日目。奇数日なので結びの一番は朝桜関の番ですが、朝桜関は休場となったので、今日も富士ケ峰関が結びの一番に立ちます。
その前に大関誉関が不戦勝になり、勝ち名乗りを挙げました。誉関は昨日あまりにも不甲斐ない相撲で負けたせいか、不戦勝に喜びを隠しきれない状況です。しかも相手は、絶対難攻不落な横綱朝桜関です。喜びもひとしおだと思います。大関はこれで11勝2敗。単独2位キープです。
一方横綱朝桜関は不戦敗とはいえ、負けは負けです。もし今日勝てば50連勝の大台に乗ったのですが、それはふいになってしまいました。ま、朝桜関は大横綱です。また50連勝のチャンスは廻って来ると思いますよ。
そしていよいよ横綱富士ケ峰関と大関銀奨関の取組となりました。横綱は銀奨関に1度も勝ったことがありません。はたして横綱富士ケ峰関は、どんな相撲を見せてくれるのでしょうか? 場内のほとんどの人が、いや、日本全国の相撲ファンは、ここは銀奨関が勝つと思ってます。横綱富士ケ峰関が勝つと思ってるのは、富士泉関だけかもしれませんね。
両力士が土俵に上がりました。塩を撒き、四股。そして蹲踞の姿勢。両者両手を付き、にらみ合います。そしてまた塩を取りに行き、四股。と、このときぼくはあることに気づいちゃいました。
銀奨関はとっても身体が柔らかくって、四股のときめちゃくちゃ脚が上がります。でも、今日の銀奨関の脚はあまり上がってないのです。これはなんかの前触れかも?
いよいよ取組の時間となりました。両者見合って、手を付いて、発気揚々! 残った!
横綱、抜群の立会。さっと左手を差して、右手ははず押し。一方銀奨関は、両手とも廻しを掴むことができません。と、横綱が大きく身体を開きました。下手出し投げ。銀奨関は脆くも片手を土俵に付けてしまいました。
場内は一瞬静かになりましたが、次の瞬間大きな歓声に変わりました。横綱富士ケ峰関が大関銀奨関に勝ったのです。横綱が大関に勝って当然だろうと思われるかもしれませんが、本当にこの横綱は銀奨関に勝ったことがなかったのです。
出し投げは横綱富士ケ峰関がここ一番てときに出す技です。これが出るということは、横綱は絶好調の証。今日の横綱の勝利は奇跡ではなく、当然のことだったのかもしれませんね。
一方、銀奨関は今場所初黒星となりました。横綱朝桜関以外の力士に負けたのは、3場所ぶりです。
「やったーっ!」
支度部屋では富士泉関は大きく喜びました。ぼくはそれに応えました。
「うん、準優勝第1関門突破だね」
いやいや、第1関門どころか、残り3日間ではもっとも高い壁だったんじゃないかな?
横綱富士ケ峰関が支度部屋でインタビューを受けてるとき、ぼくは大関銀奨関のインタビューを見に行きました。専用の座布団に座ってる銀奨関は、ちょっとはにかんでます。側頭部をポリポリ掻いてました。
なんでも横綱朝桜関の休場が決まってから、変に緊張してたようです。緊張と言うより、のぼせ上がってたと言った方がいいかな? それで今日は力を半分も発揮できなかったようです。でも、今日の惨敗で吹っ切れたみたい。明日は必ず勝つと言ってました。
ちなみに、明日銀奨関は大関誉関戦となります。本来なら千秋楽の取組なのですが、横綱朝桜関が休場になったので、14日目となりました。
この取組、銀奨関4勝、誉関3勝。ここ3場所は銀奨関が3連勝してます。明日銀奨関が勝てば、銀奨関の優勝が決まります。だけど、万一銀奨関が負けたら・・・ う~ん、ありえないかな?
富士ケ峰関と富士泉関は帰りも同伴です。う~ん、やっぱり同伴て言葉は変かなあ。
ショーファードリムジンの中では、2人の会話がはずんでました。
「いやー、横綱の下手出し投げ、見事でしたよ」
「あはは、そうか。お前の三所攻めも凄かったぞ。三所攻めはビデオで見たことはあったが、実際見たのは初めてだよ」
「あれは偶然ですよ、偶然」
「明日は銀奨と誉か。誉が勝つとおもしろくなるなあ」
「どうでしょうねぇ」
「銀奨が負ければ、2人とも2敗になる。千秋楽はたぶんわしと誉だろう。そこでわしが勝てば、3敗で並ぶな」
「銀奨関も連敗すれば3敗になりますねぇ。でも、千秋楽の銀奨関の相手は誰になるんでしょうか?」
「いずみ、案外お前かもしれないぞ」
「ええ?」
「考えてみろよ。明日いずみと対戦する湊翔は休場確実。おまえは不戦勝だろ。となると、11勝3負になるな。平幕でこんなに勝ち星を稼いでる関取は、あとは市松くらいだろ。市松はもう銀奨と対戦してるから、残るのはいずみ、お前だけなんだよ」
「で、でも、おれ、幕尻に近いんですよ」
「もう朝桜関と当たってんだろ。別に不思議じゃないさ」
富士泉関の顔色がちょっと変わりました。
富士ケ峰関は言葉を続けました。
「しかし、そうなると、わしもお前も12勝3敗で並ぶ可能性があるな。優勝決定戦でお前と対戦かな?」
「あは、なんか不思議な気分ですね」
あれれ? いつの間にか横綱の目標は準優勝から優勝に移ったような? でも、今の横綱の発言はすべて絵に描いた餅てす。実際そうなる可能性は5%もないと思うけど。
ところで、富士泉関は何か1つ大事なことを忘れてるようです。実は明日は土曜日、そう、JRAの競馬がある日なのです。
横綱は今場所初日・7日目・8日目に負けてます。すべてJRAの競馬があった日です。横綱はJRAのレースがある前日は、かなりの時間を割いて予想するのです。これでは相撲に実が入りません。今日も長時間予想するのかなあ?
そこで2人が別れたあと、こっそりと横綱の部屋を覗き見に行っちゃいました。すると、やっぱり横綱は競馬新聞を片手に予想してました。ああ、これじゃまた、富士泉関が怒るなあ・・・
でも、横綱はメインレースだけを予想すると、すぐにスマホを取り出して、ピッピッピッとやって、就寝しちゃいました。うん、これなら大丈夫かも。
翌日湊翔関の休場が正式に発表されました。これで富士泉関は不戦勝確定。でも、勝ち名乗りを挙げないといけないので、やっぱり出勤です。今日も横綱富士ケ峰関のショーファードリムジンに乗り込みました。
富士泉関が土俵に上がり、不戦勝の勝ち名乗りを挙げました。不戦勝なのに、富士泉関にはたくさん声援が飛んでました。もしかしたら今大相撲で一番人気がある力士は、富士泉関かも。
それから約50分後、銀奨関と誉関の両大関が土俵に上がりました。本当なら今日の銀奨関の相手は横綱朝桜関、誉関の相手は横綱富士ケ峰関なのですが、昨日から朝桜関が休場となったので、今日2人が対戦することになりました。
ちなみに、千秋楽の取組ですが、大関誉関は横綱富士ケ峰関と、大関銀奨関はなんと、富士泉関との対戦になりました。限りなく新入幕に近い帰り入幕の富士泉関が、これより三役に出てくるんですよ。すごいですよ、これは! しかし、富士ケ峰関はすごいですねぇ。予想どんぴしゃりでしたよ。
テレビ画面に銀奨関が映し出されました。銀奨関は今場所ここまで12勝1敗です。実は銀奨関は先場所も先々場所も14勝1敗でした。2敗とも横綱朝桜関です。もう横綱に推挙されててもいいような気がしますが、1度も優勝経験がないのがネック。今日誉関に勝てば今場所の優勝が決定し、横綱昇進が確実になります。ここは絶対に落とせない1戦ですね。
一方誉関ですが、大関になって今年が6年目。大関になったものの、身長172cm、体重110kgと小兵なのがネックで、6年の間にカド番が4回もありました。なお、優勝経験はありません。
今場所は久しぶりに絶好調で、10日目まで全勝。けど、11日目に巨漢佐々丸関に負け、次の日もあっけなく敗北。昨日は横綱朝桜関戦に不戦勝となり、現在11勝2敗です。ちょっと引いて考えると、2連敗の後に不戦勝と、この3日間誉関は土俵上では勝ってません。それに加え、これまでの2人の対戦成績を考えると、ここは銀奨関絶対有利です。
でも、ぼくは見ちゃいました。今日も銀奨関の四股の脚はあまり上がってないのです。銀奨関は緊張で今日もコッチコチみたい。これはひょっとしてひょっとするかも。
土俵の下では富士ケ峰関が、支度部屋では富士泉関が勝負の行方を見守ってます。冷静になって考えたら、ここで銀奨関が勝てば誉関は3敗となり、横綱富士ケ峰関と並びます。つまり横綱の準優勝が現実的になるのです。でも、昨日のリムジンの中の会話を思い出すと、富士ケ峰関の目標は、あくまでも優勝なんだよなあ。