「成人」ランナー“フル完走112回”ひで会長の日記

フルマラソン完走112回まで到達! ランナー生活32年、ランナーズマイスターのシン・ランニングクラブ会長マラソン日記

「バブル型」ブームを考える

2012年09月11日 | マラソン(ミニシリーズ、過去の記事)
いわきは予想とは裏腹にいたってスムーズにエントリーが完了できました。
遠方であること、そして何より同月開催の東京の抽選発表前であるため多くの人がまだ様子見なのでしょう…。

しかし先週の横浜マラソンのエントリー(私はクラブ仲間の応援には行く予定)は相変わらず大激戦だったようです。当日夕方にはハーフ、10kmともに「完売」していました。まさしく「エントリー戦国時代」です!(笑)

現在、間違いなくランニング界は私のランナー歴20年の中でも史上空前のブームなのですが、私は逆に非常にこのブームには疑問を感じています。
あ、これって別に毎回「エントリーの壁」が激しくなっていることを嘆いて言っている訳ではありません。純粋にランニングを好きになる人が増えていることは成人ランナーの私からみて良いことと思っております。

問題はこのブームが過去のブームと比較しても「バブル性」をかなり持っている点です。なぜなら人気の主要因は普段から練習をしていないのに10kmを飛び越していきなりフルやハーフに出場する「ミーハー層」の急増なのですね。
「フルマラソンってみんな走ってるんだから、ちょっと練習すれば私も東京マラソン完走できるよね!」
「○○さんが東京走ったから私もエントリーしてみよう」
なんて軽い気持ちで東京や大阪などのフルマラソンにエントリーしている人が多数のように思えます。

問題はこの人たちがたとえば今後20年も走ることが好きでランニングを続けるか?、です…。心から好きになり走り続ける人もいると思いますが、おそらく半分以上の人はランニングに飽きたり、他の趣味に興味が移ったり、またはフルを何回か完走して満足してそのままランニングから去ると想像されます。

実際にフルを走ってあまりのきつさにリタイアする人もいるでしょう。さらに深刻なのは練習もしないでフルに出て故障する人も今後増えていくと予想しています。
ランニングバブルが弾けたら大会はまたまた縮小されていき、見切りをつけられ廃止になる大会も出ることでしょう(過去のブーム後にも実際にあり)。

いや、私はこれでランニングブームが落ち着くことが理想と思っています。要は現在は特に人気大会はミーハー層の押し寄せによるキャパオーバー現象が著しいのです。ミーハーが大会参加者の大半を占め、ほんとにランニングを愛しているランナーが大会に出場できない…、が現実に起きているわけです。

私は決してミーハー層の存在を否定している訳ではなく、このようなミーハーからでも良いので「心から走ることが好きになる人」が増えて長くランニングを続ける真の「ランナー層」によるブームが長く続くことが望ましいと思っています。
少なくとも私のクラブではメンバーみんなが長くランニングを好きで続けてくれるようにしたいと思っています。

ランナーが「出たい大会」に出場できる環境、具体的にはエントリーは定員まで一週間くらい余裕があり混雑を気にせず確実にできるくらいのランナー人口、ブームが望ましいでしょう。東京でいうなら倍率3倍くらいの人気が適正か? いずれはこのような落ち着いた時代になってほしいものです。
とはいえ現在の状況からあと5年くらいは「エントリー戦国時代」のバブルが続くでしょうね…(苦笑)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 3年ぶりにフラガールと再会へ! | トップ | やっぱりね…怒濤の8連敗(苦... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

マラソン(ミニシリーズ、過去の記事)」カテゴリの最新記事