古今東西 珠玉の言の葉めぐり

これまで心に響いた珠玉の言葉を写真とともに掲載します

2014年 9月10月号

2014-10-22 | 言の葉


「秋風にたなびく雲のたえ間より もれいづる月のかげのさやけさ」  小倉百人一首 79
左京大夫顕輔(藤原顕輔 1090-1155)

写真は、唐招提寺の中秋の名月「観月讃仏会」のときに撮影(2011年秋)
この日は、夜間特別拝観ができます。








「高円の野辺の秋萩いたづらに 咲きか散るらむ見る人なしに」  万葉集 2-231
笠金村 生没年未詳 
「高円の野辺の秋萩な散りそね 君が形見に見つつ偲はむ」    万葉集 2-233
作者不詳
二首とも志貴皇子への挽歌

写真は、奈良市内高円山山麓にある白毫寺参道の秋萩(2008年9月撮影) 
白毫寺は、志貴皇子の山荘を没後に寺としたもの。







「吾亦紅すすきかるかや秋くさのさびしききはみ君におくらむ」
若山牧水(1885-1928)








「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
2014年秋木津川市内で撮影

実るほどに稲穂が頭を下げるのは、地球の引力のせいだが、もし宇宙で稲を栽培すると、どうなるのだろうか。
実っても シャキーンと威張って いるのかな





*主な参考資料
  京都書房「小倉百人一首」
  新潮日本古典集成「万葉集」
  JTBパブリッシング「奈良大和路の古寺」
  沼津市若山牧水記念館ホームページ
  日本文学電子図書館(J-TEXTS)


著作・制作 KY企画

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