「秋風にたなびく雲のたえ間より もれいづる月のかげのさやけさ」 小倉百人一首 79
左京大夫顕輔(藤原顕輔 1090-1155)
写真は、唐招提寺の中秋の名月「観月讃仏会」のときに撮影(2011年秋)
この日は、夜間特別拝観ができます。
「高円の野辺の秋萩いたづらに 咲きか散るらむ見る人なしに」 万葉集 2-231
笠金村 生没年未詳
「高円の野辺の秋萩な散りそね 君が形見に見つつ偲はむ」 万葉集 2-233
作者不詳
二首とも志貴皇子への挽歌
写真は、奈良市内高円山山麓にある白毫寺参道の秋萩(2008年9月撮影)
白毫寺は、志貴皇子の山荘を没後に寺としたもの。
「吾亦紅すすきかるかや秋くさのさびしききはみ君におくらむ」
若山牧水(1885-1928)
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
2014年秋木津川市内で撮影
実るほどに稲穂が頭を下げるのは、地球の引力のせいだが、もし宇宙で稲を栽培すると、どうなるのだろうか。
実っても シャキーンと威張って いるのかな
*主な参考資料
京都書房「小倉百人一首」
新潮日本古典集成「万葉集」
JTBパブリッシング「奈良大和路の古寺」
沼津市若山牧水記念館ホームページ
日本文学電子図書館(J-TEXTS)
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