おぐりクリニック

眼科、アレルギー科、漢方外来

視力が悪いといくらかかる?

2022-02-28 | 日記

近視に代表される視力低下の矯正手段としては
メガネが一番経済的には負担が少ない方法です。

ところが最近は中学生くらいでコンタクトレンズを使っているこどもさんが多いですね。

小学生でもコンタクトレンズ、特に使い捨てレンズの希望者が増えてきているようですが、
目への負担を考え医学的に必要な方以外は小学生の昼間用コンタクトレンズ処方はお断りしています。

私は、オルソケラトロジー用コンタクトレンズ(視力回復コンタクト)は
きちんと扱えるようであれば近視が出てきた場合は小学生からお勧めしています。

では、使い捨てコンタクトレンズがいくらかかるかご存知でしょうか?

『一箱3,000から4,000円くらいでしょ!』とご存知かと思います。

一箱はそれほど高くなくても、5年、10年と使った場合
いくらになるか計算したことはありますでしょうか?

ワンデータイプ(一日使い捨て)ですと、
高品質のものを毎日両目に使用した場合10年で約80万円となります。

これを高いと考えるか安いと考えるかは個人差がありますが…。

12歳から42歳まで30年使用したとすると、240万円程になる計算です。

ところが、42歳以降、それまでコンタクトレンズを使っていた方は、
目がコンタクトレンズで傷んでいても
「メガネは嫌だからコンタクトレンズを継続したい」と言われる方が殆どです。

最近は男性でもおしゃれのためにカラコン(カラーコンタクトレンズ)を
使用する方が増えてきています。

さすがに毎日使用する方は少ないようですが、
時々カラーレンズを使用するとなると、
上記費用は更に高くなりますし、乱視の強い方も高くなります。

普段はコーヒーを飲むにも、『どこどこのコンビニは150円だけど、
某ファーストフード店は120円だから、
ちょっと遠いけれどファーストフード店で飲もう』 などと考える人は私だけでしょうか? 

日常ではスーパーの特売は言うに及ばず、100円の違いは大きいのですが(!?)、
近視になるとお金がかかりますね。

ご主人の毎月のお小遣いを減らすより、近視にならない方が家計への貢献は大きそうです。

 

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白内障手術で死亡リスク4割減

2022-02-24 | 日記

少し前の記事ですが米国眼科学会(AAO)は2013年9月4日、白内障手術を受けて視力障害を矯正すると、手術しなかった場合より死亡リスクが40%低く、長生きという研究結果を紹介し、AAO機関誌Ophthalmologyに掲載されました。

 

本研究は、高齢オーストラリア人を対象とした視力と一般眼科疾患に関するコホート研究Blue Mountains Eye Studyのデータより、白内障関連の視力障害と診断された49歳以上の被験者354人を1992年から2007年まで追跡、手術を受けた人と受けなかった人とを比較しました。

 

過去の研究でも、視力障害のある高齢者は死亡リスクが高く、白内障手術によりリスクが軽減する可能性を示されていました。今回の研究は、日常診療において白内障患者の視力障害を正すことは、それ以上の転帰改善につながり、健康全般に重要な影響を与えることを眼科医に示唆すると、筆頭研究者のJie Jin Wang氏は述べています。

 

とはいえ一点、「白内障手術を受けなかった被験者は、他に健康問題を抱えていたため手術を受けることができず、そうした健康問題のために予後不良であった可能性もある」とWang氏は今後の要検証課題としています。

 

視力障害を矯正するとなぜ死亡リスクが軽減するのかは明白には理解されていません。「身体的感情的に安定する」「楽観的になる」「独立した生活を送れることが大きな自信になる」「服薬遵守が高まる」などの理由が考えられています。

 

つまり、白内障手術すると長生きにつながる可能性!

 

当院の患者さんでも、白内障手術後に生活が活発になり元気を取り戻した方が大勢おられます。目は外からの情報の80~90%をカバーしていると言われるわけですから、視力の質が上がれば、「人生が変わる」というのも当然と言えば当然ですね。

 

当院は白内障手術の選定療養施設認定を受けており、「多焦点眼内レンズ」を使用した白内障手術のご希望者が多いことが特徴です。

近視や遠視の改善だけでなく、老眼も一度に治すことが可能です。70歳を超えた方でも、10分ほどの手術でメガネがなくても遠くも近くも良く見えるようになります。術後、まるで身体が若返ったように実感され喜ばれています。「第二の人生を頂きました!」と、うれしい言葉をいただけることもあり、職員一同仕事へのやりがいにつながっています。

 

今回のようなデータも踏まえ、引き続き皆様の人生に貢献できるよう、スタッフ一同全力を尽くしていきたいと思います!

 

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白内障手術体験

2022-02-20 | 日記

 

多くの方は一生に二回しか出来ない体験です!

 

手術は痛いと思っている方が多いのですが、現在は点眼麻酔で10分程度でほぼ無痛で終了する事が殆どです。

 

もちろん白内障を末期まで進行させると、そう簡単には治療出来ない場合もあります。

 

病気は、『早期発見、早期治療』が原則!

 

特に白内障は、誰にでも生じます。誰でも老眼になることは多くの方が理解されていますが、老眼=白内障 ということは意外と知られていません。現時点では手術をしない限り必ず進行する病気です。

 

悪くなるまで待つ事にメリットは殆どありません。

 

ご自身が見え方に不都合を感じ、その原因が白内障であるならば、進行するのを待つのではなく手術でスッキリ回復させる事をお勧めします。

 

特に当院がある滋賀県北部地区では公共交通機関が発達していません。80歳を過ぎても車の運転をされる方が多く、車が無いと生活が成り立たない方も少なくありません。

 

大きな声では言えませんが、かなり悪い視力でも何故か『警察の視力検査では”合格”だったよ』と、驚くような悪い視力で平気で運転されている方も!???

 

運転には『0.7』の視力が必要ですので、この視力を下回る場合は対応が必要です。

 

さて、実は私自身もまだ白内障手術を受けた経験がありません。

 

アンチエイジング対策のおかげか、オルソケラトロジーで裸眼視力1.5ですが、手元も問題なく見えています。正確には老眼が始まっているはずですが日々の診療も、このパソコンでの文章作成も裸眼で出来ています。

 

当面、白内障手術は大丈夫かな•••と勝手に思っています。

 

ですので、患者さんからの感想しかお伝え出来ないのですが、

 

『素晴らしい体験でした!!!』

 

と言って下さる患者さんも少なくありません。

 

痛くないのはもちろん、術中の光の輝きがこの世の物とは思えない程美しい☆☆☆

 

のだそうです。

 

以前、画家をされている方が『奇麗な万華鏡を見ているようだった』と、その様子を絵に描かれた方がいました。

 

奇麗な物を見る事は誰しも気分が良い物です。

 

しかし、眼は二つですので、この体験も一生に二回限り!?

 

患者さん一人一人にとって限られているこの貴重な体験、治療結果に最善の効果を出せるよう、執刀医として日々精進して行きたいと思います。

 

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カラコン問題

2022-02-19 | 日記

 

カラーソフトコンタクトレズ(カラコン)のトラブルが年々増加しています。

 

眼科の医学研究でカラコンの着色部位がレンズ形状に与える影響が指摘されています。(日本眼科学会雑誌 第118巻 第10号)

 

この研究では、同じメーカーの製品で、同じ素材、同じ企画の通常のクリアなソフトコンタクトレンズ(クリア)とカラコンを比較しました。

 

その結果、クリアとカラコンでは、表示企画が同じであってもレンズの丸みの深さ(sagittal depth)に差がある、すなわち形状が異なる事が示されました。

 

そのためレンズの箱に記載されるデータは同じであっても、同じメーカーであっても目に付けた時のフィッティングに差が生じている可能性が示唆されました。

 

データだけを見てネットで購入している方や、レンズだけをディスカウント店のような販売店で買って使っている方にトラブルが多発している理由の一つと考えられます。

 

またカラコンはレンズに色をつけるため、着色剤が使われています

 

現在、日本で使用可能な着色剤は、アントラキノン系着、フタロシアニン系、アゾ系、トリフェノジオキサン系、ビオラントロン系、金属酸化物系です。いずれもソフトコンタクトレンズ素材とは伸び率や固さ等の異なる物質を持つ材料が部分的に使用されているため、レンズそのものの物性に影響を与えている可能性があります。

 

一人一人目の形状は異なっており、ご自身の目の安全のためにカラコンも眼科専門医での検診をお勧めします。

 

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認知症予防に役立つ職業

2022-02-18 | 日記
白内障手術をすると意識が清明になり、認知症になりにくくなると研究されています。
 
目からの情報の大切さ、視機能が脳に多大な影響を与えていることが考えられますね。
 
先日11月21日(金)のウォール・ストリート・ジャーナルで「複雑な職業ほど老化防止に効き目」
 
という記事が掲載されていました。
 
以下、一部記事から抜粋します。
 
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脳を明晰に保つのに最適の職業 ― 複雑な職業ほど老化防止に効き目

 

 過去に米神経学会の学会誌「ニューロロジー」に掲載された調査、ソーシャルワーカーやグラフィックデザイナー、建築士など、知的に複雑な職業が後の人生におけるより良い思考能力と関連があることが報告されています。

スコットランドのエディンバラ大学は、大部分が退職している1936年生まれの1066人を対象に記憶力、処理速度、一般認知能力について複数のテストを実施しました。例えば、この研究結果の執筆者の一人であるアラン・ガウ准教授によると、記憶力を測るために参加者は一定の時間をおいた後にある情報を復唱するよう求められました。一般認知能力をみるテストでは図柄を完成させることを求め、調査実施時には参加者全員が70歳前後でした。

建築士や土木技師のように、データの分析や合成が要求される職業に就いていた人は認知能力が比較的高い傾向があり、また、指導や交渉、助言など他人と関わる複雑な仕事に就いていた人にも同様の傾向がみられました。弁護士やソーシャルワーカー、外科医、保護観察官も全て複雑な職業とみなされます。 (中略)

 

 スコットランドにあるヘリオット・ワット大学の心理学部の准教授で、エディンバラ大学で研究を開始したガウ氏は、今回の調査結果は「使わなければだめになる」という理論に沿っていると指摘しています。困難な問題に挑戦すればするほど、認知力が時間とともに衰えにくくなるそうです。

とはいえ残念ながら複雑な仕事の影響の背後にどのようなメカニズムが働いているかは明らかになっていません。

 

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良く言われていますが、頭は使ってこそ価値を発揮します。

 

歳を重ねても使い続けることで「脳のアンチエイジング」に繋がるのだろうと推測されますね!

 

ここで大切なのが視力です!

視力が低下して、脳を使いたくても目からの情報が入らないため脳の働き半減!とならないよう、

 

年齢に関わらず眼科での年一回程度の視力検査をお勧めします。

 

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