掲載が遅れましたが、老莱子の家のひな祭り兼利用者の方のお誕生日会の様子です。
利用者の方々は子供の頃を思いだし、まるで少女の様に喜んで頂き、皆で楽しいひな祭りの歌を大合唱しました。
写真に写っている立派なひな壇は、震災後創る村の施設改修やコンサートのセットの制作を青葉区新川から来てやって下さり、一緒になって関わって下さっているOさんから寄贈して頂いたものです。
Oさんには今回3月11日に行われます「21世紀維新の集い~日本丸の復興プロジェクト~仙台公演」で使用する、オペラ『日本丸の復興』の舞台制作にも携わって頂いています。
様々な諸説がありますが、人形制作師の方のお話です。よく見てください。赤い毛氈が敷かれております。
これは女の子が初潮を迎えたという意味・・。
今では10~13歳位ですか?
ですから何時、殿(男性)からのお召しがこられても宜しいですよ・・との意味らしいです。
男子は15歳にて元服ですので、年齢の差はお解かりいただけますね・・。
祭りはその時のお祝い事(婚姻の儀)として行うのです。
官女・お囃子・随身が居られるのもその為です。
天皇皇后両陛下を御手本としなさいとの意味です。
桃の節句という時期は、桃を女性に例えているのです。
桃から生まれた桃太郎・・お解かりになりますか?
厄除けの説は祭りではなく、流し雛として行います。
制作される方が目を描かれる時、我が子、我が孫を思い描かれるようです。
あくまでも人形師からのお話ですので確信は御座いませんが、何となく納得いただけましたか?
生まれて直ぐの初節句は現代社会の経済状況です。
デイサービスを始めとする諸施設を数箇所拝見させていただきましたが、なかなかこのように微笑ましい光景に巡り会うことが御座いませんでした。
ご高齢の方々が雛祭で雛人形を見られ、我が孫・ひ孫のことをそっと思い出す・・それも大切な心の糧でありましょう・・。
去年は我が家にもデイサービスの方が、お名前を記入していただけませんか・・と、願い無きご依頼。
記名で収入ありとのことです。
まったくオカシナ、高齢者への労わり業務で御座います
。
老莱子の運営、その姿勢、まことに喜ばしきことと存じ上げます。
末永く継続されますよう切に願い申し上げます。