雨の日におもふ

先日、久しぶりに大雨を間近で見た。

夜の一歩手前の空は濁った墨色で
街頭に照らされた部分だけ
きらきらと細い糸のような雨が
浮かび上がっている。

じっと睨んでても止まる事なく
シャアシャアと降り続ける雨を見ていたら
自分はちっさいちっさいちっさい存在で
ちっさいちっさい自分が思い悩んでいる事なんか
この無数の雨のひと雫にも満たないなあ、と。

ちっさいちっさい思いなんか
シャアシャアと流れてしまえ