僅か３０分程の蒼空だったがとてもラッキーな時間を過ごせた。帰り道沿いの池塘への映り込みを撮り終えると、また雲に覆われ出した。
木道沿いのベンチで遅い昼食を取っていると突然雲間から光が差し込み、辺りが明るくなった。蒼空が半分ほど現われシャッターチャンス到来。散策の皆さんも盛んにシャッターを切っていた。山での撮影は我慢が大事だ。
ポッカリと空いた湿原にナナカマドとダケカンバの一組が主張している。見晴らしの良い「ワタスゲ湿原」を今回の終点としたのは上空を覆う雲がなかなか晴れない為だった。そのお陰でゆっくり撮影が出来たとも言える。また影を気にする事なく撮影が出来た。
今回は入山も遅く軽装だったので「ワタスゲ湿原」までに留めた。しかし見上げれば色とりどりの山腹が呼んでいる。
紅葉したナナカマドとダケカンバの黄葉や青葉、湿原を覆う笹などのジュータン。初秋の栂池自然園は様々な色彩に包まれている。
点在する小さな池塘の一つに水草が生い茂っている所があった。紅葉の落葉と水草がとてもマッチしている。
所々に大きなナナカマドが真っ赤に色付いている。ガスに覆われた山肌に数本の滝が流れ落ちているのが見える。水源は白馬乗鞍岳周辺のガレ場などからの地下水だろうか。
自然園の入口にある記念館の屋根が真新しいのは塗り替えられたのだろうか。広大な園内で濃霧の中でも目印となるための配慮だ。
オオシラビソに付着して霧などから水分を吸収して成長するサルオガセが目を引く。オオシラビソの球果が今年は大豊作で所々に青紫色の密集が見られた。
天気の回復を待って栂池高原の散策に。道端に紅葉したシシウドの花を発見。殆んどは枯れていたが稀に赤く色付いたモノがあった。
