朝霧に包まれた松本平。例年だとアルプスは雪で真っ白のはずだが。
タダでは帰れない皆さんは、それぞれに題材を探してシャッターを切っている。今回の撮影場所は展望広場より手前に整備された丘の上だ。
寒風に耐えて２時間粘ったが霧は晴れず、大勢のカメラマンがこの日はガッカリな朝を迎えた。話を伺うと皆さん天気が崩れる前の今朝を狙っていたそうで、考える事は一緒だった。
ビーナスベルトを演出した朝日は、次にアルプスの頂を紅に染め上げるモルゲンロートへと移っていった。
快晴となった夜明けの北アルプスがビーナスベルトの空に包まれる前、地球影が山脈の上を覆っていた。山頂とピンクに染まったビーナスベルトの間に広がる青空の部分が地球影。刻々と地球影の幅が薄くなり10分程で消えた。
今年の高ボッチ高原には積雪がないため、塩尻市側からの冬季通行止めが延期されている。そのため、今朝も多くのカメラマンが三脚を並べていた。
今年は高ボッチ線の冬季閉鎖日が延びたのでカメラマンには助かる。無風の朝だったが太平洋側に伸びる厚い雲の影響で朝焼けにはならず、期待していた霧氷も見られなかった。道路状況は登り口から既に積雪凍結路が続いているので要注意。（展望広場より）
天気の変わり目のためにアルプスは殆んど雲に覆われていたが、常念岳付近だけはくっきりと現れ、弱いモルゲンロートに色付いた。
