ドイツ報告⑦
滞在最終日になりました。これまでお読みくださり誠にありがとうございました。出国前に「現地レポート待ってるよ」とお声かけくださったため報告連載させていただきました。いろいろコメントや質問をいただき、「しっかり調査しなければ」と良い緊張感を持つことができました。フェイスブックで報告できることは限られていますが、帰国後数ヵ月かけて研究をまとめ、学会報告や原稿執筆などに結実させていきます。
さて、調査最終日はまとめの日にしていたのですが(日本に帰るとまとまった時間が確保できなくなるため)、今回は嬉しいイレギュラーです。8月にインターンシップで来日していたChristina Erkさんとお会いできることになり、急遽南部バイエルン州ヴュルツブルクまで足をのばしました。私立実科学校の第二教頭をしつつ大学院で教育経営学を学ばれている方です。秋休みにもかかわらず校舎案内までしてくださいました。事前に校長先生の許可を得てくださっていました。
バイエルン州の学校教育や私立学校の特性、教員研修、学校経営などについて教えていただきました。また、8月に日本で開催した映画『教育と愛国』シンポジウムを、あらためて有意義だったと振り返っておられました。そうした取り組みがますますやりにくくなっているのでは、と心配もしてくださいましたが、地道に続けていきますとお伝えしました。昨今の国際情勢から公教育のフロントラインに立つ緊張感が感じられ、教育の専門家だとあらためて敬服しました。Kubo-sensei(久保敬先生)のことも気にかけておられましたが、応援団ともども元気に活動しておられます、と伝えたところ安堵されていました。
結びに、今回の調査前半ベルリン、ロストック、ハンブルクまで大阪公立大学の学生3名が参加してくれていました。インタビュー時に「教育的であるとは?」「学校が子どもにとって居場所になるためには?」など、興味深い質問をしておられ、ドイツの人たちも思案しつつ知的刺激を喜んでおられる様子でした。私自身、学ぶところがとても多くあり感謝しています。空前の円安と物価高騰の中で飛び込んでこられドイツ(その後、自分たちでイギリスへ)を縦横に活動される姿に敬意を覚えました。
以上でドイツ報告①~⑦を結びたいと思います。ここまで誠にありがとうございました。
追伸 出張時にいつも持参しているジョギングセットは、一度も使わずに持ち帰ることもしばしばですが、今回は活用できました。美しいヴュルツブルクの景色をお送りします!Auf Wiedersehen!!