平湯から新穂高に向かう途中、クマ牧場を過ぎたあたりで左に折れると福地温泉に着きます。福地山はその裏手、標高1672m の地味な山です。富山からの帰路、新平湯温泉に1泊し、この山を訪れてみました。
道は大変良く整備されていて歩きやすく、急な登りもほとんどありません。標高差 700m の割には登りやすい山。にもかかわらず展望は抜群です。朝6時半、登山口を出発。まずは登山口から1時間半ほど登ったところにある第一展望台からの槍、穂高連峰です。
今回は雲が多く、頂上に着いた時に、槍は雲に隠されていましたが、登る途中の第一展望台から、上のような槍から穂高へと連なる峰々の眺望が得られました。
頂上では、笠ヶ岳が大きく、間近に見られます。
黒い雲に笠の頂上は隠されていましたがなかなかの迫力です。
そして、焼岳。朝のうちは逆光で黒いシルエットでしたが、下山の時には日の光を浴び、中腹から噴煙を上げ、立派な姿を見せていました。
福地山頂上から少し下りたところには、乗鞍岳の展望台もあります（下の写真）。乗鞍の頭も今日は雲の中。
ウィークデイということもあって人には一人も会いませんでした。ヒガラ、ヤマガラなどのカラ類、オオルリ、コルリ、コマドリ、カッコウ、センダイムシクイなど、野鳥も豊富で、鳴き交わす声聞きながら、静かな山旅でした。
このあたりに宿をとれば、新穂高ロープウェイや乗鞍岳スカイラインなど、少しお金を払えばここ以上の大展望を味わえるところはいくつかあります。しかし往復4時間半の山歩きで、ただ（無料）でこれだけの景色を楽しめるのは貴重だと思いました。
動画は http://youtu.be/ECCiduUHMpM にアップしました。
