田園 里山 野鳥そしてアルプスの山々

日進市と近隣の里山、春から秋にはアルプスの山々を歩いて感じたこと、考えたことなど・・・

赤石岳山頂の眺望  -赤石・聖縦走 その2

2012年09月03日 | 山歩き

赤石小屋の朝食は4時半から。日の出前の東の空が食堂から見えます。シルエットになって見えるのは奥秩父方面。瑞牆山、金峰山が見えています。

     赤石小屋食堂・窓からの朝景 奥秩父の山々がシルエットで浮かぶ

写真左手、シラビソの木のすぐ右のピークが瑞牆山 その右に金峰山、北奥千丈岳と続きます。

小屋の前に出ると、昇った朝日に赤石岳が赤く染まっています。5時半には山頂に向かって小屋を出発しました。

               朝日に染まる赤石岳  -赤石小屋より

4~50 分ほど登ると樹林が切れて、このコース初めての素晴らしい展望が開けます。 標高 2720m の富士見平です。

            富士見平  遠景は聖岳(左)と赤石岳(右)

 振り返ると、その名のとおり、富士見平からは大きな富士山が見られます。このコースで初めて出会う富士山の姿です。

 

       富士見平から見る富士山 右手前は椹島南にある山、生木割 (朝6時)

写真の富士山左下、雲海の海面に沈むようにかすんで見える山は山梨・静岡県境の毛無山です。

                富士見平で撮ったパノラマ写真

私のデジカメには”パノラマ撮影”という機能があります。上はその機能を使って撮った写真。ダウンロードして拡大表示するか、ブラウザ画面表示を200%以上にしてご覧ください。

富士見平から2時間余りで主稜線に達し、赤石岳と小赤石岳の分岐に出ます。ここで初めて、西側の展望が開けます。

    赤石岳と小赤石岳の分岐から見る西側の眺望  雲上遥かに穂高・槍の姿が

ここから赤石岳山頂まではもう一投足です。およそ30分弱で登り、9時過ぎには山頂に着くことができました。

            分岐から赤石岳頂上へと続く稜線上の道

以下の3枚は山頂からの眺望です。まず、北には仙丈ケ岳、北岳へと続く南アルプス主稜線上の山々の姿が雄大です。とりわけ荒川三山(前岳、中岳、悪沢岳)は迫力があります。

          赤石岳山頂から北方を望む 荒川三山と仙丈、北岳の姿が

悪沢岳の右手奥には今朝、小屋からも見えた金峰山など、奥秩父の山々が。朝9時ということで、この方面は少し雲が上がってきていますね。

                      奥秩父方面の眺め

                       聖岳方面の眺め

南を見ると、これから向かう聖岳の姿が圧巻です。南の主稜線上の山々、上河内岳、茶臼岳、光(てかり)岳も見えています。

                赤石岳頂上手前からの富士山

富士山には左右から雲が上がってきて、頂上に着くころには頭だけを雲の上に残した姿になっていました。

                   頂上直下の赤石岳避難小屋

頂上から2~3分下ったところには赤石岳避難小屋があります。通常の食事は出ないそうですがカップ麺やレトルトカレーなどのサービスはあり、十分宿泊できる立派な小屋でした。北穂山荘より高い位置にあり、「日本で標高の一番高い営業小屋」と小屋の方は言っておられました。次回は是非ここに泊まり、朝夕の富士の姿などを見たいと思いました。

缶ビールを注文したら、「どちらへ下りるか?」と聞かれました。「百間洞」と答えると、1本売って下さいました。赤石小屋方面だと、途中危ないところがあるので、酒類の販売を断るそうです。

ビールでのどを潤し、昼食の弁当をゆっくりいただいて百間洞に向かいました。

赤石岳山頂からの眺望を動画にまとめ、YouTubeに投稿しました。

    http://youtu.be/FiV5FCRfER4