田園 里山 野鳥そしてアルプスの山々

日進市と近隣の里山、春から秋にはアルプスの山々を歩いて感じたこと、考えたことなど・・・

白山 2日目の朝  -キセキレイとルリビタキ

2013年07月14日 | 野鳥

白山・室堂平、2日目の朝はまた霧で覆われていました。御来光が見られるときはならされるという奥宮の太鼓も聞こえず、山頂行きはあきらめました。それでも時おりガスが切れて青空がのぞきます。尾根越しに太陽も顔をのぞかせます。

            尾根から顔を出す朝日 -室堂平にて

5時半から朝食。荷物の整理を終えても霧は晴れません。7時少し前、お花畑の位置を聞き、石川県側の登山道を空身で少し下りてみることにしました。

弥陀ヶ原を過ぎ、30分ほど下ると黒ボコ岩と呼ばれる岩があり、そこで左手の砂防新道と右手の観光新道に分かれます。左手をとって急な道を下っていくとミヤマキンポウゲなどの咲くお花畑になります。うす暗い朝霧の中、沢を渡るあたりに1羽のキセキレイがいました。

                         キセキレイ

虫を咥えながら、ピィッ、ピィッと鳴いては、岩場を歩き回っています。朝8時前なのに、こちらの道からは続々と登山者が登ってきます。昨日の岐阜川の道ですれ違ったのは20名弱でしたから、白山はやはり石川県側が表口、という感じがいたします。

この谷から少し戻り、頃ボコ岩の手前に延命水があります。「一杯飲むと10年長生きする」と言われていますが、今回は備え付けの竹筒で2杯のみました。さて効果はどんなものでしょう?

            砂防新道 黒ボコ岩近くにある延命水

しばし、高山植物の写真を撮って小屋に戻ると、近くの灌木でルリビタキが囀っています。白山では、北アルプスに多いメボソムシクイの声をほとんど聞きません。1日目、中腹あたりで一度聞いただけでした。そのかわり、あちこちでルリビタキの声を聞きます。ようやく姿をとらえたので写真と動画に収めました。

            室堂平、小屋の近く、灌木の梢にとまるルリビタキ

                   いい声で囀っています

        背中をこちらに向けたまま90度以上首を回して不思議なポーズ

  ルリビタキとキセキレイの声はYouTubeの動画でお聴きください。

      ルリビタキ:   http://youtu.be/qDeYkyo5ZWo

      キセキレイ:   http://youtu.be/RKa5wWQkGao

山小屋へ戻り、荷物をまとめて10時出発、来た道を大白川口に向かって下山しました。この頃になってようやく天気が良くなり、行く手の雲間に時おり御嶽山と乗鞍岳が頭をのぞかせることもありました。

      下山路の彼方、ハイマツとナナカマドの向こうに頭をのぞかせる御嶽山

花の写真を撮りながらゆっくり下って、登山口には15時ごろ到着。初めての白山登山を無事終えました。