さて読書記録の転載を少しずつ。
☆別ブログからの転載です。常態で書いています☆
書店で見かけて帯に惹かれて購入した。『幸せになる勇気』と言えば10年ほど前に『嫌われる勇気』が出て,その続編で書かれたものだ。その『嫌われる……』も私自身は読んだ。
今回はこの続編。
アドラーと言えば,アルフレッド・アドラーである。哲人と青年との会話で話が進んでいく。
心に残った点を下記にいくつか書いてみる。
*「あなたは他者の期待を満たすために生きているのではない。そして他者もまた,あなたの期待を満たすために生きているのではない」
*アドラー心理学の目標は,自立すること。社会と調和して暮らせること。私には能力があるという意識。人々はわたしの仲間であるという意識。
*「愛は落ちるものではなく築くものである」
*「まず相手を尊敬する」
*「与えよ。さらば与えられん」
この中でも最も私自身の心に引っかかったものは,一番初めの「あなたは他者の期待を満たすために~」である。私もそうだが,人は知らず知らずのうちに誰かの期待に応えようとして行動していることが多いのではないか?そして周りの人々に対しても「きっとこうしてくれるだろう」と期待を抱く。それを捨てなくてはいけないということなのだと思う。
自分や人に期待するからこそ言わなくてもよいことを言ってしまい,気分を害したり,喧嘩になったりすることって日常生活の中でもそこかしこにある。何だか耳が痛いよなあ……と思う。
きっとあの人はこうしてくれるだろう。こうするだろう。それをしないから気に入らなくて色々文句を言ったり,意見したりする。それで結局心が離れてしまう。
期待しないというのは冷たい言い方に聞こえるかもしれないけれど,そうではなくてその人のありのままを認めるということなのではないかな?そして「期待に応えようとしなくてもいい自分」というのは,自分なりに考え,行動することなのだろう。だがそこではやはり責任というものが生じてくる。自由であるということは責任をもつということにつながる。
この本を読みながらそんなことを考えた。
まだまだ深くて理解しきれないところもたくさんある。繰り返し読めばその都度,考え方も捉え方も変わってくるに違いない。