14日目
ジャスパー-Mt.Robson ビジター・センター-ジャスパー -エドモントン("Hi Edmonton"泊)
娘の喉の調子がイマイチなので、今日は無理せずアクティビティは中止。(どうやら空気が乾燥している上にホテルの空調でやられたらしい。)
ただ、ここまで来てロブソンを見ずに帰るわけにはいかない。
ロブソンとはカナディアン・ロッキーの最高峰で、標高3,954m。「カナディアン・ロッキーの巨人」とも呼ばれている。
二泊したSawridgeinnをCheck Out。
今日のフロントは日本人だった。
このホテルはジャスパーの中でもたぶん上位ランクで、他にも日本人観光客の姿がチラホラ。
とりあえず腹ごしらえ。
町のほぼ中心にあるファミレス"Smitty's"でパン・ケーキの朝食。
それぞれブルー・ベリーとストロベリーのソース、クリームがたっぷり。それにコーヒーを頼んで二人で$20。
カナダに来てからこんな物ばかり食べているが、私はオヤジのくせに結構スイーツ好きなので、まったく苦にならない。
朝食後、R20号を北西へ。
ジャスパーの町を出ようとしたところで若い男女のヒッチハイカー。
一応停まって「Where're you going?」と聞くと「Banff.」とのこと。 「Sorry.Good luck.」と言って先を急ぐ。
少し走ると道路渋滞。
動物がいるというわけではなく、崖崩れによる工事渋滞らしいが、しばらく動かず、みんな車から降りて回りの景色を見たり一服したり。のんびりしたもんだ。
やがて再び動き出し、出発。
右に左に美しい湖を見ながらロブソン公園口(Mt.Robson Provincial Park)へ。
ロブソンはもっと奥まで入らないと見えないのかと思ったら、ハイウェイから少し入った正面にズドンと立っていた。
さすがにカナディアン・ロッキーの最高峰というだけあってデカく、風格、貫録充分。
ロブソンのビジター・センター前より
いつかはクラウン、いやロブソン。
今回、最初の素案では、このロブソンとアシニボインをターゲットにしていたが、資金的、日数的にもややハードル高めに感じて早々に諦めた。
こちら側からのアプローチは不明だが、ただ上部の雪の部分にさえ出れば、そんなに大掛かりなパーティーでなく、自分でも行けそうな気がした。
もちろん、天候、雪の状態が最高の場合に限るが。
次回の海外登山の候補ではあるが、日本からのアプローチを考えると今回のアシニボインよりよほど大変になることは間違いない。
写真をさんざん撮った後、ビジター・センターなどを見て回るが、土産品はイマイチ。
最後にもう一度山をじっくり観察した後、ジャスパーへ戻る。
途中、名も無いような湖に寄って休憩。
この広い湖の中で、たった一組の親子がカナディアン・カヌーを楽しんでいるだけ。
何とも優雅だ。
ジャスパーで土産のTシャツなどを買った後、エドモントンへ再び380㎞のドライブ。
ハイウェイに少し走った所で、また車が何台か路肩に停まっている。そろそろと徐行して見てみるとやっぱりエルク。
既にジャスパーのあちこちで何回も見てしまったので、「また、アイツか。」と最後は素通りしてしまった。
結局、ジャスパーではエルクの他にブラック・ベアの親子も見ることができた。
熊といっても、すべてが襲ってくるわけではない。大勢の人間がカメラを持って近づくので、向うも木陰に隠れるようにして歩いていた。
また、大型の鹿の仲間としてはエルクの他にカリブー、ムースがいて、特に独特なブ男面(?)したムースはぜひ見てみたかったが、最近ではここジャスパーでもほとんど見かけることはなく、もっと北へ行かないとダメなようだ。残念。(エルクはたくさんいるけどね。)
途中、大平原の中のGSに寄る。風景は大陸そのもの。
旅もそろそろ終わりだ。
夕方、娘をステイ先に送って別れる。まぁ元気でやれや。
本日の宿Hi Edmontonへ戻ろうとしたが、まだ少し時間があったので、ナビを頼りに"MEC"へ行ってみる。
MECとは"Mountain Equipment Co-op"の略で、カナダ全域に広がるアウトドア用品の生協?
店はそれなりに大きく、Climbing、Camping、Bike(自転車)と分かれている。
昔、南町田にあった"REI"(今はmont-bell)と同じ雰囲気。
MECの外観と店内
MECは日本ではあまり見ないので、オリジナルのザックでも買っていこうかと思ったが、どうもイマイチ。
値段は確かに安いが、例えばデイパックのコーナーでも隣にGregoryなどが並んでいたりすると、値は倍近く違っていても「うーむ、やはりグレゴリーいいな。」と思ってしまう。
それでもせっかくなので買おうと思ってレジへ持っていったら、コープだけあって最初に$5払ってメンバーにならないといけないらしい。
一応、日本からもネット通販可能だが、そんなにちょこちょこ買物するわけではないし、これで二の足を踏む。
その代わり、近くにクライミング・ジムはないかと訊ねたところ、アルバータ大のジム(「バター・ドーム」というらしい)が使えるという情報をGet。
娘は「自分がいないと大学構内は広くてわからないだろう。」と言うが、オヤジの情報収集能力と行動力を甘くみてはいけない。
とりあえず明日はカナダでの実質最終日。せっかくミウラを持ってきたのでバター・ドームへ行ってみよう。
すっかりMECで遅くなってしまい、夕食はまたコンビニでサンドとサラダ、それにバナナを買ってきて済ませる。
その夜のHi Edmontonのコンドミニアムでは上のベッドにいるアラブ系巨漢男の寝返りが激しく、あまり寝られず。