きょうのおみやげ。
◇御城之口餅
https://www.kikuya.co.jp/SHOP/004-6.html
弊店祖 菊屋治兵衛に弟 豊臣秀長公から「兄の豊臣秀吉公をもてなす茶会をするから何か珍しい菓子を作るように」と命じられました。
粒餡を餅で包みきな粉をまぶしたお菓子を献上したところ秀吉公はたいそうお気に召され、天正年間(1580年代)に「鶯餅」の御銘を頂戴しました。
詰め合わせもお得。
◇うぐいす餅 詰め合わせ
https://www.jreastmall.com/shop/g/gS033-10w06-04/
秀吉命名の銘菓「鶯餅」、やわらかな求肥につぶあんが入って、口どけがすばらしく、とてもおいしゅうございました。
またみやげに所望いたします(自分で買え)。
しかし、このぷにぷにのもちもちは、求肥(ぎゅうひ)というのか。
初めて知った。和菓子の材料のひとつで、練って作るお餅の一種。雪見だいふくも仲間らしい。
くろまっくは ぎゅうひを てに いれた!
ぷにぷに に なった!
中国の「牛碑」が日本に航り、牛の革のように柔らかいところから「牛皮」と書かれたという。もち米の玄米を用いて作られたために色が浅黒く、牛の皮に似ていたため。しかし日本では獣食を忌む傾向が強かったため、求肥の字を当てるようになったのだという。こんなところにも賤視思想が。
で、牛肉といえばこの人。
http://u-yosihiro.at.webry.info/201112/article_17.html
<漫画「おいしんぼ」では「霜降り刺身は、ただの日本人の霜降り信仰で、マズイ」とか書いてますが、あれは大ウソです。生でも脂は溶け出しますので、脂の風味は楽しめます。逆に、この漫画はただの「韓国・焼肉うまい信仰」にはまっているようです。たまにラーメン屋などに「おいしんぼ」が置いてあるので読んでみると、頭が痛くなります(だったら読むなって)。そこはやはり漫画ですので、話半分にナナメ読みすると中々「面白い」です。>
なるほど!
馬刺しは食べたことがあるけれど、牛刺しはないからわからない(レバ刺しはある)。「そんなのを食うとさなだむしがわくぜ」と「坊つちゃん」の山嵐もいってた。
牛脂の融点は40~50℃だけれど、軟化が始まるのは体温に近いんだろうな。チョコレートのカカオバターの融点は36℃だけれど、軟化が始まるのは32℃くらい。これ手作りチョコの基本のようだ。乙女がテンパるテンパリング。
関係ないけど、バレンタインの季節だね。と、最後はおかしネタに戻りました。めでたしめでたし?
見た目の言い換えということですが、それだけでなく本当に当初は牛皮だったかも。
網野善彦の「異形の王権」に収録されている「摺衣と婆娑羅(P.41)」見ると、(室町期の「七十一番歌合」で)覆面をして現れる(前略)、饅頭売、(後略)などはみななんらかの意味で賤視の目をもってみられた人々だったと思われるという記述があり、「注」で「饅頭の中身が肉だったことは十分考えられることである。」というのがあります。
見た目の類似・言い換えもあるのでしょうが、物理的にも牛皮→求肥だったのかも。
まだわからない部分はあります。しかし、天神さんには祟り神から学問の神様までいろいろな顔がありますが、そこには牛も深く関連している。Wikipediaの「天神」にも、「天神信仰と牛」の一項目があります。
牛はもともと日本にいなかった(馬もですが)。稲作とともに、この列島に渡ってきた。
クメール美術展で、「えっ?」と呻いているエントリが、このブログのどこかにあります。仏教伝来のルートも、決して1ルートではなかったな、というのがあの時思ったことでした。
全然、お答えにはなっていませんが、どうもありがとう。私も、大の網野ファンです。