新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

3Dおじいちゃん

2013年01月03日 | コミック/アニメ/ゲーム
『モーニング』は『バガボンド』が表紙。井上雅彦の作画はすばらしいの一言に尽きる。物語も新たな局面に。

『主に泣いています』は最終回、『カバチタレ』は急展開。『鬼灯の冷徹』のゴシップ誌専属記者・猫又の小判にゃんは、身につまされる。

『天才 柳沢教授の生活』が面白かったのでメモ。

『経済と技術革命 I』の研究に日夜取り組み、くるみ幼稚園の園児たちの尊敬を集める華子。おじいちゃんになるためには、毎日がんばらなければならないでちゅ。しかし、嵐の転入生・せりなちゃん登場。

Hi-Pad miniを振りかざして、せりなちゃんは事も無げにいう。

「それって
 これを見れば
 みんなわかるでしょ」

マネタリジュム(「ス」にてんてん)とは、○○を○○するミルトン・フリードマンが○えた○○○○なのだ(漢字はまだ読めない)。

ゲームもできて、音楽も聴けて、おべんとうも写真に撮れる。指だけでふわふわと動く、魔法の機械に、最初はガン無視だった華子もショック。たのちくて、くやちくて、もっと見たくて、あこがれて。でも、ちょんなにかんたんにおじいちゃんになれるなんて!

今日のお迎えは、その「おじいちゃん」こと柳沢教授。興味しんしんで、園児たちが夢中になるHi-Pad miniをのぞきこむ。経済と技術革命は、教授のライフワークなのだ。

ここで教授の疑問。指で2点をタッチして、大きさを自由に変えるという発想は、本当に凄い。じゃあ、3つの指で動かしたら?

「それ やってみたことない」

と、早速挑戦するせりなちゃん。結果はもちろん、2つの指でやっているのといっしょ。どうにもならない。しかし、せりなちゃんは、このアイデアにたちまちとりこになる。3本指を立てて考えにふけるせりなちゃんの横顔と、のぞきこむ教授のツーショットが美しい。

みんなが遊んでいたHi-Pad miniの電池が切れてしまう。たちまち興味を無くす園児たち。電池さえなければただの下じき。おじいちゃんは電池がなくてもおじいちゃんでちゅ。

………と、ここで終わったら、よくある物語だろう。ここからの場面は、いやなヤツだったけれど、ジョブズに見せてやりたいな。電機メーカーのエンジニアたちにも。政府に公的資金で支援を受ける前に、やることがあるだろ?

「わかった
 3点になったら
 もう一人のせりなが
 前に立つんだ」

せりなちゃんは電源の切れたHi-Pad miniで、プレゼン開始。ここに自分がいるとして、2本の指なら大きくなるだけ。

「それでね
 それでね
 3本めの指をね
 こう
 上げると」

「ほう」

「わかる?」

「立体映像ですか」

「そう」

「せりなさんは面白いことを
 思いつきましたね
 それは是非実現して欲しいですね」

3Dができるようになったら、おじいちゃんがHi-Pad miniから出てきて、いつでも質問に答えてくれる。3Dおじいちゃん!

「おじいちゃんと
 ちょんなに簡単に会っちゃ
 駄目でちゅ」

混乱に陥る華子。よくわからないけれど、泣いてしまう。帰路、おんぶされるうちに眠ってしまった華子に語りかける教授。

「私は
 これからも変わり続けるであろう
 世界を体験できる
 華子がとても羨ましいのですよ」

と、作品は結ばれる。

せりなちゃんは、援交しながら経済を学ぶ女子高生、ショパンをチョピンとスペイン読みするお金持ちのお嬢さまなど、過去のキャラクターを懐かしく思い出させた。朝日新聞社の連載をまとめた『天才柳沢教授 孫・華子との生活』も今度手に入れよう。

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