新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃん姉妹とお父さんの日々。

ソクーロフの「太陽」

2006年10月09日 | 映画/音楽
 きのう、第七藝術劇場にソクーロフ監督、イッセー尾形主演の『太陽』を観に行った。悪夢の中に登場する東京大空襲のCGは美しかったし、イッセー尾形は昭和天皇の特徴を良くとらえていた。見事であった。しかし正直これほど退屈な映画を観たことがない。最後まで誰も席を立とうとしないのが、日本人にとって天皇制の呪縛だろうかと考えたくらいだ。この退屈さは考えてみる価値がある。

 生物学者としての天皇が、ヘイケガニの生態を語り始めるシークエンスは、なかなかよかった(居眠りしていた助手を叩き起こす)。皇太子に手紙を書くシーンは、せめて歴史的仮名遣いを用いるべきだったろう。

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 映画館に着くのが早すぎた。商店街で古本屋を見つけ、三國連太郎・沖浦和光『「芸能と差別」の深層』、森銃三『おらんだ正月』、高群逸枝『娘巡礼記』などを購入。三國・沖浦対談を読んで過ごす。きょうは仕事の資料が何かないかと、ブックオフに行って、かわりに『マスターキートン』全18巻を買ってきた。3巻まで読む。
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 十三もだいぶ活気を取り戻してきたが、元気なのは風俗ばかりである。十三赤ラーメンは可もなく不可もなかった。赤と黒のデザインが、『太陽』のパンフレットと同じだった。
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 仕事を自宅に持ち帰ってきたのだが……今日も終わろうというのに、まだやる気が起こらない。


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