のブログは平松さんの勝利を信じる。しかし、どちらが過半数を抑えるか、最後までわからない。五分五分の勝負だ。
2004年の京都市長選挙で共産党推薦で立候補、惜敗した広原盛明さん(龍谷大学教授)の分析が勉強になる。
☆広原盛明のつれづれ日記
「大阪維新の会ブーム」は終わった、大阪ダブル選挙の終盤戦を分析する、橋下主義(ハシズム=ファッシズム)は終焉のときを迎えた(その7)
http://d.hatena.ne.jp/hiroharablog/
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2011年9月現在、大阪市の有権者数は213万人、大阪府は711万人である。投票率を高く見積もっておよそ50~55%だと予測すると、投票総数は大阪市が106~117万票、大阪府が355~391万票になる。大阪市長選の当選ラインを過半数、大阪府のそれを4割だとすると、大阪市長選は53~59万票、大阪府知事選は142~156万票を得票しなければ勝利できない。今年4月の統一地方選挙の「大阪維新の会」の得票数は、大阪市議選は33.7万票(33.1%)、大阪府議選は126.8万票(40.6%)だった。となると、橋下氏は大阪市内で20~26万票、松井氏は15~26万票をこれに上積みしないと当選できないことになる。
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広原教授も指摘するように、大阪市長選は信じられないほど低調である。
2007年は43.61%、2004年は33.92%、2000年は33.31%、1996年におよんでは28.45%(戦後最低)。
1951年の71.98%をピークに、1973年4月で61.56%をマークして以来、投票率50%を超えたことがない。以後は30%~40%台で低迷してきた。
☆出典 http://www.city.osaka.lg.jp/senkyo/page/0000002993.html#h19
今度の選挙は「ダブル選挙」ということもあって、関心も高いといわれる。
今日の日経夕刊によると、知事選の期日前・不在者投票者数は51万3151人(前回比1.6倍)、市長選は計20万388人(前回比1.7倍)。
投票率は2008年大阪府知事選(2008年)の48.95%を下回ることもなく、2010年参院選の56.35%を超えることもないのではないだろうか。27日の天気予報は快晴で暖かく、行楽日和でもある。
だから広原教授の投票率50~55%、必要な得票数は過半数で53~59万票という予測も妥当なものだと思う。
2007年市長選挙は、福田政権下での与野党対決選挙だった。平松氏を民主・国民推薦(社民支持)、關氏を自民・公明推薦。有力候補が複数立候補した、かなりの混戦を制したのが、平松さんだった。
2008年府知事選は、橋下を自公が府レベルで支持、民主・社民・国民の推薦した候補は大きく敗退。この知事選は、1979年以来続いた共産党VS非共産という対戦の構図がなくなった選挙でもある。
以下、直近の選挙の得票数と得票率をまとめてみた。
(A)大阪市長選 2007年
順位 候補者名 得票数 得票率
当選 1 平松邦夫 367,058 40.98%
2 關淳一 317,429 35.44%
3 姫野浄 113,201 12.64%
4 橋爪紳也 89,843 10.03%
5 藤井永悟 8,199 0.92%
*投票率43.61%(前回比+9.69ポイント)
(B)大阪府知事選挙 2008年
順位 候補者名 得票数 得票率
当選 1 橋下徹 1,832,857 54.02%
2 熊谷貞俊 999,082 29.45%
3 梅田章二 518,563 15.28%
4 高橋正明 22,154 0.65%
5 杉浦清一 20,161 0.59%
*投票率48.95%(前回比+8.46ポイント)
(C)参議院選挙 2010年
順位 候補者名(政党) 得票数 得票率
当選 1 石川 博崇(公明) 864,278 22.10%
当選 2 北川 イッセイ(自民) 706,986 18.08%
当選 3 尾立 源幸(民主) 698,933 17.87%
4 岡部 まり(民主) 617,932 15.80%
5 川平 泰三(みな) 389,445 9.96%
6 清水 忠史(共産) 366,105 9.36%
7 山分ネルソン祥興(改革) 106,038 2.71%
8 大川 朗子(社民) 87,858 2.25%
9 浜野 夕希子(創新) 51,527 1.32%
10 深田 敏子(幸福) 21,027 0.54%
*投票率56.35%(前回比0.54ポイント)
*総投票数 3,910,129
2008年知事選に、興味深いデータがある(Wikipedia 2008年大阪府知事選挙より。a~fの連番は整理のために引用者が付けた)。
(a)自民支持層は、78%が橋下に、14%が熊谷に投票した。
(b)民主支持層は、64%が熊谷に、24%が橋下に投票した。
(c)無党派層は、51%が橋下に、31%が()熊谷に投票した。
(d)前回選挙で太田に投票した人の61%が橋下に、30%が熊谷に投票した。
(e)同選挙で江本孟紀に投票した人の55%が橋下に、36%が熊谷に投票した。
(f)年代別(10年区分)投票率でも、全年代で橋下が熊谷を上回った。
(a)の自民は、今回は平松支持。しかしまとまりに欠ける。
(b)はもっとグダグダでわからない民主。
(c)は橋下さんの基盤の、既成政党に飽き飽きした無党派層。
(d)は改革票またはクリーン票と名付けようか。太田知事も不祥事で出馬を断念したが、彼女に投票したのはノックに飽き飽きしていた人たちだ。
(e)は一部マスコミのいう、大阪お笑い票またはタイガース票。
(f)は年代別。今回、橋下さんは高齢者で伸び悩んでいる。
(a)~(f)は、実際には重なっている。投票行動には、いろんなファクターがあるということ。
今週入った時点での予想では、42対58で、橋下圧勝である。しかし選挙は、最後までどうなるかわからない。
私は平松さんの勝利を最後まで信じる。この町の明るい未来のため、最後まで誇り高く正々堂々とたたかおう。
2004年の京都市長選挙で共産党推薦で立候補、惜敗した広原盛明さん(龍谷大学教授)の分析が勉強になる。
☆広原盛明のつれづれ日記
「大阪維新の会ブーム」は終わった、大阪ダブル選挙の終盤戦を分析する、橋下主義(ハシズム=ファッシズム)は終焉のときを迎えた(その7)
http://d.hatena.ne.jp/hiroharablog/
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2011年9月現在、大阪市の有権者数は213万人、大阪府は711万人である。投票率を高く見積もっておよそ50~55%だと予測すると、投票総数は大阪市が106~117万票、大阪府が355~391万票になる。大阪市長選の当選ラインを過半数、大阪府のそれを4割だとすると、大阪市長選は53~59万票、大阪府知事選は142~156万票を得票しなければ勝利できない。今年4月の統一地方選挙の「大阪維新の会」の得票数は、大阪市議選は33.7万票(33.1%)、大阪府議選は126.8万票(40.6%)だった。となると、橋下氏は大阪市内で20~26万票、松井氏は15~26万票をこれに上積みしないと当選できないことになる。
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広原教授も指摘するように、大阪市長選は信じられないほど低調である。
2007年は43.61%、2004年は33.92%、2000年は33.31%、1996年におよんでは28.45%(戦後最低)。
1951年の71.98%をピークに、1973年4月で61.56%をマークして以来、投票率50%を超えたことがない。以後は30%~40%台で低迷してきた。
☆出典 http://www.city.osaka.lg.jp/senkyo/page/0000002993.html#h19
今度の選挙は「ダブル選挙」ということもあって、関心も高いといわれる。
今日の日経夕刊によると、知事選の期日前・不在者投票者数は51万3151人(前回比1.6倍)、市長選は計20万388人(前回比1.7倍)。
投票率は2008年大阪府知事選(2008年)の48.95%を下回ることもなく、2010年参院選の56.35%を超えることもないのではないだろうか。27日の天気予報は快晴で暖かく、行楽日和でもある。
だから広原教授の投票率50~55%、必要な得票数は過半数で53~59万票という予測も妥当なものだと思う。
2007年市長選挙は、福田政権下での与野党対決選挙だった。平松氏を民主・国民推薦(社民支持)、關氏を自民・公明推薦。有力候補が複数立候補した、かなりの混戦を制したのが、平松さんだった。
2008年府知事選は、橋下を自公が府レベルで支持、民主・社民・国民の推薦した候補は大きく敗退。この知事選は、1979年以来続いた共産党VS非共産という対戦の構図がなくなった選挙でもある。
以下、直近の選挙の得票数と得票率をまとめてみた。
(A)大阪市長選 2007年
順位 候補者名 得票数 得票率
当選 1 平松邦夫 367,058 40.98%
2 關淳一 317,429 35.44%
3 姫野浄 113,201 12.64%
4 橋爪紳也 89,843 10.03%
5 藤井永悟 8,199 0.92%
*投票率43.61%(前回比+9.69ポイント)
(B)大阪府知事選挙 2008年
順位 候補者名 得票数 得票率
当選 1 橋下徹 1,832,857 54.02%
2 熊谷貞俊 999,082 29.45%
3 梅田章二 518,563 15.28%
4 高橋正明 22,154 0.65%
5 杉浦清一 20,161 0.59%
*投票率48.95%(前回比+8.46ポイント)
(C)参議院選挙 2010年
順位 候補者名(政党) 得票数 得票率
当選 1 石川 博崇(公明) 864,278 22.10%
当選 2 北川 イッセイ(自民) 706,986 18.08%
当選 3 尾立 源幸(民主) 698,933 17.87%
4 岡部 まり(民主) 617,932 15.80%
5 川平 泰三(みな) 389,445 9.96%
6 清水 忠史(共産) 366,105 9.36%
7 山分ネルソン祥興(改革) 106,038 2.71%
8 大川 朗子(社民) 87,858 2.25%
9 浜野 夕希子(創新) 51,527 1.32%
10 深田 敏子(幸福) 21,027 0.54%
*投票率56.35%(前回比0.54ポイント)
*総投票数 3,910,129
2008年知事選に、興味深いデータがある(Wikipedia 2008年大阪府知事選挙より。a~fの連番は整理のために引用者が付けた)。
(a)自民支持層は、78%が橋下に、14%が熊谷に投票した。
(b)民主支持層は、64%が熊谷に、24%が橋下に投票した。
(c)無党派層は、51%が橋下に、31%が()熊谷に投票した。
(d)前回選挙で太田に投票した人の61%が橋下に、30%が熊谷に投票した。
(e)同選挙で江本孟紀に投票した人の55%が橋下に、36%が熊谷に投票した。
(f)年代別(10年区分)投票率でも、全年代で橋下が熊谷を上回った。
(a)の自民は、今回は平松支持。しかしまとまりに欠ける。
(b)はもっとグダグダでわからない民主。
(c)は橋下さんの基盤の、既成政党に飽き飽きした無党派層。
(d)は改革票またはクリーン票と名付けようか。太田知事も不祥事で出馬を断念したが、彼女に投票したのはノックに飽き飽きしていた人たちだ。
(e)は一部マスコミのいう、大阪お笑い票またはタイガース票。
(f)は年代別。今回、橋下さんは高齢者で伸び悩んでいる。
(a)~(f)は、実際には重なっている。投票行動には、いろんなファクターがあるということ。
今週入った時点での予想では、42対58で、橋下圧勝である。しかし選挙は、最後までどうなるかわからない。
私は平松さんの勝利を最後まで信じる。この町の明るい未来のため、最後まで誇り高く正々堂々とたたかおう。