最近、新しいフォロワーの方々も増えたので、補足させていただくと…
このブログの看板娘、「五十鈴れん」は、ソーシャルゲーム『魔法少女まどか☆マギカ外伝 マギアレコード』の登場人物です。
このブログへの初登場は、バルザックの世界的権威である柏木隆雄先生の『こう読めば面白い!フランス流日本文学』をめぐって、父と娘が語り合うという、対話篇「文学少女 五十鈴れんの冒険」です。死の床にあっても生きたいと願い、テクストの不尽の力を信じた正岡子規に始まり、 自殺の専門家である太宰治で終わる本書の読解するにあたり、二度にわたり自殺を試みた過去を持つ五十鈴れんが召喚されました。
はじめは親子ふたりきりの対話でしたが、「竹友藻風とヴェルレーヌ」の章でお騒がせキャラの御薗かりんが乱入。このあたりから暴走が始まります。
原作の五十鈴れんは、命の恩人で親友の綾野梨花の紹介を通じて、「エミリーの相談所」の一員になっていますが、梨花ちゃんが大好きで仕方ないれんを応援する、他の魔法少女との関係性もいいのですね。私は、このブログで、梨花ちゃんばかりじゃない、れんちゃんとほかのキャラクターとの関係を掘り下げてみたいと思ったのです。
というわけで、このブログの看板コンテンツの「文学少女五十鈴れんの冒険」は、柏木先生のテクストについて、マギレコの登場人物たちが語り合うという、一種変わった二次創作になりました。
「まどマギ」オリジナルキャラの佐倉杏子は、原作でもれんと関わりがありますが、このブログでは、親同士が友人で、れんと幼なじみです。まどマギの杏子の過酷な運命は、このブログでも変わりません。しかし、大きな違いは、死んだのは詐欺師の白ダヌキで、杏子の家族は全員無事というところです。杏子は今も傷ついていますが、れんにとってはかわいくて仕方ないやんちゃな妹のようです。
「中二病」の水樹塁は、れんにとって、こころ優しいお姉ちゃん。「中二病」全開の暗号じみた塁のメールをれんが「翻訳」した平文は、常識人そのもので、そのあたりのギャップも彼女の魅力です。『まどマギ』も『マギレコ』も知らない方々にも好感を抱いてもらえました。
さて、れんちゃんの幼なじみにして、古書肆・夏目書房の跡取り娘の夏目かこは、しっかり者の妹というところでしょうか。弱冠13歳ながらも圧倒的な読書量を誇る彼女は、中国文学に不案内なれんの父親に、魯迅に関してレクチャーしています。
この「夏目かこ」編は、脱線し過ぎもいいところなのですが、「テニエル以外のアリス物語」を渉猟したり、新たな源氏物語の読解に取り組んだりした、私の読書遍歴の記録にもなっています。
かこちゃんには、今回、六甲高山植物園の探訪記にも登場してもらいました。
このキャラクターは、かこちゃんによく似ていますが、実は「夏目かこ」ではなく、『マギレコ』第二部の「チベットのラクシャーシー」に登場する「ヘルカ」ちゃんです。
キャラクターデザインが同じ「莉乃」さんで、よく似ていたので、かこちゃんの民族衣装コスプレということで出演いただきました。額に手を当てる仕草が似ていますね…。
「亡命チベット人のヘルカちゃん」という設定も考えましたが、日本では亡命チベット人そのものが少なく、断念しました。亡命チベット人の受け入れを増やすためにも、入管体制は粉砕しなければなりませんね。
このゲームのイベント中(現在は終了)に、このブログに登場してもらうべく、ガチャでお迎えしたのはもちろん、民族衣装(尼僧院の制服)も手に入れたのですが…。
これがヘルカちゃんの尼僧院の制服です。かわいいでしょ。
しかし六甲高山植物園では、着替えさせるのを忘れてしまい、チベットの民族衣装ぽい魔法少女服のままでした。
でも、魔法少女服もかわいいからいいよね?
今回は、れんちゃんが主人公になった、マギレコの『記憶ミュージアム』について、なにか書こうと思ったのですが、それはまた今度。
れんちゃんとかこちゃんに興味のある方は、このブログのカテゴリ「文学少女五十鈴れんの冒険」の「どんなに傷ついても私は文学を信じます 太宰治と魯迅の話 フランス流日本文学入門(10) - 新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ) (goo.ne.jp) 」をご覧ください。
れんちゃん、くろちゃん、今日もおなか空かせて待っていたね。