<メーデー>規模縮小 デモも中止に
古賀伸明会長は「安全策が何重にも講じられた原子力発電所も自然の圧倒的な力には無力だった」と述べ、「人間が自然と共生できる国の形に転換すべきだ」と強調。連合は昨年8月以降、それまで構成組織で意見が割れていた原子力の利用について「推進」の立場を明確にしている。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110429-00000041-mai-soci
全く何ということだ。「自然」に逆らった最たるものが、原子力発電所ではないのか。「人間と自然と共生できる国の形」をめざすのなら、日本が世界でもトップクラスの自然エネルギー・エコ技術・省エネ技術などの開発を、労働組合が率先してめざすべきではないのか。さもなければ、どうして労働者が主人公の社会を実現できるだろうか。連合傘下の産別の仲間たちをこんなに愚弄した話はない。
28日に厚生労働省が発表した3月の新規求人数は東北4県で前月比20%減、全国でも7.1%の減少にも達した。この記事で、中小機械部品メーカーの男性が訴えるように、自粛よりむしろ労働組合の力をアピールすべき時ではないのか。
そんなことを既成労組に期待するのは誤りなのだろう。でも、批判なしには済まないと思う。しかし、ひるがえって、これを迎え撃つべき左派勢力はどうだろう。
吉岡忍さんの次のようなことばだ。直接には政府や東電や原子力保安員への批判だけれど、いまの既成組織の指導者にそのまま当てはまると思う。長くなるけれど、引用してみる。
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【吉岡】過去・現在がどうであれ、未来をどうするのかを含め、原子力政策そのものを一度ご破算にして考え直すことが大事だと思うんです。僕は東京で地震に揺さぶられ、その後、テレビや新聞で原発が大変な事態になっていることを知ったわけです。記者会見で安全保安院が出てきて、枝野官房長官が出てきて、やがて東電が出てきてという一連のプロセスを見ていました。そこでこの人たちは自分が何を説明しようとしているのかわかっていないんじゃないかと思うくらい、それらは言語も論旨も不明瞭でした。
何かを隠す意図でわざと曖昧にしていたとかいう以前に、現在原子炉がどうなっているのか、津波によってどこが壊れたのか、高温になれば何が起きるのか、最悪の場合はどうなり、今はどのレベルにあるのか、そういう概念図を何も説明しない。いや説明できないんですよ。誰に対して何の目的で会見しているのかわかってない。ひょっとすると自分の仕事の意味もわかってないんじゃないか。そう思いました。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110425-00000305-tsukuru-soci
左派勢力にも同じことがいえる。脱原発・反原発を「平和」と言い換えてもいいと思う。平和や脱原発を実現していくことよりも、組織を維持するための自己目的になっているようにしか見えない。
過去・現在がどうあれ、未来をどうするのか、一度ご破算にして考え直すことが大切だ。メーデー歌でも歌われるように、「汝の部署を放棄せよ 汝の価値に目ざむべし」だ。
古賀伸明会長は「安全策が何重にも講じられた原子力発電所も自然の圧倒的な力には無力だった」と述べ、「人間が自然と共生できる国の形に転換すべきだ」と強調。連合は昨年8月以降、それまで構成組織で意見が割れていた原子力の利用について「推進」の立場を明確にしている。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110429-00000041-mai-soci
全く何ということだ。「自然」に逆らった最たるものが、原子力発電所ではないのか。「人間と自然と共生できる国の形」をめざすのなら、日本が世界でもトップクラスの自然エネルギー・エコ技術・省エネ技術などの開発を、労働組合が率先してめざすべきではないのか。さもなければ、どうして労働者が主人公の社会を実現できるだろうか。連合傘下の産別の仲間たちをこんなに愚弄した話はない。
28日に厚生労働省が発表した3月の新規求人数は東北4県で前月比20%減、全国でも7.1%の減少にも達した。この記事で、中小機械部品メーカーの男性が訴えるように、自粛よりむしろ労働組合の力をアピールすべき時ではないのか。
そんなことを既成労組に期待するのは誤りなのだろう。でも、批判なしには済まないと思う。しかし、ひるがえって、これを迎え撃つべき左派勢力はどうだろう。
吉岡忍さんの次のようなことばだ。直接には政府や東電や原子力保安員への批判だけれど、いまの既成組織の指導者にそのまま当てはまると思う。長くなるけれど、引用してみる。
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【吉岡】過去・現在がどうであれ、未来をどうするのかを含め、原子力政策そのものを一度ご破算にして考え直すことが大事だと思うんです。僕は東京で地震に揺さぶられ、その後、テレビや新聞で原発が大変な事態になっていることを知ったわけです。記者会見で安全保安院が出てきて、枝野官房長官が出てきて、やがて東電が出てきてという一連のプロセスを見ていました。そこでこの人たちは自分が何を説明しようとしているのかわかっていないんじゃないかと思うくらい、それらは言語も論旨も不明瞭でした。
何かを隠す意図でわざと曖昧にしていたとかいう以前に、現在原子炉がどうなっているのか、津波によってどこが壊れたのか、高温になれば何が起きるのか、最悪の場合はどうなり、今はどのレベルにあるのか、そういう概念図を何も説明しない。いや説明できないんですよ。誰に対して何の目的で会見しているのかわかってない。ひょっとすると自分の仕事の意味もわかってないんじゃないか。そう思いました。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110425-00000305-tsukuru-soci
左派勢力にも同じことがいえる。脱原発・反原発を「平和」と言い換えてもいいと思う。平和や脱原発を実現していくことよりも、組織を維持するための自己目的になっているようにしか見えない。
過去・現在がどうあれ、未来をどうするのか、一度ご破算にして考え直すことが大切だ。メーデー歌でも歌われるように、「汝の部署を放棄せよ 汝の価値に目ざむべし」だ。