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沖縄をなめるな! 米国務省高官の沖縄差別発言

2011年03月08日 | 沖縄
 前原辞任問題より、米国務省のケビン・メア日本部長(前在沖米総領事)の沖縄侮蔑発言。

 これはいったい何だろう?

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110307-00000000-ryu-oki

 「日本人は合意重視の和の文化をゆすり手段に使う。
 合意を追い求める振りをしながら、できるだけ多くの金を得ようとする」

 「沖縄はごまかしとゆすりの名人」

 「ゴーヤも他県の栽培量のほうが多い。沖縄の人は怠惰で栽培できないからだ」

 「普天間飛行場は(住宅地に近い)福岡空港や伊丹空港と同じで特別に危険でない」

 「(日本政府は仲井真沖縄知事に対し)金が欲しいならサインしろと言うべきだ」

 これらの発言は、首都ワシントンのアメリカン大学の学生14人に対し、彼らが東京と沖縄へ研修旅行に出発する直前の昨年12月3日、行われたという(天木直人メルマガより)。

 いったい全体、沖縄の誰がカネをほしがっているというのか。ゴーヤの何を知っているのか。ウィキペディアの情報では、ゴーヤの生産量は沖縄が3割を占めている。残り7割は他府県だが、沖縄はトップクラスである。こんな小学生レベルの計算もできないのか。

 今でこそ宮崎県や群馬県でもゴーヤ栽培は盛んだが、これも1986年に始まる沖縄県農業試験場の品種改良の成果である。 おいしく、収穫率が高く、耐病性にすぐれた品種を生み出すためにどれだけ苦労したと思っているのか。

 第一、沖縄本島の面積の約23%を強制収用して、農業に大打撃を与えたのは、アメリカ軍ではないか。土地を奪われた多くの農民たちは、基地建設のために多くの人々が働かねばならなかった。現在も米軍基地 は、県土面積の約11%を占めている。軍事基地の島であるグアムでも、あれほど豊かな自然に恵まれながら、農業、漁業は廃れ、食料品の80~90%を輸入品に頼らざるをえない。しかしそうした基地依存・観光依存の経済にしてしまったのは、日本やアメリカ帝国主義の軍事植民地主義であろう。こういうのを本当の「ごまかしとゆすりの名人」というのだ。

 これが米軍普天間飛行場移設問題の交渉担当者かと思うと、怒りを通り越えて、ただあきれ返るしかない。文化人類学は結局、欧米からの「上から目線」だとしても、ルース・ベネディクトの『菊と刀』のような知性のかけらもない。日本国政府も府知事も当然サインすべきなどではない。

 いろいろ書いてみたが、言いたいことはただ一つ。元海兵隊員でもある政治思想史学者のダグラス・ラミスさんの言葉を引用しておきたい。

 「外交の常識から言って相手国を侮辱したら首になる。もし首にしないなら米国務省が差別発言を容認したということ。発言に一つ一つ反論するのではなく、メア氏を辞任させることが重要だ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110307-00000000-ryu-oki

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