「終わらない始まり 本当の終わりへ」
7年前の秋、安保法制反対のデモの帰り、『魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』のレイトショーに通うのが楽しみだった。
EDの『君の銀の庭』の音楽と映像に身を任せていると、一日の仕事の疲れも、「国民なめんな」という外国人を無視した無神経なコールへの怒りも一時忘れて、ナイトメアが浄化されるかのような夢心地になった。「終わらない始まり 本当の終わりへ」」というフレーズは、あのデモに少し夢みた私の気分を代弁していた。
もちろん、それは夢にすぎなかった。あの巨万のデモをもってしても、安倍政権を倒すことはおろか、安保法制を粉砕することも、できなかった。もっとひどい時代の始まりだった。
そして、ついに最悪の形で総決算の日が来た。新型コロナで、「あと1、2週間」が永遠に続いている。2ヵ月以上前に走り出さなければならなかったのに、いまだにスタートレーンに立ったまま、走らないことの言い訳をグダグダと続けている。今度こそ日本が本当に終わってしまいそうだ。
すでに終わっていた「日本」は、終わってもよろしい。しかし、私たちは明日も生きていかねばならない。臨時組合役員会では、危機に備えて全職場オルグを強化すること、当面は物理的な移動と集結を伴う活動は避け、リモート化を実現していくこと、まずは執行部の会議で実験していくことを確認した。
電子会議用のアプリもいろいろある。ZOOMはいろいろセキュリティ上の問題が指摘されている。FaceTimeはAppleユーザーしか使えない。MicrosoftのTeamsなら、会社も乗ってくれて、労組も軒先を借りられるかもしれないが、Macユーザーのクリエイティブ職が使えない……ことはないね。MacにもiOSにも対応している(5月25日の追記)。しかしWindows10への恨みと憎しみは深い。
やんぬるかな。ついに私もLINEのアカウントを取得することになった。お気に入りクリエイターさんやコンテンツのスタンプを早速購入したくらいで、使い方はよくわからない。グループの設定などは、若手諸君に任せることにした。苦労をかけるね。
リモート化を進めたところで、半年後、1年後に、労組や会社、国家が存続しているという保証はない。基礎疾患のある私も死んでいるかもしれない。しかしリモート化を進めておけば、生き残った仲間たちの相互扶助のためのセーフティネットくらいにはなるだろう。
会社も、今は減収くらいで持ちこたえているが、事態が長期化すればもう保たない。今こそ、休業補償を求める声を、全国の全生産拠点から上げなければならない。補償金か、しからずんば死か。今こそ、ネットで、街頭で、生産拠点で、あの伝説のロックバンドのように、静かなる暴動(Quiet Riot)を繰り広げるときだ。
7年前の秋、安保法制反対のデモの帰り、『魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』のレイトショーに通うのが楽しみだった。
EDの『君の銀の庭』の音楽と映像に身を任せていると、一日の仕事の疲れも、「国民なめんな」という外国人を無視した無神経なコールへの怒りも一時忘れて、ナイトメアが浄化されるかのような夢心地になった。「終わらない始まり 本当の終わりへ」」というフレーズは、あのデモに少し夢みた私の気分を代弁していた。
もちろん、それは夢にすぎなかった。あの巨万のデモをもってしても、安倍政権を倒すことはおろか、安保法制を粉砕することも、できなかった。もっとひどい時代の始まりだった。
そして、ついに最悪の形で総決算の日が来た。新型コロナで、「あと1、2週間」が永遠に続いている。2ヵ月以上前に走り出さなければならなかったのに、いまだにスタートレーンに立ったまま、走らないことの言い訳をグダグダと続けている。今度こそ日本が本当に終わってしまいそうだ。
すでに終わっていた「日本」は、終わってもよろしい。しかし、私たちは明日も生きていかねばならない。臨時組合役員会では、危機に備えて全職場オルグを強化すること、当面は物理的な移動と集結を伴う活動は避け、リモート化を実現していくこと、まずは執行部の会議で実験していくことを確認した。
電子会議用のアプリもいろいろある。ZOOMはいろいろセキュリティ上の問題が指摘されている。FaceTimeはAppleユーザーしか使えない。MicrosoftのTeamsなら、会社も乗ってくれて、労組も軒先を借りられるかもしれないが、Macユーザーのクリエイティブ職が使えない……ことはないね。MacにもiOSにも対応している(5月25日の追記)。しかしWindows10への恨みと憎しみは深い。
やんぬるかな。ついに私もLINEのアカウントを取得することになった。お気に入りクリエイターさんやコンテンツのスタンプを早速購入したくらいで、使い方はよくわからない。グループの設定などは、若手諸君に任せることにした。苦労をかけるね。
リモート化を進めたところで、半年後、1年後に、労組や会社、国家が存続しているという保証はない。基礎疾患のある私も死んでいるかもしれない。しかしリモート化を進めておけば、生き残った仲間たちの相互扶助のためのセーフティネットくらいにはなるだろう。
会社も、今は減収くらいで持ちこたえているが、事態が長期化すればもう保たない。今こそ、休業補償を求める声を、全国の全生産拠点から上げなければならない。補償金か、しからずんば死か。今こそ、ネットで、街頭で、生産拠点で、あの伝説のロックバンドのように、静かなる暴動(Quiet Riot)を繰り広げるときだ。